今日は薬やサプリメントのお話です。
日本では処方箋(prescription)がないと
買えないような薬が、
アメリカでは、店頭で処方箋なし
(over-the-counter)で買えます。
でも、今日のポイントはそこではありません。
薬の種類や取扱いではなく
薬やサプリメントの開け方について
お話ししたいと思います。
まずは、こちらをご覧ください。
まあ、いわゆる普通のサプリメントの瓶です。
一旦、フタを外します。
すると、中ブタに
"Lift 'n' Peel"と書いてあります。
リフト・ン・ピール??
なんじゃそりゃ?と驚かないでください。
'n'というのは、"and"を省略したものです。
"Lift and Peel"という意味です。
ロックンロール(Rock'n'roll)と同じです。
さて、持ち上げる(lift)とあるので
持ち上げてみました。
そして、剥がす(peel)とありますが、
ここでちょっと戸惑います。
持ち上げた部分をぐいぐい引っ張っても
なんだかうまく開きません。
結局、持ち上げたセロファンの
端っこの方を持って、
そ~っと引っ張ったら、
きれいに開きました(当たり前か)(笑)。
こういうのって、きっと
アメリカで暮らしている人にとっては
すごく当たり前のことなんだと思いますが、
初めて見る人にとっては、
一瞬、「ん??」ってなりますよね。
そして、開封したところ、
中で錠剤がガシャガシャぶつかり合って
砕けてしまったりしないように
脱脂綿が入っていました。
こちら、取り出したところです。
日本では、いわゆる「プチプチ」が
入っていることが多いですよね。
あっ、ちなみに、
あのプチプチの正式名称は
「気泡緩衝材【きほうかんしょうざい】」
というそうです。
「プチプチ」というのは、
川上産業株式会社の登録商標で、
他に「エアキャップ」「ミナパック」
「エアパッキン」「エアクッション」
などの商標があります。
おっと、話がそれました。
とりあえず、中ブタを剥がして、
キャップをつけて完成です♪
別の形状のものも見てみましょう。
個装の錠剤のパッケージは、
見た目は似ていますが、
作りが若干違っています。
日本の大抵の薬は、
この膨らんだ部分をプチッと押すことで、
裏側のアルミが破けて、
簡単に取り出すことができますよね。
でも、アメリカの薬は、
まず、服用する分を切り離し、
裏のセロファンのようなものを
剥がさなくてはいけません。
見た目は同じなので、プチッと押そうとして、
一生懸命力を入れるのですが、
このセロファンがなかなか強情で、
簡単に破れてはくれないのです。
ちょっと不便だなという印象もありますが、
旅で薬を持ち運ぶ時などは、
うっかり穴が開いてしまったりしないので
安心といえば安心です。
それと、個装された錠剤1つ1つの裏に
製品名、効能、注意書き、
製薬会社名、所在地などが
書いてあるあたりも、
日本の薬とは違いますね。
ところで、字幕翻訳の際の
文字の使い分けについて、
ちょっと書いておこうと思います。
これは絶対的なルールというわけではないのですが、
ドラマやドキュメンタリーなどを訳す際、
いわゆるマリファナや覚醒剤などの
drugに該当するものを指す時は
カタカナで「クスリ」、
一般的な内服薬(medicine)などについては
漢字で「薬」と書くことが多いように思います。
まあ、何にしても、
あまり薬のお世話にはならずに
栄養のバランスよく食べ、
しっかり睡眠を取り、きちんと運動をして、
健康に暮らしたいものですね。
<本日のおまけ>
昨年11月に、ドラッグと
ドラッグストアについてのお話を書きました。
わりと笑えます(笑)
http://interesting-languages.blogspot.jp/2014/11/blog-post_28.html
<追記>
クラフトのチーズの開け方と同じ
という話を友人から聞き、
検索してみたところ、
こんな動画が見つかりました!
https://www.youtube.com/watch?v=tduTO0IDxY8