皆さま、こんにちは。ねこです。ここのところ、シリーズで訳している車関係の番組で、やたらと"Oh my God"を連発する登場人物がいます。もちろん、これを「ああ 私の神様」と訳すわけにはいきません。「なんてこった」というのも、ちょっと古くさい印象。というわけで、これまでに使った訳をいくつか挙げてみました。
不思議なことに、たまたま開いたページに、Englishがありまして、そのまま読み進めると、「コーパスの窓」というコラムがあり、Do you speak English? と Can you speak English? のニュアンスの違い(否定文・疑問文では能力に言及するcanを使わない形が優勢)などの情報が書かれていました。
次にパッと開いたページには、likeがあり、like doing と like to doの使い分けなどが紹介されていました。さらに、パッと開いたら、moreが。なんと、moreの解説は、ほぼ2ページにわたって続いていて、びっくり! 辞書を作った人は、一生懸命こういう情報を載せてくれていたのに、これまで一度も見ていなかったなんて…。
もう1つの迷いは専門用語。例えば、母音の種類で "open, front vowel"というのを、どう訳したらいいか。言語学的には、これは「前舌広母音(まえじたひろぼいん)」といいます。なんかアヤシイ漢方薬の名前みたい(笑)。どういう表現を使うのがベストか、語学学習に熱心な友達に「A、B、Cのどれがいい?」とアンケートをとりました。
例文1)
/æ/ is an open, front vowel that you do not have in Japanese.
A:/æ/は、「前舌広母音(まえじたひろぼいん)」といって、これは日本語にはない母音です。
B:/æ/は、「オープン・フロント母音」と言って、これは日本語にはない母音です。
C:/æ/は、開ける母音で、舌の位置は前です。これは日本語にはない母音です。
例文2)
Words like bead, first, rich, and moon are made with closed vowels.