8月末から9月上旬にかけて、
デトロイト・ジャズ・フェスティバルの
撮影の仕事に行ってきました。
「えっ? ねこさんって、
そんなちゃんとした
フォトグラファーだっけ?」
と思った方、ご安心ください(笑)。
“ちゃんとした写真”の担当は、
師匠である常盤武彦氏。
ねこは、観客や会場の
スナップショット担当です。
あらかじめ打ち合わせで
「これを撮っておいてね」
というリストを渡されて、
それを元に、パチリパチリと
撮影をしてきます。
例えば、会場で働く人たちの写真。
リサイクル関連の写真。
各スポンサー向けの写真。
これは、ミネラルウォーターの
会社用ですが、ちょっと
わざとらしかったかな(笑)。
車椅子でもフェスティバルを
楽しめることがわかる写真。
各種販売ブースの写真。
学生向けバックステージツアーの
記録写真および集合写真。
フェスティバルを
楽しんでいる人たちの写真。
バックステージの写真。
その他、何かに使えるかもしれない写真。
撮影した枚数は、1日あたり
900枚から1,100枚ほど。
毎晩、部屋に戻ってから、
セレクト作業をして、
300から400枚程度に絞り込み、
トリミングや傾き、
明るさ(ハイライトやシャドー)
色味などを調整します。
頼まれたものを撮り逃さないように
4つの会場を駆けずり回り、
日中は暑さでフラフラ状態。
食事は食べられるタイミングで
何か買って勝手に食べる。
そして、深夜3時ぐらいまで
写真の編集作業。
そして、4~5時間寝て、
また炎天下での撮影へ…。
普通に考えたら、あまりに過酷で、
途中で嫌になってしまいそうなのに
なぜか楽しくてたまらないのは
そこで働いている人たちや
お客さんたちの笑顔のせいかしら。
そして、この過酷な4日間で、
ふと気づいたら、
大きな収獲がありました。
写真の撮り方が、なんとなく
わかってきたのです。
膨大な枚数の写真を撮り、
その中から、いいと思うものを選び、
トリミングなどを直していると、
「あっ、ここまでを
フレームに入れておけばよかった」
といった反省点がいくつも出てきます。
また「この角度は、よかったから、
お客さんが来るのを待って
もう一度、狙ってみよう」などと
ベストな構図もわかってきます。
日々、写真の編集をして、
すぐに次の撮影に向かうことで
自分から自分へにフィードバックを
繰り返している状態になるのです。
これは、本当に勉強になりました。
それにしても、
「写真の仕事」と言っても
いろいろな種類があるものですね。
こういうスナップショットを撮って
大急ぎで編集し、即日に納品する
という仕事もあれば、
ちゃんとしたフォトグラファーさんが
ちゃんとしたカメラで撮って、
しっかり編集して納品するという
仕事もあるわけです。
ねこは、いわゆるちゃんとした
「フォトグラファー」さんとは別物なので
「スナップグラファー」とか
何か別の名前を使った方が
いいんじゃないかなぁ…と思う
今日このごろ。
さて、ここで、
ちゃんとした写真を見たい人と
ジャズ・フェスの雰囲気を
味わってみたい人に朗報です♪
常盤武彦フォト&トーク・セッション+デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル・オールスターズ・ジャム・セッション
横濱ジャズプロムナード出演で来日中のデトロイト・ジャズ・フェスティヴァル・オールスターズを迎えて、彼らのライヴ+ジャム・セッションを開催します。
冒頭では常盤が、デトロイト・ジャズ・フェスティヴァルについて音源をシンクロさせたスライド・ショウで、語ります。
日時:10月8日(月・祝)18:00~22:30
会場:代官山レザール
チャージ:3,500円 (飲み放題、つまみ付き ※サンドイッチやパスタ、唐揚げなど)
https://www.facebook.com/events/2146504275623319/
簡単に言うなら、前半は
「音楽付き動く写真展」(笑)。
こちらは、デトロイトではなくて
モントリオールのスライドショーですが、
こんな感じ音楽付き写真が、
撮影者の解説付きで楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GG35k1YjU0Y
後半はライブです。
デトロイトのミュージシャンたちが
なんと、代官山で演奏をしてくれて、
そこに日本人のプロやハイアマチュアの
ミュージシャンも参加。
写真と音楽の夜、
ぜひ、遊びに来てくださいね。
<おまけ>
パンフレットに名前載ったどー♪