2020年4月27日月曜日

1988年のモチベーション

皆さま、こんにちは。ねこです。自分の英語人生を振り返るきっかけがあったので、今日はそのお話をさせてくださいね。かなり昔のお話になります。

1988年の夏、思わぬ展開で、スコットランドにホームステイに行くことになりました。初めての飛行機、初めての海外。うちには、そんなお金あるわけないと高を括って、気軽に「行きたい」と言ってしまったことを大後悔。ワクワク感はゼロで、恐怖感に押しつぶされそうになりながら、アラスカのアンカレッジで飛行機を乗り継ぎ、ロンドンでさらに乗り継ぎ、エディンバラに到着しました。

出迎えてくれたのは、優しそうなリードさん一家。パパとママと、同じ歳の女の子と、そして猫1匹。外国でも、猫は「ニャー」って鳴くんだなと思ったのをよく覚えています。


本当に楽しい毎日でした。持っていたのは小さなトラベル用辞書1冊。Google翻訳も辞書もないのに、不思議と会話はできました。スーパーに連れていってもらって、「日本のニンジンは大きいです」なんてことを一生懸命、話していました。「友達がもう家を出ちゃたから、今日はちょっと早く出かけるね」と言いたくても、過去形と現在形しか知りません。でも、"She went, so I go"で通じました。

毎朝、7時半に"Good morning, Kumiko. It's 7:30"と言って起こしてくれるので、記念にその声をカセットテープに録音させてもらいました。(※WindowsのPCのみ聴けるようなので、あらためてYouTubeにでもアップし直します)


楽しい3週間が終わり、帰国の日。ファミリーは、「スコットランドを忘れないでね」と、スコッチテリアのぬいぐるみをくれました。



スコッチテリアと一緒に、ロンドンで乗り継ぎ、アンカレッジで乗り継ぎ、成田へ。父の運転する車の助手席で思ったこと。

微妙なニュアンスまで、すべて英語で伝えられるようになりたい!

現在形と過去形しか知らない中学生にとっては、壮大すぎる目標だったけれど、とにかく、そこに向かって走り始めました。そして、ホストファミリーとの文通が始まりました。英文レターの書き方の本など存在すら知らないので、ただ一生懸命、辞書を引きながら、自分の日常について書きました。お返事の手紙は、簡単な単語を選んでくれていたようで、ほとんど辞書を使わずに読めました。

高校に入ると数学の時間も、物理の時間も、イヤホンでこっそり英語を聞くようになりました。忙しくなって、いつの間にか文通は途絶えてしまったけれど、英語熱が冷めることはありませんでした。大学では言語学を専攻し、バイト代を貯め、夏休みや春休みを使って、何度かイギリスに短期の語学研修に行きました。この時も、ホストファミリーに恵まれ、ますます英語にどっぷりと浸かるようになりました。就職ではいろいろ苦労がありましたが、紆余曲折を経て翻訳者に。

2004年、ふと原点を訪れる旅がしたくなり、再びスコットランドを訪れました。「あのファミリーはどうしているだろう?」。時々、そう思うことはあったけれど、手紙を出して返事が来なかったら悲しいし…という気持ちがあったからか、特に連絡もしないまま、エディンバラへ。

でも、思い出の詰まった小さなトラベル用辞書を開いたら、ママの書いてくれた住所とバスの乗り方のメモが挟まっているではないですか。ダメ元で、とにかく行ってみよう。そう思って、バスに乗り、ファミリーの住んでいた家を目指してみました。


日本と違い、表札はありません。あるのはドアの番号だけ。ドキドキしながら呼び鈴を押したけれど、返事はありません。すると、お隣さんが声をかけてくれました。「リードさんなら、5時半ぐらいに帰ってくるわよ」。えっ? 今、リードさんって言った!? あと40分ほどあったので、ドアの下に「1988年にステイさせてもらったKumikoです。あとでもう一度来ます」とメモを滑り込ませ、一旦、カフェへ。40分後に再び訪れると、家の明かりがついていました。

呼び鈴を押すと、「Kumiko!!!」という叫びと共に、16年分歳を取ったパパとママが、16年分歳を取った私を出迎えてくれました。同い年の娘さんとその旦那さんも合流。話しても話しても話は尽きず、「明日、あらためてディナーに招待したい」とお誘いをいただきました。また、パパからは「今、タクシーの運転手をしているので、明日の午後、お休みを取って、街を案内したい」との申し出が。



翌日、パパの運転で、エディンバラの街をじっくり観光させてもらいました。そして、そのままおうちディナーへ。3人で16年分のお喋りをしました。「微妙なニュアンスまで、すべて英語で伝えられるようになりたい!」という目標に、だいぶ近づいたかなと思えた夜でした。

再びクリスマスカードを送り合うようになって16年。メールでのやり取りから、Facebookでもつながるようになり、リード家の皆さんの近況を写真で見ては、ちょこちょことコメントのやり取りをする日々が続いていました。しかし、数日前、ウィルスによるパパの訃報を聞くことに…。


今もまだ、動揺しています。ママと娘さんの気持ちを思うと、心が押しつぶされそうになります。エディンバラの街を見せてもらったお礼に、パパに東京の街を案内したかった…。

ここ数日、泣いていました。でも、ずっと泣いてばかりはいられません。リード家の皆さんからもらった「英語の種」をさらにしっかり育てて、翻訳者として、通訳案内士として、頑張って生きていかなきゃ。

このブログを英語に訳してママと娘さんに届けようと思っています。微妙なニュアンスまで、すべて英語で伝えられるか、32年越しの挑戦です。

2020年4月24日金曜日

収束を待たずに、今、この瞬間を楽しむ

皆さま、こんにちは。ねこです。最近、SNSの投稿を見ていると、「おや?」と思うことがあります。「本当に大変な時」「先が見えない日々」「どこにも行けない苦痛」「会えないのは耐えがたい」等々。でも、本当に、そんなに「苦痛ばかりの日々」でしょうか。ちょっと視点を変えたら、見え方がガラリと変わったりはしませんか。

試しに、私の状況を異なる2つの視点で書き出してみますね。

<不幸な見方>
・通訳案内士の仕事が完全に消滅(収入が激減)
・なんと11月のロングツアーも中止
・夏のアメリカ出張もたぶん無理
・航空会社が苦しんでるのが悲しくてたまらない
・困っている人が大勢いるのにあまり力になれない
・大好きな東京を撮りに行けない
・旅好きなのに、全然、旅に行けない
・好きな人に会えない

<ハッピーな見方>
・住む家がある
・家で翻訳の仕事ができる!
・少額ながらも寄付で誰かの力になれる
・毎日、猫と過ごせる
・ネット上にいつもみんないて賑やか
・健康で何食べても美味しい
・ちゃんと耳が聞こえて音楽が楽しめる
・ちょっぴり老眼でも目が見えて写真が撮れる
・ストレッチすると気持ちがいい
・毎日笑えることが山ほどある
・無印良品は閉まったけど通販で買える
・Amazonでもいろいろ買える
・Kindleでいっぱい本が読める
・YouTubeに面白いものが山ほどある
・Primeビデオに見たいものがいっぱい
・過去の写真整理が楽しい
・部屋の片づけが捗ってる
・手紙を出したい相手がいっぱいいる
・ブログに書きたいことがいっぱいある
・ちゃんと息ができて空気が美味しい
・スマホがちゃんと動く
・パソコンがちゃんと起動する
・Wi-Fiが使える

書こうと思ったら、まだまだいくらでも書けそうな感じ。

すごく親しい友人に、看護師さんと、薬剤師さんと、保健師さんがいます。彼女たちは、万が一、自分が感染してしまったら計り知れない影響があるからと、神経をすり減らして消毒に明け暮れる毎日を送っています。そんな風に、頑張っている彼女たちを思えば、毎日、テレワークをしている人が不満や苦痛を口にするのって、あれ? ちょっと違うかなと。もちろん、人それぞれ、いろんな事情があるし、いろんな苦痛があるから、一概に「文句言うなよ」とは言えないけれど、少なくとも私に限っては、現状に何一つ、不満はありません。

「収束したら○○」という言葉をよく聞くけれど、それって、何だかもったいない気がします。「今日という日は、昨日亡くなった人がなんとしても生きたかった一日」という言葉、どこかで聞いたこと、ありませんか。収束を待ちわびてばかりいないで、今、この瞬間も、精一杯楽しんでいけたらなぁ…と。「GW明けまでの辛抱」ぐらいに考えている人もいるようですが、私は、半年から年単位の覚悟が必要だと思っています。だからこそ、今、この瞬間も、ちゃんと楽しもうと決意したわけです。

実は私自身、1月末から2月にかけては、メンタル的にボロボロになっていました。ガイドするはずだったアメリカ人のお客様のご家族が、実は武漢に駐在していて、日本に観光に来るはずが政府のチャーター機で緊急帰国というところから始まり、ダイヤモンドプリンセスに乗船予定のお客様と何通ものメールをやり取りしたり、東京マラソンに参加予定のお客様に一般参加中止の連絡をしなくてはいけなかったり。連日、ワイドショーにかじりつき、ネットのニュースとTwitterとFacebookをぐるぐる移動しては、一日を無駄に過ごしたことを嘆き、食欲はなくなって、眠れなくなり…。

でも、ある時、このままじゃ自分の心がダメになると思い、テレビを見る時間を制限することにしました。また、Facebookで、出典の不明なニュースをシェアしまくったり、人の怒りを煽るような投稿をする人を一時的に非表示にし、心の状態を平和に保つことに努めました。そしたら、食べ物が美味しくなり、よく眠れるようになり、仕事もどんどん捗り、いろんなアイデアも湧いてくるようになりました。

今は、たくさんの素敵な音楽と、NHKのラジオ講座と、「笑点」と、それからネット上の愉快な仲間たちと、ほのぼのとした家族と猫に囲まれて、毎日、本当に楽しく暮らしています。まもなく17時ごろになると、横浜にいる相棒とFBのビデオ通話をします。ノラ猫中継です。今日もニャンコは来るでしょうか。そんなことを書いていたら、うちのニャンコがやってきて「飲み会」が始まりました。これをネットで中継すれば、「オンライン飲み会」です(笑)


<本日のおまけ>
「えげつない誤植、怒濤の33連発」
http://netgeek.biz/archives/116351

<関連記事>
「ニュースレターを訳す」
https://interesting-languages.blogspot.com/2020/04/translation-editing.html

「NHKラジオで英語でも始めましょうか」
https://interesting-languages.blogspot.com/2020/03/nhk-radio-english-spring.html

2020年4月22日水曜日

ニュースレターを訳す

皆さま、こんにちは。ねこです。昨日の朝、パソコンに電源を入れたら、ニューヨークのジャズクラブから、ニュースレターが届いていました。心に響く素敵な文章。思わず日本語に訳さずにはいられませんでした。オーナーの許可を取り、Office NEKOのFacebookページに訳文を掲載しましたが、せっかくなので、このブログでは、どう考えながら訳したのかという言い訳やツッコミなどを書いてみようと思います。


The SmallsLIVE Foundationのニュースレター

2020年4月19日

Dear Friends:

親愛なる友人たちへ

(冒頭から結構悩みました。この部分、日本語のメルマガでは、どうなっているかというと、「お客様各位」や「Office NEKO様」「○○会員の皆様」という感じです。「親愛なる友人たちへ」という表現は、いかにも外国語から日本語に訳しましたよという感じがするので、「みんなへ」という表現も考えました。でも、ニュースレターという性質を考えると、やっぱりカジュアルすぎるかも。まあ、外国臭さが出てもいいかなという結論に至り、直訳に近い形を取りました)

 Since March 16th, when the clubs were closed down, I’ve been glued nonstop to my phone/computer. 

3月16日に店が閉鎖になってから、僕は四六時中、スマホやパソコンの画面に向かっていました。

(closed downをどう訳すか迷いました。「クローズ」というカタカナも考えましたが、それだと日本語の「閉店」と同じで、一日の終わりに「閉店」する場合と、店の経営自体を辞めてしまう「閉店」というニュアンスになり、一時的に営業を停止させられているニュアンスにはなりません。また、日本とは違い「営業自粛」ではありません。最初は「休業」という訳語を使いました。その後、日本語で書かれたニューヨークの記事を読んでみると「閉鎖」という表現が多かったので、「閉鎖」に書き換えました)

(追記:いつも一人称はすごく悩みます。実際のところ、このニュースレターを書いたスパイクという人は、キャラ的に言うと絶対に「俺」が似合います。しかし、主語が「俺」なのに語尾を「ですます調」にすると、一生懸命敬語を使おうとしている新入社員みたいな雰囲気になっちゃうんですよね。「私」を使うこともできましたが、それだと、書いた人の性別がわからないので、読み手の想像の幅が広がりすぎてしまいます。そんないろいろを考えた結果、「僕」を選びました)

I guess that I’m seeking (in vain) for answers or comfort or to connect.  

何かの答えや慰めやつながりを(あてもなく)求めていたんだと思います。

But I felt myself going insane between the barrage of conflicting news and the non-stop inanity of Facebook.  

でも、世の中の混乱を伝え続けるニュースや、腹の立つ投稿ばかりが並ぶFacebookに、どうにもならない苛立ちを抱えるばかりでした。

(barrage of conflicting newsnon-stop inanityかなり難しいですね。conflictは「対立する」「矛盾する」「相反する」など。ニュース自体が矛盾しているというよりは、世の中の状況が混乱していて、そういうニュースばかりが溢れている状況と考えました。また、non-stop insanityとありますが、insaneと感じるのは、読み手の主観であると考え、「腹の立つ投稿ばかりが並ぶ」としました)

Yesterday, I took my daughter to an open space so that she could get some air and sunshine and to run around a little. 

昨日、僕は、広い場所に娘を連れ出し、新鮮な空気を吸って日光浴をし、少し走り回ったりすることにしました。

(open spaceは、ちょっと悩みますね。「広い場所」「開けた場所」「広い空間」。「空間」と書いてしまうと、何かで仕切られている印象なので、やはり「場所」でしょうか。このあたり、具体的な場所が分かっている場合は、「広い公園に娘を連れ出し」などと書いた方が日本語として違和感がない気がします)

I inadvertently left my phone in the car but decided to just leave it rather than go back for it.  

その時、うっかりスマホを車に忘れてきたのですが、あえて取りに戻ることはしませんでした。

(inadvertently。不注意な。うかつな。これは「うっかり」がちょうどいいですね。文章の後半、翻訳の初心者さんだと、「戻るよりもむしろ、そのまま置いておくことに決めました」と訳してしまうかもしれませんね。「あえて」などの日本語をうまく使いたいところです)

Doing so left the anxiety behind me and allowed me to focus on my little girl playing in the sun.  

すると、不安な気持ちも一緒に置き去り、太陽の下、幼い娘との時間を満喫することができたんです。

(ここの部分、実はplayingを省略してしまったので、文芸翻訳だとおそらくチェックが入りますね。「太陽の下で遊んでいる幼い娘に集中することができた」というのが直訳です。ただ、「集中する」と書いてしまうと、何だか仕事のようなので、彼自身が楽しんでいたというニュアンスを伝えるため「満喫」という訳語を選び、playingのニュアンスを勝手に切り捨てちゃいました。プロの文芸翻訳者さんは、どう訳すのかなぁ)

It was a glorious day, clear blue skies, cool but not cold and a nice breeze. 

澄み渡る青空、涼しいけど寒くはなく、心地よいそよ風が吹いている素敵な日でした。

(glorious day。悩んで悩んで悩んだあげく、「素敵な日」にしか出てきませんでしたが、他に何かいい表現あるかなぁ…。「栄光ある」「輝かしい」「壮麗な」「愉快な」「素晴らしい」なんだか、どれも仰々しいんですよね)

It reminded me of something that I hadn’t thought in a while, that life is so beautiful – really being alive. 

随分長いこと忘れていたことに気づきました。ライフ・イズ・ソー・ビューティフル。生きているって素晴らしい。

(lifeって単語は、いつも悩みます。「人生」「生命」「生活」「暮らし」、訳し方でニュアンスがものすごく変わってしまうからです。"It's a Wonderful Life"という映画の邦題は『素晴らしき哉、人生!』ですが、そういえば、『ライフ・イズ・ビューティフル』(原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful)という映画もあったなと思い、ここは、あえてカタカナにしました)

Our minds can become so clouded with fear and ugliness that it causes us to see the whole world as ugly.

恐怖や欲で僕たちの心は曇り、世界が醜い場所に見えてきます。

(uglinessがこれまた難しい。uglyの意味は「醜い」「見苦しい」「不快な」「卑劣な」「意地の悪い」など。ただ、uglinessという形で、アルクの英辞郎で検索したところ、ugliness of desire for gain(何かを得よう[手に入れよう]と欲する浅ましさ)など、「欲」と直結する形での例文が多かったので、かなり思い切って「欲」と訳しました。このあたりは、文芸翻訳ではチェックが入るんでしょうかねぇ)

The reality is that the world is pure, still beautiful and that life is amazing.

しかし、本当は、世界はピュアで、今も美しく、そして、人生は素晴らしい。

(日本語訳の中でカタカナを多用するのは好きではないんですが、あえて「ピュア」もカタカナにしました。「純粋」「高潔」「潔白」どれも、ちょっと違いますよね。「無垢」というのはありかなと思っています。それと、ここのlifeは、流れ的に「人生」と訳して問題ないかなと考えました)

Yes, it’s important to stay informed and “connected” but it’s also important to remember that we are alive!

確かに、最新情報を得て、「つながっている」ことは大事です。でも、それと同じくらい重要なのは、「今、生きている」という事実を意識することです。

(stay informedをどうするか少し悩みました。直訳するなら「情報を得ている状態を保つ」なので、あえて原文にはない「最新」という表現を使うことで、「保つ」という言葉を割愛しました。逆に、文章の後半では、あえて原文にはない「今」という表現を補足しています)

 I drove from my apartment in Chelsea up to Washington Heights (were I was born) along 8th ave and there was zero traffic. 

チェルシー地区のアパートから、ワシントンハイツ(僕が生まれた場所)まで、8番街を車で走ると、渋滞はゼロ。

(zero trafficをどう解釈し、どう訳すか悩みました。交通量やデータ通信のことをtrafficと言うこともありますが、渋滞のことをtrafficと言うこともあります。実際、本当に全然車がいなくて、映画『バニラスカイ』のような状況だったのだとは思いますが、それでも、実際は、他にも何台かの車は見かけたはずなので、ここでは原文のzeroを生かし「渋滞はゼロ」という表現を選びました)

No cabs, no pedestrians, everything frozen in amber.  

タクシーも、歩行者もいません。まるで、すべてが琥珀の中に閉じ込められたようでした。

(原文は隠喩ですが、読み手が受け取る印象を考えて直喩に変えました)

As a born New Yorker, I’ve never seen anything like it.

ニューヨーカーとして、生まれてこのかた、こんな光景を見たことはありません。

(「ニューヨーカーとして生まれ」と訳すと、繋がりが悪いので、少し表現を変えました)

Honestly, it was sombering and frightening.

正直、恐怖を感じました。

(soberingのスペルミスでしょうか。ここは訳しませんでした。soberingなら「驚き」という訳でいいかと思いますが、すでに「こんな光景を見たことはありません」などの表現で十分に「驚き」が伝わっているので、「驚きと恐怖を感じました」と訳す必要はないかなと)

I know that this pandemic has wreaked worldwide havoc but here in our world, the jazz world of New York City, it’s been devastating on many levels.

このパンデミックは世界中で混乱を引き起こしていますが、ニューヨークのジャズ界でも、あらゆるところに被害が及んでいます。

(many levelsをどうするか迷いました。日本語で「レベル」と書いてしまうと、上級、中級、初級のようなレベルをイメージしてしまうのではと思い、「あらゆるところ」という表現にしています)

The jazz scene of New York has been completely shut down.

ニューヨークのジャズシーンは、完全にシャットダウンされました。

(shut down。迷いつつも、ここもカタカナにしました。「封鎖されました」「閉鎖されました」。う~ん、カタカナかな。外国だし)← オイッ

Live Jazz music is not the kind of thing that “work from home” applies to.

ジャズの生演奏というのは、「テレワーク」が通用するようなものではありません。

(work from home。「在宅勤務」と訳すのが一般的でしたが、今、メディアで多用されているのは「テレワーク」という表現ですね)

Culture and jazz art are about human interaction.

文化とジャズアートは、人間の交流あってこそなのです。

(---- is aboutって、なかなか訳し方が難しいのですが、例えば、アルクの英辞郎にこんな例文があります。show someone what courage is all about(勇気がどんなものか(人)に示す)。このあたりのニュアンスを踏まえて、「○○あってこそ」と訳しました。う~ん、説明になってないかなぁ…)

People getting together to perform and receive. 

人々が集い、演奏して、それを享受する。

(receiveは、ちょっと迷いましたね。目的語がないと、ちょっと違和感があるので「それを」という表現を足しました)

In the case of the performers and venues, we’ve been shut down with very little guidance.

ミュージシャンも店も、ほとんど何の助言も得られない状態で、休業を余儀なくされました。

(venueというのは、催しを行う「会場」のことで、音楽雑誌などでは「ベニュー」や「ヴェニュー」と表記されることもあります。ここでは、ジャズクラブの話に限定して考えてよさそうなので「店」としました)

Rents are due and yet government funding has been depleted.

家賃の支払い期日がやってくるのに、政府の資金援助は、ほんのわずか。

(depleteは「使い尽くす」「枯渇させる」です。もう少し説明的に訳すこともできましたが、文章の勢いを重視して「ほんのわずか」と完結に訳しました)

It’s nearly impossible to generate income.

収入を作り出すことは、ほぼ不可能です。

The City of New York this has been particularly devastated, and everyone is suffering.

ニューヨーク市は、特に大きな打撃に受けていて、皆が苦しんでいます。

This being said, I want to site some generosity that I’ve seen in the last 30 days, gestures that have not just been financial ones but spiritual – an inspirational show of faith in our jazz culture.

しかし、この1か月の間に、素敵な善意の活動も目にしてきました。経済的支援だけではなく、精神的な意味でも、心を打つような支援が僕たちのジャズ・カルチャーに寄せられました。

(This being saidは、「そうは言っても」という感じですかね。引っかかりをなくすために、「しかし」という表現で軽く流しました。文芸翻訳の場合はたぶんNG。それと、文章自体が長いので、日本語訳は途中で文章を区切っています。原文が長い場合は、訳文も同等に長くなくてはいけないという意見と、読みやすさを重視して、適宜、文章を切ったりつなげたりしてもいいという両方の意見があります)

 I ‘d like to site Wynton Marsalis and the Louis Armstrong Foundation (click here for their website).  

ウィントン・マルサリスとルイ・アームストロング教育財団の話をしたいと思います(こちらがホームページのアドレスです)。

https://louisarmstrongfoundation.org

(原文に「教育」の文字はありませんが、英語の正式名称がLouis Armstrong Educational Foundationで、日本語の記事でも「ルイ・アームストロング教育財団」という表記が使われているので、ここは正式名称を用いました)

Under Wynton’s guidance, this foundation just began awarding $1000 to 1000 musicians who were specifically, professional jazz musicians who lived and worked in the New York City area.

ウィントンの指示の下、財団は、1,000ドル(約11万円)を、ニューヨーク市在住で、ニューヨークで演奏活動をしている1,000人のプロのジャズミュージシャンに給付し始めました。

(「ウントン」か「ウントン」か。本当に小さな違いですが、字幕や書籍の翻訳では本当に気を遣います。日本ツアー公式サイト、ユニバーサル・ミュージック、ディスクユニオン、ビルボード、書籍のタイトルなどすべてで、小さい「ィ」が使われていたので、それに倣いました。でも、実際の会話では、「ウィントン」ではなく「ウイントン」と発音している人が多い気がします)

The ball got rolling on this and awards started going out.

物事が動き出し、支援が届き始めたのです。

(この部分はかなり意訳になります。前半は比喩ですが、そのままだと伝わりにくいので、一般的な表現に。後半はawardを「賞」や「奨学金」と訳すと違和感があるので「支援」としました)

I’ve received feed back from the artists that were grateful for the recognition – that, yes, the award money was helpful, but also the fact that they were recognized for the work that they do.

アーティストたちは、このような形で価値を認めてもらえたことを喜んでいます。そう、支援金もありがたいけれど、何よりも、自分たちのやってきたことの価値を認めてもらえたという事実が嬉しいのだと。

(recognition、recognizeという表現は、単に「認める」というよりは、「価値を認める」「高く評価する」というニュアンスで使われるので、「価値を」という表現を補足して訳しています)

This is some love from Louis Armstrong himself – his foundation.

これは、ルイ・アームストロング本人(彼の財団)から届いた愛なのです。

(原文にはない表現ですが、fromのニュアンスを出すため「届いた」という表現を補足しました)

I’d also like to mention the gift from rock legend Billy Joel.

ロックのレジェンド、ビリー・ジョエルからの贈り物についてもお話ししましょう。

My long-time friend, Peter Watrous, who was the former jazz critic for the New York times is friends with Billy’s lawyer.

私の旧友であるピーター・ワトラウスは、ニューヨーク・タイムズ紙の元ジャズ評論家で、ビリーの弁護士の友人です。

(「ニューヨーク・タイムズ」か「ニューヨークタイムズ」か、まず表記を調べました。また、雑誌の場合は「○○誌」、新聞の場合は「○○紙」です)

They were discussing the havoc on the jazz scene and Smalls and Peter was told that Billy wanted to help out jazz musicians.

彼らはジャズシーンの苦境について話し合ったそうです。そして、ビリーから、スモールズとピーターに対し、ジャズミュージシャンを救済したいという申し出がありました。

(この部分は、前半と後半で主語が変わってしまうので、文章を切りました)

After writing a letter I found out the Billy was going to give The SmallsLIVE Foundation $25,000 to help the musicians and the clubs. 

手紙を書くと、ビリーは、ミュージシャンと店を救済するため、The SmallsLIVE Foundationに2万5,000ドル(約270万円)を用意していました。

(was going to giveなので、これは、支援を受け取る前の状態です。しかし、「渡すつもりでした」と訳してしまうと、「え? じゃあ、渡さなかったの?」と思わせてしまうので、「用意していました」という訳文をひねり出しました)

This too came as a shot-in-the-arm (no pun intended) that we needed – a serious morale booster.

これもまさに僕らが必要としていたカンフル剤となり、士気を高めてくれました。

(no pun intended。「ダジャレじゃないよ」と書かれていますが、日本語ではダジャレになっていないのでスルー)

The cats were delighted, of course, and Billy Joel proved himself to be a man of the people and a musician’s musician.

キャッツ(訳者注:ジャズミュージシャンを表すスラング)は感激し、ビリー・ジョエルは、まさにミュージシャンの中のミュージシャンであることを、身をもって示してくれました。

(「ミュージシャンのためのミュージシャン」と書いてしまうと、リスナーをないがしろにしている印象になってしまうので、「ミュージシャンの中のミュージシャン」としました。「ミュージシャンのミュージシャン」というのも考えましたが、それだと何だかピンときませんよね)

CLICK HERE FOR THE NEWSDAY ARTICLE

Newsdayの記事はこちらをクリック

https://www.newsday.com/entertainment/music/billy-joel/billy-joel-foundation-donation-smalls-live-1.43848577

 Please check out our website – www.smallslive.com, which is now the new site for the SmallsLIVE Foundation for Jazz Art & Education.

スモールズのホームページもご覧ください。SmallsLIVE Foundation for Jazz Art & Educationとして、新しく生まれ変わりました。

https://www.smallslive.com/

We’ve been working out the kinks on the site and if you had some issues earlier please try again.

サイト上の問題解決に尽力しているので、もし、過去に閲覧でトラブルがあった人は、もう一度見てみてください。

(原文にはありませんが、「閲覧で」という表現を補足しました)

Our current mission is to just try to keep the venues afloat for the next few months with the hope that we will be allowed to operate soon.

僕たちの現在の使命は、営業再開を願って、ここから数か月、店を存続させていくことです。

(afloat。経済的苦境について語る際、よく見かける表現です。沈みかけている船をなんとかして「浮かせておく」というニュアンスかと思います)

As Smalls and Mezzrow are both dependent on our tourists, it may be some time before we can get back to where we had been.

スモールズもメズロウも、観光客に依存している店なので、以前の状態を取り戻すには、まだしばらく時間がかかるでしょう。

My dream is to have our foundation pay the performance fees for the artists in the newly reborn clubs.

僕の夢は、新しく生まれ変わったクラブで、アーティストたちに、SmallsLIVE Foundationから出演料を支払えるようにすることです。

I hope to get the jazz musicians working again and the music back out to the people who love it.

ジャズミュージシャンが再び活動できるようになること、そして、ジャズを愛するみんなに再び音楽を届けられるようになることを願っています。

(people who love it。「それが好きな人々」と訳してはあまりに味気ないので、「ジャズを愛するみんな」としました)

Sincere Regards,

心を込めて

(日本語のお手紙だと、この部分に書くのは「敬具」など表現ですね。Best RegardsやSincerelyというのはよく見かけますが、Sincere Regardsというのは初めて見ました。悩んだ末「心を込めて」と訳しました)

Spike

スパイク

************

翻訳解説、楽しんでいただけましたか? 面白い!!と思った方、翻訳に向いているかもしれません。実際に、翻訳の勉強中で、なかなかトライアルに受からなくて…と悩んでいる方は、トライアルに提出した自分の訳文に対して、こうやって赤ペンでひとりツッコミを入れてみると、改善方法が見つかるかもしれません。実際、私もこのブログを書きながら、かなり訳文を修正しました。

納期より1日から半日前には訳文を完成させて、一旦、寝かせて、そのあとこういったツッコミ作業をすることで、訳文は格段に良くなります。翻訳者さん、翻訳者の卵さん、頑張りましょうね!

(追記:訳す時は、とにかく辞書をよく引きます。特に訳語を迷う時は、何冊もの英和辞典書を引き、英英辞典も引き、その後、候補として出てきた日本語をもとに、さらに類語辞典で他の候補の日本語を探し出し、その中で一番しっくりくる言葉を選びます。さんざん辞書を引いたあとで、まったく関係ない小説や新聞記事を読んでいる時に、「あっ、これだ!」という単語に出会うこともあります。言葉って本当に魅力的だなぁ)


<関連記事>
字幕にびっくり!『ブルーノート・レコード』
https://interesting-languages.blogspot.com/2019/10/movie-blue-note-records-subtitles-translation.html

"stay home"と"stay at home"

  

2020年4月17日金曜日

"stay home"と"stay at home"

皆さま、こんにちは。ねこです。日本でも「おうちで過ごそう」という呼びかけが盛んになってきましたね。そこで気になるのが、2種類の英語表現。

stay home
stay at home

「えーっ? どっちが正解なの?」と思う人もいるかもしれませんが、どちらも、日常的に使われる表現です。ただし、少しだけニュアンスが違います。stay homeの方は、「外出するかしないか」という、いわゆる概念的なもの。stay at homeの方は、「どこにstayするか」という「場所」についての選択肢がいくつかある中で、「家」を選んでいるという感じ。

ここで文法用語を出しちゃうと、もっと嫌になっちゃうかもしれませんが、stay homehome副詞で、stay at homehomeは、名詞です。

もう1つ、シンプルな例を。現代の会話では、ほとんど使いませんが、"I'm home"(ただいま)という帰宅時の挨拶がありますよね。これは、「外」から「家の中」に帰ってきたので、副詞のhome。だから前置詞は要りません。しかし、"Where are you?"と聞かれて、「家にいます」と答える場合は、他に、会社や学校、図書館、郵便局、友達の家、駅など、さまざまな選択肢があるので、"I'm at home"と、場所を表す前置詞のat名詞のhomeを使うのです。

なんとなくわかった気になれましたか(笑)。

さて、今回、この2つの表現が、Facebookのプロフィールのフレームや、ハッシュタグなどに使われていますが、どちらを使うかは、国によって傾向が違うようです。これまで聞いた限りでは、次のとおり。

アメリカ:stay home
イギリス:stay at home
アイルランド:stay at home
オーストラリア:stay at home

いわゆるイギリス英語系の言語圏では、stay at homeが主流のようですね。どちらが正解というわけでもないので、好きな方を使えばいいわけですが、私自身は、FBフレンドの割合からするとアメリカ人の友達が多いので、stay homeを使っています。ひょっとして、イギリスやオーストラリアのお友達は、「ねこってば、最近、すっかりアメリカかぶれになっちゃって、嫌ねぇ…」って思っているのかしら(汗)。

<本日のおまけ>
こんなほのぼの系の都内観光ビデオを作ってみました。
https://www.facebook.com/picturesque.jpn/videos/307348140248732/
もっとリアルに影をつけたりすることもできますが、何だかニセモノっぽいチープな感じの方が余計に笑えるかなぁ…と。後日、YouTubeにもアップする予定です。



  

2020年4月11日土曜日

バースデーのおねだり

皆さま、こんにちは。ねこです。確定申告の期限は延長されましたが、誕生日は延期されることもなく、このたび、1つ歳をとりました。「バースデーのギフト、何がいい?」と聞かれたので、今回は「ウィズダム英和辞典」をおねだりしました。



なぜ今さら紙の辞書?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと、この辞書、購入すると、オンライン版を使う権利がもらえるのです。






 

いやぁ。これは何だか楽しい! イディオムの解説なども充実しています。


翻訳者は辞書なんて引かないと思っている人がいるかもしれませんが、とんでもない。翻訳者は、一日中、辞書を引いているような生き物です。特に、「あれ? 何だかつじつまが合わない」「何かしっくりこないぞ」なんていう時は、辞書を引きまくると「お~い、そんな意味が隠れてたんかいっ!」っていうこともしばしば。翻訳者にとっての辞書は、料理人にとっての包丁かなというふうに思っています。

ところで、皆さまにも「おねだり」をしていいでしょうか。チュール? カルカン? いえいえ、そうではありません。どこの機関でも、誰に対してでもいいので、困っている人を助けるために寄付をしてほしいのです。

アメリカでは、「チップ」という形で、日常的な寄付の文化が根付いています。私自身、初めて渡米した頃は、「う~ん、どうして、もう二度と会わない人に、余分に払わなきゃいけないんだろう? 15パーセントも? 5パーセントでもバレなくない?」などと思っていました。でも、アメリカで暮らし、アメリカ人の友人たちの行動を見ているうちに、その考えはガラリと変わりました。

特に皆が夢を抱えて集まってくるニューヨークのような大都市には、みんなでその夢を支えようという連帯感があります。なので、俳優やミュージシャンを目指しながら、飲食店などで働くウエイターさんたちに、惜しげもなくチップを置くのです。サービスに多少の不満があっても、最低ラインが20パーセント。細やかな気配りをしてくれたり、持ち帰りの対応をしてくれたりという時には、さらに上乗せします。裕福な人だけでなく、経済的にあまり余裕のない人ですら、最低ラインの20パーセントは守ります(どうしても払えない場合は、チップの不要なフードコートなどを利用)。

日本人は、指定された金額以上を支払うということに、あまり慣れていません。どこの飲食店に行っても、支払うのは、伝票に書かれたお値段ぴったり。災害時に義援金などは送っても、個人レベルで誰かをサポートすることにもあまり慣れていません。でも、この機会に、身近な誰かをサポートしてみませんか。一例を紹介しますね。

横浜にある映画館「ジャック&ベティ」が、存続のため、ネット経由で支援を呼びかけました。

吉祥寺にあるジャズクラブStringsさんは、Peatixを利用して寄付を呼びかけています。

学芸大学の珈琲美学さんも、CampFireを通じての寄付を呼びかけています。

また、ベーシストの「ショボケン」こと清水聡さんは、ネットで音楽セッションをする方法についてYouTubeで解説し、1口300円からの投げ銭を呼びかけています。
(※投げ銭はPAY IDというシステムを利用)

こちらの清水さん、日頃から動画制作講座などを開催して、ミュージシャンやクリエイターたちを全力で支援していまして、今も、多くのミュージシャンのオンライン配信の準備を手伝っています。もう、それはそれは頑張っていて、「ショボ、お前はいつ寝てるんだ?」という感じ。この人のこと、ほんと、応援しています。

規模の大きな団体によるクラウドファンディングなどもアリですが、集まったお金が、個々のお店やミュージシャンに回ってくるまでにはタイムラグが出ます。なので取り急ぎ、身近な方たちの支援をしてみませんか。また、お気に入りのお店がこういった活動を始めていなかったら、「PeatixやCAMPFIRE、PAY IDなどを利用して寄付を呼びかけることもできますよ」ということを伝え、ITが得意な方たちは、電話などで遠隔テクニカルサポートしてあげるのもいいでしょう。

2月と3月は、刻々と変わりゆく状況に恐怖を感じ、ワイドショーに釘付けになって、食欲が落ち、睡眠もうまく取れなくなっていました。不安と恐怖で押しつぶされそうでした。でも、一日の中で、ニュースに触れる時間を制限し、音楽を聴きながら食事をするようにしたら、心に平安が戻ってきました。最近は、いろいろなアイデアを出し、あちこちに声を掛け、小さなプロジェクトをいろいろ動かしています(収益化のための企画も、楽しく遊ぶための企画もいろいろアリ)。昨日も新たな企画がまとまったところです。

ぜひ、皆さんにも、アイデアを出したり、お金を出したり、寄付の情報をシェアするなどの形で、何か行動を起こしてみてほしいにゃあと思っています。これが、2020年のねこからの「おねだり」です。よろしくね♪

<おまけ>
こんな動画を作りました。4月生まれの子猫が6月から12月までの間に、どんな風に成長するかを1分にまとめたものです。なかなかの衝撃映像です(笑)。

How a cat grows bigger 猫はどんなふうに大きくなるのか


そしてこちらは、猫を起こすとどうなるかを記録したもの。猫って、全然クリエイティブじゃないし、生産性もゼロなのに、これほどまでに世界中で愛されてるのって、いったい何なんでしょうね(笑)

Wake up a cat 猫を起こしてみた


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電子書籍を出しています。これらの本の売り上げは、全額、ミュージシャンと飲食店の支援に使います。