2020年4月11日土曜日

バースデーのおねだり

皆さま、こんにちは。ねこです。確定申告の期限は延長されましたが、誕生日は延期されることもなく、このたび、1つ歳をとりました。「バースデーのギフト、何がいい?」と聞かれたので、今回は「ウィズダム英和辞典」をおねだりしました。



なぜ今さら紙の辞書?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと、この辞書、購入すると、オンライン版を使う権利がもらえるのです。






 

いやぁ。これは何だか楽しい! イディオムの解説なども充実しています。


翻訳者は辞書なんて引かないと思っている人がいるかもしれませんが、とんでもない。翻訳者は、一日中、辞書を引いているような生き物です。特に、「あれ? 何だかつじつまが合わない」「何かしっくりこないぞ」なんていう時は、辞書を引きまくると「お~い、そんな意味が隠れてたんかいっ!」っていうこともしばしば。翻訳者にとっての辞書は、料理人にとっての包丁かなというふうに思っています。

ところで、皆さまにも「おねだり」をしていいでしょうか。チュール? カルカン? いえいえ、そうではありません。どこの機関でも、誰に対してでもいいので、困っている人を助けるために寄付をしてほしいのです。

アメリカでは、「チップ」という形で、日常的な寄付の文化が根付いています。私自身、初めて渡米した頃は、「う~ん、どうして、もう二度と会わない人に、余分に払わなきゃいけないんだろう? 15パーセントも? 5パーセントでもバレなくない?」などと思っていました。でも、アメリカで暮らし、アメリカ人の友人たちの行動を見ているうちに、その考えはガラリと変わりました。

特に皆が夢を抱えて集まってくるニューヨークのような大都市には、みんなでその夢を支えようという連帯感があります。なので、俳優やミュージシャンを目指しながら、飲食店などで働くウエイターさんたちに、惜しげもなくチップを置くのです。サービスに多少の不満があっても、最低ラインが20パーセント。細やかな気配りをしてくれたり、持ち帰りの対応をしてくれたりという時には、さらに上乗せします。裕福な人だけでなく、経済的にあまり余裕のない人ですら、最低ラインの20パーセントは守ります(どうしても払えない場合は、チップの不要なフードコートなどを利用)。

日本人は、指定された金額以上を支払うということに、あまり慣れていません。どこの飲食店に行っても、支払うのは、伝票に書かれたお値段ぴったり。災害時に義援金などは送っても、個人レベルで誰かをサポートすることにもあまり慣れていません。でも、この機会に、身近な誰かをサポートしてみませんか。一例を紹介しますね。

横浜にある映画館「ジャック&ベティ」が、存続のため、ネット経由で支援を呼びかけました。

吉祥寺にあるジャズクラブStringsさんは、Peatixを利用して寄付を呼びかけています。

学芸大学の珈琲美学さんも、CampFireを通じての寄付を呼びかけています。

また、ベーシストの「ショボケン」こと清水聡さんは、ネットで音楽セッションをする方法についてYouTubeで解説し、1口300円からの投げ銭を呼びかけています。
(※投げ銭はPAY IDというシステムを利用)

こちらの清水さん、日頃から動画制作講座などを開催して、ミュージシャンやクリエイターたちを全力で支援していまして、今も、多くのミュージシャンのオンライン配信の準備を手伝っています。もう、それはそれは頑張っていて、「ショボ、お前はいつ寝てるんだ?」という感じ。この人のこと、ほんと、応援しています。

規模の大きな団体によるクラウドファンディングなどもアリですが、集まったお金が、個々のお店やミュージシャンに回ってくるまでにはタイムラグが出ます。なので取り急ぎ、身近な方たちの支援をしてみませんか。また、お気に入りのお店がこういった活動を始めていなかったら、「PeatixやCAMPFIRE、PAY IDなどを利用して寄付を呼びかけることもできますよ」ということを伝え、ITが得意な方たちは、電話などで遠隔テクニカルサポートしてあげるのもいいでしょう。

2月と3月は、刻々と変わりゆく状況に恐怖を感じ、ワイドショーに釘付けになって、食欲が落ち、睡眠もうまく取れなくなっていました。不安と恐怖で押しつぶされそうでした。でも、一日の中で、ニュースに触れる時間を制限し、音楽を聴きながら食事をするようにしたら、心に平安が戻ってきました。最近は、いろいろなアイデアを出し、あちこちに声を掛け、小さなプロジェクトをいろいろ動かしています(収益化のための企画も、楽しく遊ぶための企画もいろいろアリ)。昨日も新たな企画がまとまったところです。

ぜひ、皆さんにも、アイデアを出したり、お金を出したり、寄付の情報をシェアするなどの形で、何か行動を起こしてみてほしいにゃあと思っています。これが、2020年のねこからの「おねだり」です。よろしくね♪

<おまけ>
こんな動画を作りました。4月生まれの子猫が6月から12月までの間に、どんな風に成長するかを1分にまとめたものです。なかなかの衝撃映像です(笑)。

How a cat grows bigger 猫はどんなふうに大きくなるのか


そしてこちらは、猫を起こすとどうなるかを記録したもの。猫って、全然クリエイティブじゃないし、生産性もゼロなのに、これほどまでに世界中で愛されてるのって、いったい何なんでしょうね(笑)

Wake up a cat 猫を起こしてみた


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電子書籍を出しています。これらの本の売り上げは、全額、ミュージシャンと飲食店の支援に使います。