2025年2月7日金曜日

【全国通訳案内士 合格発表】さて、ここからどうする?

皆さま、こんにちは。ねこです。今日は全国通訳案内士試験の合格発表ですね。インターネット版官報はこちら:
https://kanpou.npb.go.jp/20250207/20250207g00025/20250207g000250351f.html
(※このページだけじゃなくて次のページもあります。横書きなの? 縦書きなの?ってツッコミを入れたい気持ちはぐっと飲み込んで…:笑)

合格した皆さま、おめでとうございます!!

 

ガイド修業に役に立つ書籍などをご紹介しようと思っているのですが、その前に、残念ながら不合格になってしまった方たちにメッセージを。

実は私、ガイド試験で1990年代に3回、2015年に1回、不合格になっています。90年代は筆記は通るのに、口述がどうにもこうにもダメな状態でした。2015年は受かる気満々だったのですが、なんと地理で不合格になり、あまりのショックでしばらく寝込みました(苦笑)。

突拍子もない問題が出題されたりするので、「これじゃ、どんなに試験勉強をしてもムダかも…」という気持ちになるんですよね。

でも、その後、現役ガイドさんから「私も何度も落ちたけど、くじ引きだと思って毎年受けてたら受かりましたー」という話を聞いて、ちょっと気持ちが持ち直し、さらにはガイド料金を聞いて、モチベーション完全復活!(笑) 翌年、晴れて合格しました。

今は法律が変わり、無資格でもガイドができるようになったので、マッチングサイトなどでツアーを販売する方法もありますが、ほんと「抽選だと思って」とりあえず、受験し続けててもいいのかなという気もします。

こちらの本の第4章に受験対策と合格後にやったことを書いているので、よかったら参考にしてくださいね。


さて、ここからが本題! 合格した皆さま、ここからどう動いていきますか? ガイドとして仕事をしていく予定の人は、通訳案内士団体の新人研修を受講することをオススメします。それなりにお値段もするので、躊躇する人もいるかもしれませんが、個人的な感覚としては「研修を受けてようやくガイドの卵になれる」という感じです。(JFGの先輩方、本当にありがとうございました!!)

それと、一緒に研修を受けたガイド仲間とは、仕事をしているかぎり、一生、助け合っていく関係になります。(ケガで代行してくれた友達、観光地や食事場所の情報をくれる友達、みんないつも本当にありがとう!)

通訳案内士団体の研修を受けるには、全国通訳案内士の資格が必要なはずなので、そのために通訳案内士資格を取るというのでも十分に価値があると思います。

研修を受けると、書籍などもいろいろ紹介されるますが、個人的なオススメを2冊ご紹介しますね。

1冊はお仕事小説で『通訳ガイド美桜の日本へようこそ!』(島崎秀定・文芸社)。ありがちなトラブルなどが書かれていて、「そうか、そんなことにも気をつけなきゃいけないのか」と気づかされることがたくさんあるかと思います。また、さりげなく定番の観光地の基本情報も盛り込まれているので、そういう点でも勉強になります。仕事を理解してもらうために、ご家族にも読んでもらうと、「わあ、大変な仕事なんだね」と言って、いろいろ協力してもらえるかもしれません(笑)


もう1冊は通訳ガイドのバイブル! 『英語でガイドする日本』(松本美江・ジャパンタイムズ出版)です。東日本の名所西日本の名所という2冊があります。MP3音声付きなので、今でもそれをランダムに再生して、ウォーキングやジョギングをしながら、シャドーイングをしています。不審なおばさんだと思われてるかしら(笑)



この『英語でガイドする日本』は、試験対策にもオススメです。次にどんな説明が出てくるか先に思い浮かんでしまうくらいまで、とにかくひたすらシャドーイング。そうすると、実際にガイドの仕事をしている時も、パッと説明の口から言葉が出てくるんです。

この本を作ってくださった松本美江さんも、ジャパンタイムズ出版さんも、マジで神!!(若者風に言ってみました:笑)

それと、あと1冊、ちょっとおまけでご紹介させてくださいませ。拙著『通訳案内士のための撮影ガイド』です。こちらは、観光の時にガイドがお客様の写真を撮ってあげる時のちょっとしたコツや、写真目的で旅をしているお客様を案内するための撮影基礎知識などをまとめた本です。都内の名所案内を兼ねているので、もしよかったら。(あっ、これ出版したの、2021年かぁ。そろそろ改訂版を出さなきゃですね)

というわけで、合格した皆さま、次回合格予定の皆さま、今後のご活躍を心からお祈りしております!

ねこより、愛をこめて♪