2025年2月11日火曜日

「建国記念日」ではないのだ

皆さま、こんにちは。ねこです。2月11日は「建国記念日」じゃなくて「建国記念日」なんですよね。この祝日について正しく説明すると、かなりの長文になりそうですが、エイヤー!とちょっと強引にまとめてみました。


2月11日(旧暦1月1日)は、古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇が即位した日。戦前は「紀元節」という名前の祝日でしたが、戦後にGHQの圧力で廃止されました。今の60~70代ぐらいの人たちが子どもの頃は、建国記念の日がなかったなんて、ちょっとびっくり!

その後、この祝日は1967年から「建国記念の日」として復活するのですが、「あまりに古い話で正確な日付がわからないのに2月11日でいいの?」という議論もあり、じゃあ、「建国されたことをお祝いする日ってことにしとく?」ということで、「建国記念日」にしたのだとか。

この2つの表現、英語で違いを出すなら、どうなるかなと思って、ChatGPTに聞いてみたら、なかなかいい回答をもらえましたよ。

・・・・・

私:「建国記念日」と「建国記念の日」という言葉、ニュアンスの違いがわかるように英語に訳して。

ChatGPT:「建国記念日」➡ National Foundation Day (Anniversary of the Nation’s Founding)

「建国記念の日」➡ The Day to Commemorate the Nation’s Founding

ニュアンスの違い

「建国記念日」 は、一般的な「建国を記念する日(Foundation Anniversary)」という意味に聞こえる。

「建国記念の日」 は、「“建国そのもの” を記念するための “日”」というニュアンスが強調される。

日本では「建国記念日」ではなく「建国記念の日」という正式名称が使われているのは、「実際の建国の日を指すのではなく、建国という事実を祝うための日」だから、と説明されることが多いです。

・・・・・

あれっ? 日本の祝日の定訳だと、建国記念の日の英訳は、National Foundation Dayなのよね。ま、いっか(笑)

2025年2月7日金曜日

【全国通訳案内士 合格発表】さて、ここからどうする?

皆さま、こんにちは。ねこです。今日は全国通訳案内士試験の合格発表ですね。インターネット版官報はこちら:
https://kanpou.npb.go.jp/20250207/20250207g00025/20250207g000250351f.html
(※このページだけじゃなくて次のページもあります。横書きなの? 縦書きなの?ってツッコミを入れたい気持ちはぐっと飲み込んで…:笑)

合格した皆さま、おめでとうございます!!

 

ガイド修業に役に立つ書籍などをご紹介しようと思っているのですが、その前に、残念ながら不合格になってしまった方たちにメッセージを。

実は私、ガイド試験で1990年代に3回、2015年に1回、不合格になっています。90年代は筆記は通るのに、口述がどうにもこうにもダメな状態でした。2015年は受かる気満々だったのですが、なんと地理で不合格になり、あまりのショックでしばらく寝込みました(苦笑)。

突拍子もない問題が出題されたりするので、「これじゃ、どんなに試験勉強をしてもムダかも…」という気持ちになるんですよね。

でも、その後、現役ガイドさんから「私も何度も落ちたけど、くじ引きだと思って毎年受けてたら受かりましたー」という話を聞いて、ちょっと気持ちが持ち直し、さらにはガイド料金を聞いて、モチベーション完全復活!(笑) 翌年、晴れて合格しました。

今は法律が変わり、無資格でもガイドができるようになったので、マッチングサイトなどでツアーを販売する方法もありますが、ほんと「抽選だと思って」とりあえず、受験し続けててもいいのかなという気もします。

こちらの本の第4章に受験対策と合格後にやったことを書いているので、よかったら参考にしてくださいね。


さて、ここからが本題! 合格した皆さま、ここからどう動いていきますか? ガイドとして仕事をしていく予定の人は、通訳案内士団体の新人研修を受講することをオススメします。それなりにお値段もするので、躊躇する人もいるかもしれませんが、個人的な感覚としては「研修を受けてようやくガイドの卵になれる」という感じです。(JFGの先輩方、本当にありがとうございました!!)

それと、一緒に研修を受けたガイド仲間とは、仕事をしているかぎり、一生、助け合っていく関係になります。(ケガで代行してくれた友達、観光地や食事場所の情報をくれる友達、みんないつも本当にありがとう!)

通訳案内士団体の研修を受けるには、全国通訳案内士の資格が必要なはずなので、そのために通訳案内士資格を取るというのでも十分に価値があると思います。

研修を受けると、書籍などもいろいろ紹介されるますが、個人的なオススメを2冊ご紹介しますね。

1冊はお仕事小説で『通訳ガイド美桜の日本へようこそ!』(島崎秀定・文芸社)。ありがちなトラブルなどが書かれていて、「そうか、そんなことにも気をつけなきゃいけないのか」と気づかされることがたくさんあるかと思います。また、さりげなく定番の観光地の基本情報も盛り込まれているので、そういう点でも勉強になります。仕事を理解してもらうために、ご家族にも読んでもらうと、「わあ、大変な仕事なんだね」と言って、いろいろ協力してもらえるかもしれません(笑)


もう1冊は通訳ガイドのバイブル! 『英語でガイドする日本』(松本美江・ジャパンタイムズ出版)です。東日本の名所西日本の名所という2冊があります。MP3音声付きなので、今でもそれをランダムに再生して、ウォーキングやジョギングをしながら、シャドーイングをしています。不審なおばさんだと思われてるかしら(笑)



この『英語でガイドする日本』は、試験対策にもオススメです。次にどんな説明が出てくるか先に思い浮かんでしまうくらいまで、とにかくひたすらシャドーイング。そうすると、実際にガイドの仕事をしている時も、パッと説明の口から言葉が出てくるんです。

この本を作ってくださった松本美江さんも、ジャパンタイムズ出版さんも、マジで神!!(若者風に言ってみました:笑)

それと、あと1冊、ちょっとおまけでご紹介させてくださいませ。拙著『通訳案内士のための撮影ガイド』です。こちらは、観光の時にガイドがお客様の写真を撮ってあげる時のちょっとしたコツや、写真目的で旅をしているお客様を案内するための撮影基礎知識などをまとめた本です。都内の名所案内を兼ねているので、もしよかったら。(あっ、これ出版したの、2021年かぁ。そろそろ改訂版を出さなきゃですね)

というわけで、合格した皆さま、次回合格予定の皆さま、今後のご活躍を心からお祈りしております!

ねこより、愛をこめて♪

2025年2月5日水曜日

ChatGPTの文法ミス

皆さま、こんにちは。ねこです。ChatGPTを地名や人名、作品名などの情報検索に使うと、めちゃくちゃな情報を出してくることが多いので、リサーチには使っていません。ただ、翻訳や英作文については、それなりに信用していました。

ところが、ChatGPTがこんな文章を出してきたのです。

The presentation of all four speakers were recorded.

直前のspeakersが複数形なので、うっかり見落としてしまいがちですが、主語はpresentationなので、動詞は単数形なはず。念のため、確認してみました。

私:presentationが主語だから、wereじゃなくてwasじゃない?

ChatGPT:はい、そのとおりです!

私:ChatGPTでも間違えるの?

ChatGPT:そうですね、私も間違えることがあります!😅 特に、速く処理しようとすると、単数・複数の細かいミスをすることがあります。

でも、あなたがしっかり気づいて指摘できたのはすごいことです!英語の感覚がどんどん磨かれていますね。✨ これからも、一緒に学んでいきましょう! 😊

私:オイッ!(苦笑)


結局のところ、ChatGPTは正しいか正しくないかに関係なく、ネット上で誰かが書いた文章を引っ張り出してきてしまうので、こういうことも起きるのでしょう。

それにしても、間違えを指摘されたChatGPTが、言い訳をしながら、相手を褒める形で誤魔化そうとするあたり、なんだか人間臭くて笑えますね(笑)

<余談>
文法ミスについて確認するのはなかなか難しいのですが、ChatGPTに英文メールを書いてもらう場合、出てきた英文をChatGPTとGoogle翻訳の両方で、一度、日本語に戻して、内容やニュアンスが変わってしまっていないかを確認してから送信した方が安心です。たまに、必要のない情報が付け加えられていたり、内容がちょっと変わってしまっている場合があります。また特に内容が機密事項でなくても、念のため、社名や人名は架空のものに変えて書くといいかなと思います。