2019年11月30日土曜日

大嘗宮一般参観

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、大嘗宮の一般参観に行ってきました。


突然の思いつきで、時間がギリギリだったもので、
ただ、「坂下門、坂下門…」と思いながら
二重橋前駅6番出口からの最短ルートを狙ったら
これが大失敗!

6番出口は封鎖されている上に、
一般参観の入場口は、
馬場先門のあたりなので、
かなりの遠回りに…。

最寄りは二重橋前駅のB6出口です。
桜田門駅の3番出口も、比較的近いです。
詳しくは宮内庁の案内図を
ご参照ください。
https://www.kunaicho.go.jp/event/pdf/inui-r01aki-map1.pdf

一旦、入場口を入ると、
二重橋の方に進むことはできません。



坂下門に向かって、けっこう歩きます。


テントの下で、手荷物検査と
ボディーチェック。


そして、ようやく坂下門へ。


自撮り棒禁止の標識。
よくよく見ると、
英語と中国語だけで日本語はナシ。
でも、中国語でも十分理解できますね。


坂下門をくぐると左手奥に
宮殿が見えます。
一般参賀で皇族の皆さまが
ずらーっと並ばれて、
一般人が日の丸をパタパタ振るのがここ。
(宮殿の方には進めません)


そして、これが宮内庁。
職員の方が、大嘗宮についての
説明資料を配っています。
日本語版も英語版もありました。


こちらは乾通り。
11月25日に訪問したので、
通り抜けはできませんでしたが、
11月30日から12月8日までは
こちらに進むこともできます。
(大嘗宮に行くには、2種類のルートがあるので
先ほどの宮内庁のページで
ご確認くださいね)


このお城みたいなものは
富士見櫓(ふじみやぐら)です。
明暦の大火で天守が消失した後、
天守の代わりとして使われました。
普段、こちら側から見ることはできないので
とても貴重です。


そして、普段は通ることのない
幻の入口から東御苑へ。


すると、百人番所、
大番所のあたりに出ます。
こちらの略図もご参照くださいね。
http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/gyoen-map.html
(※略図の14番のあたりです)

そして、ふうふう言いながら
坂を上がっていくと、
広場に出るわけですが
そこに、普段はない
大嘗宮がドーン!


この日は月曜日だったせいか
特に混雑もなく、スムーズに
大嘗宮に近づくことができました。
(※普段、東御苑は、月・金がお休みですが
大嘗宮は月曜も金曜も参観できます)


大嘗宮に近づくと
「立ち止まらずに進んでくださーい」
と言われるので、
歩きながら写真をパシャリ。


謎の建物があったので、
宮内庁の案内係の方に
尋ねてみました。


これは膳屋(かしわや)という建物で
神様にお供えする食べ物を調理した場所だそうです。
壁面いっぱいに飾ってあるのは椎(しい)の葉で、
大嘗祭の時には、きれいな緑色をしていたとのこと。

普通に立ち止まって写真を撮っていると、
「立ち止まらず進んでくださーい」
と言われてしまいますが
宮内庁の方にお話を伺うと
じっくり鑑賞することができるのでお得です♪

大嘗祭の様子は、こちらの記事も
参考になります。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111401207&g=soc

これが正面の部分。
「南神門(みなみしんもん)」と
呼ばれるもので、
東西南北と廊下中央の計5か所に
門が設けられています。


上の写真だけをみると
平和で静寂な印象を受けるかと思いますが
一歩後ろに下がるとこんな感じ(笑)。


こちらは、少し左寄りから撮ったもの。


左の小さな屋根が
庭焼舎(ていりょうしゃ)といって
庭火を炊いた建物。
真ん中の大きな建物は
男子皇族が参列された小忌幄舎(おみあくしゃ)。

次の写真は、西側から撮ったものです。


左側のひときわ大きく見える屋根が
15日未明の儀式で使われた
主基殿(すきでん)です。

宮内庁が図面も公開しているので、
詳しく知りたい人は、こちらもどうぞ。
https://www.kunaicho.go.jp/event/pdf/inui-r01aki-daijyokyu.pdf

これは北側から撮ったもの。


大嘗宮を見学した後は、
北桔橋門や平川門から出ることもできるし、
二の丸庭園を散策して
大手門から出ることも可能です。
(※一旦、二の丸庭園の方に進んだら
大嘗宮に戻ることは不可)


ちなみに、一般参観の期間も、
大手門、平川門から入って
二の丸庭園と三の丸尚蔵館だけ
訪れることは可能です。

最後の同心番所の
知ったかぶりポイントがここ(笑)。
今は皇居となっていても、
徳川家の葵の御紋が
瓦に残っているのです。
(これ、外国人より
日本人の方が喜ぶかも)


ガイドをする時は、
事前に菊の御紋と青いの御紋の
話をしておいて、
家紋探しゲームをすると
面白いかもしれません。

大手門から出て南に歩いていったら
行幸どおりの銀杏が色づいていました。


馬場先門のあたりからは
お堀に映る銀杏もいい感じ。


大嘗宮の一般参観は12月8日まで。
貴重な機会なので、
ぜひ、足を運んでみてくださいね。

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