2021年7月30日金曜日

波形ウィンドウにフォーカスを移す(NetSSTG1)

※字幕翻訳者さん向け投稿です。

皆さま、こんにちは。ねこです。大規模な翻訳プロジェクトでご一緒している翻訳者さんたちが、このブログを読んでくださっているということを知り、ものすごくゴキゲンになってねこおどり状態です。そこで「健康的な字幕翻訳者の一日」というブログを書こうと思ったのですが、その前に、NetSSTG1で、最近ちょっと頭を悩ませていた問題が解決したので、先にその情報を共有しますね。字幕分割でエラーが出たあとに、波形ウィンドウにフォーカスを移す方法についてです。

普通にスポッティングをされている方は、あまり経験することがないかもしれませんが、私がこれまでやっている羊羹戦法で、冒頭からスパッ、スパッと、字幕分割をしている人は、このエラーメッセージを時々見かけるかと思います。


これ自体は、特に問題ではないのですが、問題は「OK」を押したあと。SST G1を使っていた時は、カーソル位置が赤いラインになり、波形ウィンドウにフォーカスが戻る状態でした。つまり、その場で「←」や「→」を押せば、隣のフレームでの分割を試し、そこでもダメならさらに隣のフレームで分割を試し…という感じで、スポッティングできる場所を探ることができたのです。


ところが、NetSSTG1では、「OK」を押すと、カーソル位置が薄い緑のラインになってしまいます。そのため、一旦、マウスを持って、波形のどこかをクリックしなくてはいけません。その作業自体がかなりの手間になりますし、マウスで当てずっぽうにどこかのフレームをクリックすることになるため、1フレームずつ探ることができません。


字幕1枚が4~6秒ぐらいのドキュメンタリー番組を訳す時には、こういった細かい分割作業は不要ですが、15~20フレームのギリギリのところで、スポッティングできる場所を探っていると、「に゛ゃーーっ!!!」と叫びそうになります。

これはイカン! 何とかせねば! 何とかできるのは、CANVASさんしかいない!!

ということで、少し前にトラブル対応で大変お世話になった担当者さんに連絡。すると、翌日に非常に有益な回答をいただけました。字幕分割がエラーになった場合に、波形にフォーカスが戻るようにするというのは、社内の要望リストに挙げてくださるということで、そこは、今後のアップデートに期待というところなのですが、教えていただいた暫定的な解決方法が神!!!

[設定]-[ショートカットキー設定]の[画面]タブにて「波形ウィンドウにフォーカスを移す」という項目がありますので、そちらに例えば「F4」などのキーを設定していただくと、
字幕の分割でエラーが出た際に、F4キーを押せば波形カーソルにフォーカスが戻ります。

できたー!!! 確かに、キーを1つ押す手間は要りますが、カーソルの位置を変えずに緑から赤にできるので、1フレずつ探る作業が可能になります。これは大幅なストレス軽減になりました。

今、プロジェクトでご一緒している翻訳者さんで、字幕分割エラー後の処理にストレスを感じている方、ぜひ、お試しくださいね。