2011年2月26日土曜日

紛らわしい地名 Part 2

昨日、間違って消えてしまった分を書きます。(^^;

「ワシントン」という地名もなかなか厄介ですよね。

アメリカ合衆国の首都がワシントンD.C.です。
"D.C." は "District of Columbia" の略で、
日本語では「ワシントン・コロンビア特別区」や
「ワシントン市」と表記されます。

連邦政府直轄地であり、どこの州にも属していません。
バージニア州とメリーランド州の間に位置し…
という説明よりは、普通のアメリカ全図の右上あたり
と言ったほうがわかりやすいでしょうか。^^

一方、ワシントン州というものも存在します。
こちらは文字通り1つの州です。
西海岸最北部の州。
つまり、アメリカ全図の左上に位置します。

どちらの地名も、アメリカ建国の父、ジョージ・ワシントンに
由来するとのことですが、それにしても紛らわしいですね。


最後に小ネタをもう1つ。
ネバダ州にあるラスベガスはカジノで有名な大都市ですが、
ニューメキシコ州にもラスベガスという小さな町があるのを
ご存知ですか?

賭博が禁止されているニューメキシコ州の
人口約15,000人の素朴でかわいらしい田舎町。
「今度、ラスベガスに行こう!」と誘われて、
着いたところがこの町だったら、
かなりびっくりすることでしょう。(笑)。
でも、暮らすには、なかなかいい町かも。^^

     Las Vegas (NM) in Aug. 2007                           Photo by neko

2011年2月25日金曜日

紛らわしい国名・地名

紛らわしい国名や地名ってありますよね。

パッと見て判断すると間違えそうなのが
"Australia" と "Austria"。
こうして並べてしまえば、すぐわかりますが、
1つだけで見ると、案外勘違いしやすいのかも。

かつて語学留学をしたときのルームメイトがオーストリア人で、
彼女からの手紙の差出人住所のところには、
いつも "Austria / Europe" と書かれていました。
“自分たちの国の名前って、ちょっと紛らわしい”という
意識があるんでしょうね。

でも、オーストラリアの人は
"Australia / Oceania" 書かないような気がします。
大きい国だからでしょうか(笑)。


聞き間違いが多いのは、
「オランダ」とアメリカの「オーランド」。
でも、実はこの2つ、アクセントの位置が全然違うので
正しい発音を知っていれば間違えません。

オランダは "Holland" 【ランド】
オーランドは "Orlando" 【オランドー】という感じ。
(※クリックして音を確かめてくださいね。)

商社の人がこの2つを聞き間違えて、
別の国に荷物を届けたという話を聞いたことがあるけれど、
普通は全部住所を書くはずだから、
それはきっと作り話だろうなぁ(笑)。


※あと2つほど地名を取りあげていたのですが、
アップロード時に消えてしまったので、
また、後日あらためて書くことにします。

2011年2月24日木曜日

イギリスって難しい!?

皆さま、こんばんは。ねこです。
音楽DVDの字幕翻訳をしていて、今日のお昼に納品しました。

さて、この音楽DVD、アイルランド出身の
ミュージシャンのものだったのですが、
この周辺の国名の扱い、なかなか難しいものがありました。

ちょっと整理してみましょう。
話をわかりやすくするためにまずは「イギリス」の説明から。


イギリスの正式名称は英語で
"United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland"
と言います。

日本語では、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」
あるいは「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」です。
この通称が「イギリス」あるいは「英国」です。
"English" が訛って「エゲレス」→「イギリス」となったそうですね。

さて、では "GB : Great Britain(グレートブリテン)" という名称には
何が含まれるのか?

・England(イングランド)
・Scotland(スコットランド)
・Wales(ウェールズ)

以上が含まれます。
(※EUのナンバープレートでは北アイルランドも含めて "GB" と表示します)


"UK : United Kingdom(連合王国)" と言った場合は?

・England(イングランド)
・Scotland(スコットランド)
・Wales(ウェールズ)
・Northern Ireland(北アイルランド)

以上が含まれます。

これらの4つは非独立国で、それぞれ首都を持ちますが、
イングランドの首都であるロンドンは、
イギリスの首都も兼ねています。

ここで、ちょっと難しいのが、"British" という言葉の使い方。
上記の区分けで言うと、イングランド人だけでなく、
スコットランド人やウェールズ人のことも
"British" と呼んでよさそうな気もしますが、
民族的アイデンティティーが違うといって、
それを快く思わない人々もいるとのこと。
このあたりについては、マスコミ各社でも
意見が分かれているとのだとか。


さて、アイルランドに話を移しましょう。
長い歴史の最後のほうだけかいつまんで説明すると、アイルランドは、
1938年にイギリスから独立を承認され、イギリス連邦内の共和国になり、
1949年、イギリス連邦を脱退しました。

現在の国際連合やヨーロッパ連合での登録国名は"Ireland" で、
日本政府も「アイルランド」という名称を使うとしています。


今回、訳していて戸惑った点は、
字幕の中で「イギリス」という言葉を使うかどうかです。
英語話者でも、"United Kingdom" の意味で "England" と言う人もいます。
そう考えると、"England" という音声に「イギリス」という字幕をあてても
OKということになります。

日本人の感覚として、「イギリス」という字幕のほうが
「イングランド」という字幕よりも自然に感じるのでは?
と思うと、「イギリス」と表記したいところ。
でも、アイルランド人が "England" と言ったなら、
やはりそれは「イングランド」としたほうが無難かなぁ…と。

でも、「イングランド」というと、
サッカーのイメージばかりが思い浮かんでしまうのは
ねこだけでしょうか?

とりあえず、納品した字幕原稿には
「イングランド」という表記を使いました。
現在、翻訳エージェントと相談中なので、
どうなったかは、またブログの中でご報告しますね。(^^ゞ

2011年2月22日火曜日

"other" と "another"

"other" と "another"。
この2つの単語の使い分け、
なかなか悩んでしまうところです。

"another" っていうのは "an + other" というのを
聞いたことはあるものの、
それって、つまりどういうこと!?という感じ。
というわけで、いろいろリサーチをしつつ、情報を整理してみました。


とてもわかりやすい説明がこちら:

2枚のカードがあります。色が、白、赤だとすると、
"There are two cards. One is white, and the other is red" と言えます。

3枚のカードがあります。色が、白、赤、青だとすると、
"There are three cards. One is white,
another is red, and the other is blue" と言えます。

4枚のカードがあります。色が、白、赤、青、緑だとすると、
"There are four cards. One is white, another is red,
another is blue, and the other is green" と言えます。

4枚のカードがあります。色が白、赤、黒、黒だとすると、
"There are four cards. One is white,
another is red, and the others are black" と言えます。

つまり、"another" は「別の一つのもの」で
"the other/the others" は「残りのほかのもの」という意味するというわけです。


さらにわかりやすい解説の載っているサイトを見つけました。
http://www.english-zone.com/grammar/st-yudai.html
ミニテストも付いています。
ぜひ、このチャンスに使い分けの整理をしちゃいましょう♪

2011年2月21日月曜日

苦手な表現は音で覚える

うろ覚えで、いつも迷ってしまう表現ってないですか?
ねこは、"an hour and a half(1時間半)" というのが苦手でした。
"half" の前に "a" が必要かどうかが分からなくなって、、
「アンナワー アンド もごもごもご…」と誤魔化したものです。(^^ゞ

こういった表現を覚えるとき、どうしてこの位置に冠詞をつけるのか
というのをきちんと理詰めで覚えるのも1つの方法ですが、
それよりもむしろ、フレーズとして音で覚えてしまったほうが、
実際の会話でもスムーズに使えます。

具体的にどういうことかというと、
とにかく口に出して何度も何度も言う。
何日か続けてやれば、
そのフレーズは必ず自分のものになります。

先日、興味深い記事を読みました。
小学校で英語教育を受けた生徒が中学校に進むと、
Are, Is, Am, Does, Do などを選択する問題で、
"Am you?" "Does you?" といった間違え方をほとんどしないのだとか。

つまり、"Do you?" っていうのは聞き覚えがあるけど、
"Does you?" というのは聞いたことがないという感じで、
理屈ではなく感覚で正解がわかるわけですね。

そんなこと言われても、もう大人になっちゃったから無理!
だなんて諦める必要はありません。
とにかくぶつぶつ言ってみる。
何でも“言ったもん勝ち”です。(^^)v

2011年2月18日金曜日

"ex"

忙しくしていて、しばしブログをさぼってしまいました。(^^;
また、頑張って書きます♪

さて、今日の話題は "ex"。
この "ex-" または "ex" という表現、英語では非常によく使います。
接頭辞としての "ex-" が持つニュアンスは、
(1)「外」「無」「非」「超過」「徹底」「上昇」などと
(2)ハイフン付きの複合語をつくって「前の」「前…」「元の」など。

(2)のハイフン付きの例としては次のようなものが挙げられます。
ex-boss 元上司
ex-employee 元従業員
ex-girlfriend 元彼女
ex-smoker タバコをやめた人

ところが、ハイフンなしで "ex" と書いた場合は、
かなり意味が限定されるというのをご存知でしたか?

ex 前妻、前夫、元恋人

つまり、かつて婚姻関係あるいは恋愛関係にあった人
という意味になります。

"Do you still keep in touch with your ex?"
(まだ、前の彼と連絡取ってる?)

っていう感じですね。

今月のNHK『ラジオ英会話』のテーマが "Love, Love, Love" で、
2月9日(木)の放送に、この "ex" という表現が出てきました。
ラジオ英会話では、いつも本当に“生きた英語”が使われていて、
いいなぁ…と思います。
ねこは、テキストの左側の英語本文を隠して、
右側の日本語訳を見ながら、英語を言う練習をしています。^^


ああ、そうそう、先日"ex-wife" と聞いて
"extra wife(予備の妻?)" の略かと思ったという人がいました(笑)。
う~ん、なんとも意味深な。(^^;

2011年2月14日月曜日

グラミー賞

"The Grammy Awards(グラミー賞)" というのは、
もともとは、"The Gramophone Awards" という
名前だったそうですね。
今日のニュースで知りました。(^^ゞ

"gramophone" は(主に)イギリス英語で「蓄音機」を意味します。
Gramophone Company社の商標だったものが、
いつの間にか蓄音器全般を指すようになったとのこと。
"sound recording" を意味する 'phonogram' という言葉から作られたそうです。

それにしても、「蓄音機」という言葉、今ではほとんど聞かなくなりましたね。
日本語でも英語でも、まったく通じなくなる時代が来るのでしょうか。
それとも、歴史の教科書の中で細々と生き延びていくのかなぁ…。