2016年12月31日土曜日

大掃除と大晦日のお話

皆さま、こんにちは。ねこです。
今日、ちょっとした大掃除をしました。
あっ、それほど大がかりではないので
「中掃除」ぐらいですかね(笑)。

ところで、「年末に大掃除をする」というのは、
日本独特の文化なのだそうです。
主に欧米の国々では、
Spring Cleaningといって、
春に大掃除をします。

かつて、暖炉の薪や石炭で、
家の中が汚れたので、
暖房が必要なくなったころに、
家じゅうをキレイに掃除していたので
その習慣が残っているのだとか。

確かに、こんな真冬の寒い時に、
網戸をジャブジャブ、窓を拭き拭き、
換気扇をゴシゴシなんてするよりも、
新学年が始まる前の春休みにでも、
せっせと掃除する方が、
理にかなっている気はしますよね。

「大掃除」というのを
英語で何と言えばいいのか、
調べてみたところ、
major cleaningや、
general house cleaning
thorough cleaningなどが出てきましたが、
そもそも欧米の人々には
「年末の大掃除」という概念がないので、

Japanese people clean the whole house at the end of the year.
(日本人は年末に家じゅうの掃除をします)

といった形で説明した方が
親切かもしれません。

その際、「えっ? 何で? 寒いじゃん?
春にやればいいのに」と、
言われることも多いので、

New Year is the most important holiday in Japan.
(お正月は日本で最も重要な祝日なの)

So we hope to purify everything before that.
(だから、その前にすべてを清めたいのよ)

といった表現で説明すると、
多少は納得してもらえるかもしれません。

ちなみに、アメリカでは、
1月1日はお休みですが、
1月2日は平常通りです。
(※2017年は2日が振替休日なので
3日から平常通り)

大晦日(New Year's Eve)に、
カウントダウンの大騒ぎをして、
元旦は二日酔いやパーティー疲れで
ボーッと過ごし、
1月2日に気を取り直して、
学校や会社に戻っていきます。

ところで、ニューヨークの
タイムズスクエアでは、毎年、
盛大なカウントダウンイベントが
行われます。

この写真の2016という文字の上に
赤いボールがあるのが見えますか?
このボールが先端まで上がり、
10…9…8…というカウントに合わせて
降りてきます。


なんと1973年から2016年までの
タイムズスクエアのイベントを
まとめた映像を発見しました!
https://www.youtube.com/watch?v=L6X1sx_Jijc


こんなふうに変わらず続いていくものって
素敵ですね。

ねこは、今年も、地元の神社で
元旦みこしを担ぎます。
去年、足の裏が冷たかったので、
今回は「エアーたび」なるものを
購入しました(笑)


それでは、皆さま、よいお年を。
来年もよろしくお願いします!

2016年12月30日金曜日

「振替休日」

皆さま、こんにちは。ねこです。
自宅で仕事をしていると、
つい、だらけてしまいがちなので、
いくつか工夫をしています。

タイマーを使うのが1つ。
「ポモドーロ・テクニック」と
呼ばれるものを参考にしつつ、
http://www.lifehacker.jp/2014/07/140714pomodoro.html
タイマーを25分間にセットし、
25分翻訳したら5分休憩
という形で集中力を高めます。
(※効果には個人差があります:笑)

もう1つは、作業予定表を作ること。
自分の翻訳ペースは把握できているので、
締め切りまで毎日、
どれくらいの分量を訳せばいいか
割り振っていきます。(一応ね)

12月30日 (案件名) 字幕番号101~250(150枚)
12月31日 (案件名) 字幕番号251~350(100枚)
1月1日 (案件名) 字幕番号351~450(100枚)

といった形で書いています。

それとは別に、1日分の時間割表も
一応作ります。(一応ね)

2017年は、ネット上で見つけた
こんな予定表を使ってみることにしました。
http://www.calendarpedia.com/download/weekly-calendar/weekly-calendar-2017-landscape-30-minute-steps.pdf


ん? あれっ? 何?
1月2日のところに
(observed)
と書いてあります。

observed
【形】
観測の、観測された、実際の
記念日の、祭日の、祝日の

あっ、これって、
「1月1日が日曜日なので、
1月2日をお休みにしますよ」
ってことで、日本語で言うところの
振替休日」だったんですね。

長年、英語に関わってきて、
外国のカレンダーも、
いっぱい見てきたはずなのですが、
いやはや、たった今、知りました。

こういう小さな発見って、
何だかうれしいものですね♪

2016年12月29日木曜日

"can't judge a book by its cover"

皆さま、こんにちは。ねこです。
最近、英語のオーディオブックを
楽しんでいます。

先日、「ノルウェイの森」の朗読を
聞いていたら、
"But you can't judge a book by its cover."
という表現が出てきました。

そのままの意味は
「表紙では本を判断できない」ですが、
実際の会話では、
人は見かけによらない
外見で人を判断できない
という意味で使われます。

その日、ラジオ英会話を聞いていたら、
同じ表現が出てきました。

"You can't judge a book by its cover."

よく使う表現ではあるものの、
同じイディオムを同じ日に耳にするというのは
なんだかインパクトがあるものですね。

結局のところ、語学を学ぶ近道は、
こういう「あっ、さっきも聞いた!」
「この単語、さっきも見た!」
という瞬間を増やすことだと思います。

キクタンなどで単語を勉強しつつ、
ちょこちょこ映画を見たり、ドラマを見たり、
新聞や本を読んだりしていれば、
当然、「おっ、また会ったな!」という
回数も増えます。

皆さま、素敵な出会いを☆

2016年12月24日土曜日

サンタとトナカイ

皆さま、こんにちは。ねこです。
今日はクリスマス・イヴなので、
少しクリスマスのお話を。

クリスマスと言えば、サンタクロース。
しかし、英語圏では、
いくつか別の呼び名もあるのを
ご存じですか?

Father Christmas
【ファーザー・クリスマス】

Saint Nicholas
【セント・ニコラス】

Saint Nick
【セント・ニック】

Kris Kringle/Kriss Kringle
【クリス・クリングル】

えーっ、クリス・クリングルって誰よ?
という感じかもしれませんが、
この呼び名は、1800年代前半には
使われ始めていて、
映画「34丁目の奇蹟」(1947年・米)で、
世の中に広く知られるようになります。

映画の中で、メイシーズというデパートが、
サンタとしておじいさんを雇うのですが、
その履歴書を見ると
"Kris Kringle"と書いてあり、
雇用主が驚くというシーンがあるので、
この映画を見るときは、
ぜひ注目してくださいね。

ところで、トナカイたちにも
ちゃんと名前があるそうです。

Dasher【ダッシャー】
Dancer【ダンサー】

Prancer【プランサー】
Vixen【ヴィクセン】

Comet【コメット】
Cupid【キューピッド】

Dunder/Donder/Donner【ドンダー】
Blixem/Blixen/Blitzen【ブリッツェン】

そして、「赤鼻のトナカイ」の歌で有名な
Rudolph【ルドルフ】は、
1939年に書かれた物語の中で、
9頭目として新たにサンタさんに
雇われたとのこと。
ぜひ、歌詞を味わってみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=c9ps42Frh6Y


ところで、ねこが滞在していた
ニュージャージーの酒屋さんでは、
毎年、サンタとトナカイが
シーソーをしています。
https://www.youtube.com/watch?v=kvXe_4v36QE


トナカイの重さは、オスが160~180kg、
メスが80~120kgとのことなので、
サンタさんって、すごく重いんですね(笑)

2016年12月20日火曜日

バスに見るニューヨークのサービス業

皆さま、こんにちは。ねこです。
前回、少しバスのお話が出たので、
今日はもう少しバスについて
書いてみることにします。

ねこは、ニュージャージー州に
滞在していたので、
マンハッタンとの往復に
よくバスを利用しました。

笑えるのは、そのサービスの
一貫性のなさ。
もちろん会社としては、
それなりの規則のもとに
運営しているとは思うのですが、
実際のサービス内容は、
運転手さんによって、
まったく異なります。

ある日のこと、バス停に向かっていたら、
背後からバスが走ってくる音が。
「ぎゃあ! このままじゃ間に合わない」
必死になって、バスと追いかけっこ状態に
と思ったら、キィーッとバスが停車。

プシューっとドアが開き、
「乗るの?」と運転手さん
「乗せてくれるの?」
「どうぞ」

こんな日は、何だか一日中
ハッピーな気分で過ごせます。

「わっ、小銭が足りない」という時にも、
「いいから乗りな」
なんて言ってくれる運転手さんもいます。

でも、時には虫の居所が悪い
運転手さんもいます。
ある時、バスに乗り遅れた人が、
赤信号で停車中のバスのドアを叩き
乗せてほしいとお願いしていました。
しかし、運転手さんは、
「ここはバス停じゃねえんだよ」と怒鳴り、
ドアを開けることはありませんでした。

この「極端に親切」だったり、
「極端に意地悪」だったりというのが
まさにニューヨークのサービス業を
象徴しているように感じます。

日本では、すべてが
ある程度の範囲内に収まっていて、
すごく嫌な思いをすることも
少ない代わりに、
とびきり幸せな気分になれることも
やや少なめな気がします。
(絶対にないとは言いませんよ)

この振れ幅の大きさが
ニューヨークだなぁ…と
いつも思います。

ある日、バスに乗ると、
入り口の手すりに
紙が貼ってありました。


もうちょっとアップで
お見せしましょう。
読めますか?


Good Evening Everyone
(皆さん、こんばんは)

Happy Friday
(ハッピーな金曜日を)

こういう貼り紙が
常にあるわけではありません。
でも、思いもよらないところで
こんなサプライズに出会えるのが
ニューヨークなのです。

ところで、バスの乗客の大半は、
乗る時と降りる時に、
運転手さんにきちんと挨拶します。

乗る時:
Good morning!
Hi!
Good evening!

降りる時:
Thank you!
Have a good day!
Good night!

ちゃんと挨拶をしておいたら、
バス停以外でも
乗せてもらえるかも?(笑)

2016年12月18日日曜日

Thanksgiving Day

今日は、感謝祭のお話をしましょう。
11月の第4木曜日は感謝祭です。
(※カナダでは、10月の第2月曜日)

感謝祭の由来は、メイフラワー号で
アメリカ大陸にやって来た清教徒たちが
先住民に教わりながら農作物を育て、
翌年の1621年に、初めての収穫物や
七面鳥を食卓に並べ、先住民を招き、
神の恵みに感謝したことなのだとか。

現在は、宗教的意味合いは薄れ、
家族が集まる大事な日となっています。
日本のお正月のような感じで、
アメリカでは、この時期に帰省する人も多く、
感謝祭の前後は長距離列車などが
大変混み合います。

感謝祭のディナーには、通常、
七面鳥の丸焼きが登場します。
そう、マンガに出てきそうな
こういうやつです(笑)


家族や親戚で集まって、七面鳥を囲み、
ひたすら飲んで食べてお喋りするというのが、
いわゆる典型的な感謝祭のようです。

さて、みんなが帰省をしてしまって、
マンハッタンは閑散としているのかしら?
と思ったら、決してそうではありません。

マンハッタンでは、1924年から続いている
メイシーズ・デパート主催のパレードがあります。
巨大なバルーンや山車が9時に出発し、
34丁目のメイシーズまでパレードします。

『三十四丁目の奇蹟』(Miracle on 34th Street)
という1947年のアメリカ映画でも
大きく取り上げられています。

このパレードを間近で見るためには、
早朝から場所取りをする必要があるようですが、
ねこはそこまで気合は入っていないので
10時過ぎに、ふらりと
タイムズスクエアのあたりまで出かけてみました。

おおっ、すごい人だかり!


パレードは6番街を通るのですが、
朝の早い時間に道が封鎖され、
関係者以外は、6番街には
近づけなくなります。
皆、1ブロック離れたブロードウェイから
パレードを見ています。
こちらは、ブロードウェイの41丁目。


こちらは、ブロードウェイの42丁目。


厳重な警備で、パレードには
近づけませんでしたが、
バルーンが大きいので
遠くからでもよく見えました。




運良く(?)ピカチューや
キティにも会えました。

それにしても、すごい警備です。
ゴミ箱が撤去されています。


動かせないゴミ箱は、
すべて中に物が入れられないように
なっていました。
(上にゴミが置かれていますが:笑)


パレードは正午ごろまで続くそうですが
ニュージャージーで
大事な用事があるので一旦帰宅。

向かった先は、地元のピザ屋さんです。
なんと、Mario's Classic Pizzaでは、
七面鳥とドリンクが無料で振舞われます。


日ごろのご愛顧に感謝を込めて
とのことで、飲食代もチップも
必要ありません。

でも、それではあまりに気がひけるので、
お店の手伝いをしていた
中学生ぐらいの女の子に
5ドル札をそっと渡しました。

"No, no, no"と遠慮する彼女。
いいから取っといてと言うと
客席で七面鳥を食べていた
おじさんたちの1人に
"Thank you"と言われました。

彼女のお父さんか
親戚のおじさんでしょうか。
マンハッタンとは一味違った
素朴な感謝祭に心が温かくなりました。

さて、夕方からは
本気を出してクッキング。
久しぶりのBlue Apronに挑戦です。
英語のレシピを見て料理するコツは
知らない単語を先に調べておくこと(笑)


丸ごとではないけれど、
こちら、七面鳥です。


芽キャベツ
(Brussels sprouts)を炒め…


クランベリーを炒め…


プチプチつぶして、
Apple Cider Vinegarを入れ…


それなりに時間はかかりましたが、
無事、美味しい感謝祭ディナーが
できました!


「お昼にも七面鳥食べたでしょ!」
というツッコミはなしで(笑)。

レシピはこちらです。
https://www.blueapron.com/recipes/roast-turkey-cranberry-sauce-with-brussels-sprouts-mashed-potato

初めてBlue Apronを注文した時の
記事はこちら:
http://interesting-languages.blogspot.jp/2016/04/blue-apron.html

ところで、感謝祭の前夜、
0時を過ぎてバスに乗ろうとしたら
びっくりすることがありました。
バスの料金箱のお札を入れるところに
紙が挟んであって、
お金が入れられなくなっているのです。

戸惑っていると、運転手さんは
いいから乗りなというようなジェスチャー。
車内は真っ暗で、座席には
巨大な黒人のおじさんが1人。

他に乗り込んでくる人もなく
バスは静かに走り出しました。
このまま、さらわれたりしないよね?
という微かな不安をよそに
バスは目的地の7th Streetに停車。

運転手さんに"Happy Thanksgiving"
と声をかけて降りたら、
運転手さんはニッコリ笑って
去っていきました。

バス会社的には、
本当はNGかとは思いますが、
運転手さんとしては
感謝祭のスペシャルサービスの
つもりだったのかなぁ。

いろんな形でアメリカらしさを
体感することのできた
2016年の感謝祭でした。

2016年12月15日木曜日

謎のボックス

皆さま、こんにちは。ねこです。
さっそくですが、問題です。
これは何でしょう?


郵便ポストっぽく見えますが、
どこにも投函口がありません。
前面が扉になってはいますが、
カギがかかっています。

実はこれ、運びきれない郵便物を
一時的に保管するための
Relay Boxと呼ばれるものです。

日本では郵便配達の人は、
主に車かバイクで配達しますが、
なんとニューヨークでは、
こうやって、徒歩で配達します。
(渋滞や駐車スペースの関係かな?)


仕分けされた郵便を積んだバンが
一旦、この深緑色のボックスに
郵便物を詰め、配達員さんは、
その緑のボックスから、
郵便を取り出して、個人宅へ
配達していくという仕組みのようです。

(※こちらの英文記事を参照しました)
http://untappedcities.com/2013/09/04/cities-101-what-are-those-green-mailboxes-in-nyc/

ちなみに、一般の人が
郵便を投函するためのポストは
こちらの青いものです。


フタを手前に引いて開けて、
郵便を入れて、パタンと閉めると
中に落ちる仕掛けになっています。

取っ手部分に隠れていますが
Collection Times(取集時刻)も
きちんと書いてあります。


ところで、この深緑色のRelay Box、
ボストンでも見かけました。
(手前が普通のポストで、
奥にあるのがRelay Box)


主に都市部で使われているようですが、
他にどんな都市にあるのでしょうか。
Facebookで聞いてみたいと思います。