2012年4月13日金曜日

"Who do you go to?"

こんにちは、ねこです。
英会話学校の生徒さん、先生、翻訳関係者の皆さまには
本当に多大なご迷惑をおかけしてしまいましたが、
おかげさまで、ねこはすっかり元気になりました。
4月7日の午後から、レッスンにも復帰!
あらためて、“この仕事、好きだなぁ”と実感しています。


さて、復帰直後のレッスンの後、
生徒さんから質問を受けました。

「問題集の中の会話文で、
"Who do you go to?"って聞きなれない表現を見たんですが、
これって、どういう意味ですか?」

ざっと前後の文を見てみましたが、
どうもピンときません。

A: Who do you go to?
B: I go to a guy on Congress Avenue.  His name is Carlos.

ねこの頭の中で「?」が10個ぐらいくるくるしました。
「このカルロスさんに会いにいくという意味だとは思うんだけど、
ちょっとしっくりこないので、ネイティブに確認してみますね」
と、宿題にさせてもらいました。

昨日、同僚のネイティブ講師に、このAとBの会話を見せましたが、
彼の頭の中でも「?」が10個ぐらいくるくるしたようで、
「その文章はおかしい。"Who do you go with?"じゃないの?」
なんて話になりました。

う~む…。

もう一度、その問題集の会話の全文を見てみないと
と思い、あらためて、前後の文章も含めて読んでみました。

A: By the way, I like your hair.  Who do you go to?
B: Oh thanks.  I go to a guy on Congress Avenue.  His name is Carlos.
A: Carlos?  Oh, I know him!

あっ!

ねこの頭の中で「?」が「!」に変わりました。
つまり、この会話、日本語にすると、こういうことだったんです。

A: ところで、その髪型いいね。
誰のところに行ってるの?(誰に切ってもらってるの?)
B: ああ、ありがとう。
コングレス通り(にある美容院)の男の人よ。
カルロスっていう美容師さん。
A: カルロス? あっ、その人知ってる!

いやぁ、スッキリしました。(^^ゞ
言葉というものは、やっぱり文脈の中でこそ生きるものなんですね。

ドラマの翻訳の仕事をしていても、
しょっちゅう、こういう驚きがあります。
だから言葉は面白い。
だから言葉の仕事は辞められない!^^