2012年4月15日日曜日

目薬をさす

皆さま、こんにちは。
お花見しましたか。
花粉症と戦っていますか?

さて、花粉症と言えば、目薬。
今日は“目薬をさす”という表現について
考えていこうと思います。

先日、生徒さんに、
「先生、“目薬をさす”って英語で何て言うんですか?」
と聞かれたとき、真っ先に思い浮かんだのが
"apply eye drops" という表現でした。

でも、何だか妙に医学用語的で堅苦しい…。
きっと、カジュアルな会話では、他の表現があるはず
と思って、アメリカ人の同僚に確認してみたところ、
やはり、もっと口語的な表現がありました。
"put in eye drops" だそうです。

もともと、なぜ "apply" という単語を思い浮かべたかというと、
以前、“湿布を貼る”という表現について調べたとき、
"apply a cold compress" という英語を見たからなのですが、
この“湿布を貼る”という言葉も、
カジュアルな表現では、"put on a cold compress" と言うんですね。

"apply" を使った表現も、
決して間違っているわけではありません。
でも、日常生活で使う言葉としては、ちょっと堅苦しい。

英語学習者にとって、このあたりの感覚というのは、
非常に難しいものですね。
“とにかく、通じればいいじゃん!”という気持ちを大切にしつつも、
限りなくネイティブに近い英語を話したいと願うねこなのでした。


P.S. 質問をしてくれたNさん、
お返事がすっかり遅くなっちゃってごめんなさい。
今日、目薬を探してて、思い出しました。(^^ゞ

2012年4月13日金曜日

"Who do you go to?"

こんにちは、ねこです。
英会話学校の生徒さん、先生、翻訳関係者の皆さまには
本当に多大なご迷惑をおかけしてしまいましたが、
おかげさまで、ねこはすっかり元気になりました。
4月7日の午後から、レッスンにも復帰!
あらためて、“この仕事、好きだなぁ”と実感しています。


さて、復帰直後のレッスンの後、
生徒さんから質問を受けました。

「問題集の中の会話文で、
"Who do you go to?"って聞きなれない表現を見たんですが、
これって、どういう意味ですか?」

ざっと前後の文を見てみましたが、
どうもピンときません。

A: Who do you go to?
B: I go to a guy on Congress Avenue.  His name is Carlos.

ねこの頭の中で「?」が10個ぐらいくるくるしました。
「このカルロスさんに会いにいくという意味だとは思うんだけど、
ちょっとしっくりこないので、ネイティブに確認してみますね」
と、宿題にさせてもらいました。

昨日、同僚のネイティブ講師に、このAとBの会話を見せましたが、
彼の頭の中でも「?」が10個ぐらいくるくるしたようで、
「その文章はおかしい。"Who do you go with?"じゃないの?」
なんて話になりました。

う~む…。

もう一度、その問題集の会話の全文を見てみないと
と思い、あらためて、前後の文章も含めて読んでみました。

A: By the way, I like your hair.  Who do you go to?
B: Oh thanks.  I go to a guy on Congress Avenue.  His name is Carlos.
A: Carlos?  Oh, I know him!

あっ!

ねこの頭の中で「?」が「!」に変わりました。
つまり、この会話、日本語にすると、こういうことだったんです。

A: ところで、その髪型いいね。
誰のところに行ってるの?(誰に切ってもらってるの?)
B: ああ、ありがとう。
コングレス通り(にある美容院)の男の人よ。
カルロスっていう美容師さん。
A: カルロス? あっ、その人知ってる!

いやぁ、スッキリしました。(^^ゞ
言葉というものは、やっぱり文脈の中でこそ生きるものなんですね。

ドラマの翻訳の仕事をしていても、
しょっちゅう、こういう驚きがあります。
だから言葉は面白い。
だから言葉の仕事は辞められない!^^

2012年4月5日木曜日

英語のリハビリ

皆さま、こんにちは。ねこです。
本当に“猫”になってしまったかというほど、
よく眠りました。

体調は徐々に回復しています。
声もコミュニケーション可能なレベルに戻りました。
ただ、話すと咳き込むので、
あと数日、お休みをいただいております。
本当に心苦しい限りですが、
とにかく体調を万全に整えて、
英会話のレッスンに復帰します!

さて、復帰にあたり、
ひっじょ~に心配なのが英語での会話力。(^^;
車の運転と同じで、ある程度までやってた人なら
すぐに勘を取り戻せるとは言うものの、
プロフェッショナルとしての英語は、どうなのかしら?
(そもそも、それほど大したレベルではありませんが…)

とにかくここは、いつも生徒さんたちにお伝えしているとおり
音読、オーバーラッピング、シャドウイングだわ!!と思い、
昨夜、洋書を片手に音読を始めました。

ところが…

ケホケホッ!

やっぱり声を出すと、咳が出ちゃうんですねぇ。
これは困った。

そんなわけで、声は出さずに、口パク状態で
音読したり、オーバーラッピングしたりしています。
いつもにも増して、ヘンな人です。
でも、完全復帰に向けて頑張ります!!

・・・・・・・・・・

ところで、全然、英語とは関係ない宣伝をしてもいいでしょうか。
4月9日(月)の19時から、アップルストア銀座で、
知人のジャズ・フォトグラファー3人のトークショーがあります。
とても貴重な写真が見られます。


ねこ自身は、レッスンがあるので会場には行けないのですが、
月曜の夜、銀座に足を運べそうな方、
ぜひ、1961年から2012年のジャズの物語を楽しんできてください。
質問コーナーなどもありますので、
実際に写真を撮る際に使う英語のことなども
ぜひ質問してきてくださいな。^^



■4月9日(月)  アップルストア銀座
■19:00~20:30    入場無料
 お問い合わせ先 : アップルストア銀座
    tel. 03.5159-8200
   http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

※ちなみに、右下の集合写真、ねこが撮りました。(^^)v




2012年3月31日土曜日

お休みをいただいております

皆さま、こんにちは。ねこです。
ねこ、寝込んでます。
(…とダジャレを言える程度には回復したのですが)

3/23ぐらいから、後頭部にズキンという痛みを感じるようになり、
3/25には、叫んで転げまわるほどの痛みに。
3/26に脳神経外科でMRI検査を受けるも異常なし。
3/28に別の病院の脳神経外科を受診して、
ようやく原因らしきものが分かりました。

にゃんと、神経を包んでいる鞘(さや)のようなものが
風邪のウイルスで壊されてしまい、
普段は伝わるはずのない刺激が
ビーン・ビーン!と伝わってしまって、
激痛が走るのだそうです。

でも、新しいお薬がとてもよく効いて、
3/28~3/30は、ほぼ眠りねこ状態。
そして、頭痛はかなり軽くなりました!! いぇい♪

今は頭痛と引き換えに(?)風邪菌で声がまったく出なくなり、
へんてこなジェスチャーしながら暮らしてます。

それにしても、英会話教師って、
声が出なくなったら、な~んにもできないんですよねぇ…。
今日はレッスンがてんこ盛りな土曜日なのに、
こうして自宅にいるのが不思議でたまりません。
早く治して、みんなに会いたいです。

ところで、声が出ないときには、パソコンや携帯は便利ですね。
お喋りねことしては、こうやって文字でコミュニケーションできることが
かなりのストレス解消になっています。

ただ、心配なのは、ずっと英語を口にしていないこと。
ねこは、まだまだほんと学習者の身なので、
日々のオーバーラッピングとシャドウイングが
本当に本当に本当に必要なんです!!
声が出るようになったら、
何よりも先にオーバーラッピングしますよ!

生徒の皆さん、ねこの分も
やっておいてくださいね、ホントに!

・・・・・

ところで、先日、Nさんからいただいた質問、
「ブログで回答します」って言って
そのままになってました。

「目薬をさす」を英語で何と言うかという話。
"apply eye drops" という表現も使えるそうですが、
やはり、それはちょっと医学用語的。
普通にカジュアルな場面で話すとしたら、
"put in eye drops" だそうです。

今日は風が強くて、世の中には
花粉やら風邪のウイルスやら、
いろんなものが飛んでそうなので、
皆さん、おうちに入ったら手洗いうがいはしっかりと!

2012年3月20日火曜日

"Walk me through it."

皆さん、こんにちは。ねこです。
毎日いっぱい訳してます。幸せです♪

さて、今日も海外ドラマの表現を1つご紹介します。

"walk me through it"

最初、この表現を聞いたとき、
「ちょっと、そこ通らせて」という意味かなと思いました。
でも、実は意外な意味が…。

ネイティブの友人に尋ねたら、
こんな言い換えをしてくれました。

"tell me in details what to do step by step"

つまり、「最初から段階を踏んで、やり方を丁寧に教えてくれ」
という意味になるんだそうです。
「通るべきプロセスを全部通らせてほしい」ということですね。

う~ん、こういう表現って、やっぱりネイティブじゃないと、
なかなかすぐには理解できないですよね。

ああ、ネイティブの感覚が欲しいよぉ…と思いつつ、
身近にたくさんの英語圏出身の友人がいることに
心から感謝するねこなのでした。


P.S. 昨日、庭の梅が咲いているのに気づきました。
あとで写真を撮ってきます。

2012年3月15日木曜日

脚本データベース

皆さん、こんにちは。ねこです。
アメリカ人の友人たちのおかげで仕事が順調なので、
2日連続でブログを更新しちゃいます♪

さて、今日は海外ドラマ翻訳者の秘密兵器のご紹介です。

Database of Movie Dialogs
http://movie.subtitlr.com

なんと、このサイトで、映画やドラマの脚本が検索できちゃいます。
ドラマのタイトルと、シーズン、エピソード番号を入れてもいいし、
セリフの一部を入力しても検索できます。

たとえば、ドラマのタイトルなどの情報を
"lipstick jungle season1 episode1"と入力したり、
あるいは、セリフの一部だけ分かるのであれば
"It's the clothes they're rejecting, not you."
と入力して検索するのもOK。
書かれてる英文が、何の映画/ドラマのセリフか分からない
というときにも使えます。

映画や海外ドラマを使って英語を勉強したい人、
ぜひ、ご活用ください!

2012年3月14日水曜日

"It's your funeral."

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、「忙しい」という言葉は言わないぞと心に決めたのですが、
実際のところ、かなり時間に追われています。(^^;

それでも、「忙しいから今度」と言うのではなく、
「○月○日以降なら、少し時間ができそう」と言うだけで、
だいぶ印象が違うものですね。

さて、なぜ忙しいかというと、
今、海外ドラマの字幕翻訳をしています。

海外ドラマの英語は本当に勉強になります。
生きた表現が学べます。
並んでいる単語からは想像もできないような
慣用表現がたくさん出てきます。
そういったフレーズを、ちょこちょこ紹介していきましょう。

というわけで、今日の表現は

"It's your funeral."

直訳すると、「それはあなたのお葬式です」。
でも、このフレーズ、ニュアンスとしては、
「これは、あなたのお葬式なんだから、何をしようとあなたの勝手ですよ」
ということで、相手の行動に対して納得がいっていないものの、
もういいやと諦めているときの投げやりな表現になります。

「勝手にすれば!」

という感じですね。

間違って「死ねよ!」なんて訳しちゃダメですよ。(^^;