2017年1月12日木曜日

大統領の最後の演説

皆さま、こんにちは。ねこです。
オバマ大統領の最後の演説、
テレビのニュースなどで、
一部、ご覧になった方も
多いかと思います。

スピーチの全文と動画が、
ニューヨーク・タイムズの
サイトに掲載されています。

President Obama’s Farewell Address: Full Video and Text
https://www.nytimes.com/2017/01/10/us/politics/obama-farewell-address-speech.html?_r=0

知っておくと役に立ちそうな表現を
いくつかピックアップしてみました。

see eye-to-eye
見解が一致する

in the face of
〔悪い状況〕にもかかわらず

conviction
強い信念、確信

self-evident
自明の理、わかりきったこと

common good
共通の利益

economic powerhouse
経済大国


印象に残った表現を書き出して、
訳してみたいと思います。

For every two steps forward, it often feels we take one step back.
(2歩歩くごとに、1歩戻る感じがすることもよくありました)

アメリカでは、
「3歩進んで2歩下がる」
ではないんですね(笑)

In 10 days the world will witness a hallmark of our democracy.
(10日後、アメリカの民主主義がどんなものなのかを世界中が知ることになります)

このhallmarkは、何とも訳しにくいですね。
「特質、特徴」という意味があるので、
少しかみ砕いて
「どんなものなのか」と訳してみました。

次の2つは、文章の一部ですが、
面白い対比表現が出てきました。

democracy does not require uniformity.
(民主主義に均一性は必要ない)

democracy does require a basic sense of solidarity.
(民主主義には団結の基本的感覚が必要だ)

もう少し平たく言うと、
「みんなそれぞれ違っててもいいから、
仲良く力を合わせてやっていくのが
民主主義というものなんだよ」
という感じになるでしょうか。

そして、心に響いたこちらの言葉。

I do have one final ask of you as your president — 
(大統領として、最後に皆さんにお願いしたいことがあります)

the same thing I asked when you took a chance on me eight years ago.
(8年前に皆さんからチャンスをいただいた時にもお願いしたことです)

I am asking you to believe. 
(どうか信じてください)

Not in my ability to bring about change — but in yours.
(私が変化を起こす力ではなく、あなた自身の力を)


ふと、大統領選直後のニューヨークで
地下鉄駅構内に貼られた
たくさんの付箋紙を思い出しました。





ポジティブなエネルギーを持った
このすばらしい国が
これからもステキな場所で
あり続けますように…。

オバマ大統領、
本当にお疲れさまでした。