2017年1月21日土曜日

横断歩道の話

皆さま、こんにちは。ねこです。
最近、語学の話が続いたので、
今日はちょっと違う話をしましょう。

こちらの写真をご覧ください。


ちょっとわかりにくいかと思いますが
拡大して見てもらうと、
横断歩道の向こうの歩行者信号は
人が歩いてる格好なので「青信号」です。

では、こちらはどうでしょう?


手のひらがこちらに向いているので
これは「渡るな」という意味、
つまり「赤信号」です。

ん? でも、みんな渡っていますよね。
これがニューヨークの風景です。
日本から初めて来る人は、
たいてい驚きます。

中には「ニューヨーカーって
マナーがなってないのね」と
顔をしかめる人もいます。

しかし、ニューヨーカーに言わせると
車がまったく来ないのに
赤信号をボーッと見ている人の方が
不可解なのだそうです。

確かに、信号というのは、
どちらが先に通っていいか
判断する基準として
人が作り出したものであって
明らかに何の危険もなく
渡れる状態なのであれば、
渡ってしまう方が
理にかなっている気がします。

近づいてくる車が見えていても
「渡りきれる」と判断し
自己責任で渡る人もたくさんいます。
まあ、無理な横断をする人が
多いのも事実ではありますが…。

子供連れの場合は、
信号無視はしないのかな
と思ったのですが、
友人に尋ねたところ、
「子供が一緒だったら、
手をつないで急いで渡る」とのこと。
信号に対する教育というか
概念自体が違っているんですね。

ちなみに、車を運転する人は、
きちんと赤信号で止まります。
また、信号のない交差点では
歩行者がいれば、
車はみんなピターッと止まります。

ニュージャージー州の
ホーボーケン市では、
交差点に近づいただけで、
片っ端から車が止まってくれるので
何だか偉い人にでもなったような
気がしてしまうほどです(笑)

結局のところ、歩行者優先の感覚が
ものすごく強いのかもしれません。

ところ変わって、
ギリシャのアテネでは、
歩行者用信号の変わる早さに
ものすごく驚きました。

これは2000年に
訪れた時の印象ですが
とにかく青になった瞬間に
渡り始めていないと、
反対側まで渡りきれない
というせわしなさでした。

足の悪い人やお年寄りは
どうしてるんだろう?と
心配になったことを記憶しています。

でも、2013年には、
何も感じなかったので、
改善されていたのでしょうか。
(それとも、ねこが
信号無視をしていた?)(笑)

横断歩道で一番怖かったのは
イタリアのナポリ。
大通りを渡るため、
信号待ちをしていて、
歩行者用の信号が青になり
渡ろうとしたのですが
信号が変わっても、
車はそのままビュンビュン走っています。

“えっ? 何これ?”
と思って戸惑っている間に
歩行者用信号は赤に。
車は相変わらず
ビュンビュン走り続けています。

再び青になりましたが、
状況は変わりません。
“いったい、どうやったら
渡れるんだろう?”
と途方に暮れていたら、
後ろからイタリア人らしき人が
やってきて、躊躇せずに
一歩を踏み出しました。

すると、車がピタッ。

どうやら、ナポリでは、
歩行者用信号が青の時に
歩行者が渡り始めたら
車が止まるようです。

う~む…。

この渡り方、あまりに怖くて
どうしても自分ではうまくできず、
その後も、人が来るのを待って
一緒にそそくさと渡りました。

こちらも2000年の話なので、
少しは改善されたのでしょうか。
最近、ナポリやアテネを
訪れた人がいたら
ぜひ、Office NEKOまで
メッセージをお寄せくださいね。
https://www.facebook.com/officeneko/

ちなみに、車の運転も
電車の運行もめちゃめちゃな
イタリアですが、
ねこはイタリアが世界一好きです!