2024年8月14日水曜日

【DJF特集1】ESTA申請

皆さま、こんにちは。ねこです。今年もデトロイト・ジャズ・フェスティバルをいろいろな形でサポートさせていただくことになりました。そのお手伝いのひとつが、鳥取から国際交流のためにデトロイトを訪問する学生さんたちのサポート。初の海外旅行という方もいらっしゃるということなので、まずはESTA申請のことからご案内しようと思います。

とはいっても、今の時代、一般的な情報は、ネットで簡単に見つけられるので、主に注意点や迷ったこと、困ったことを解説していきましょう。

最近よく聞くのは、本物のESTA申請サイトによく似せて作られた申請代行業者のサイトがあり、ちゃんと申請はできるものの、代行費用を含めて8000円や1万円といった請求が来てしまうという話です。

正しい申請サイトはこちらです。URLの最後が.govとなっているのを確認してくださいね。
https://esta.cbp.dhs.gov/

手順については、IACEトラベルさんが、YouTubeにわかりやすい解説を載せてくださっています。


2023年6月からは、ESTA Mobileというアプリでも申請が可能になりました。こちらもちゃんと解説が載っています。いやぁ、素晴らしい!

ただ、実際にアプリで手続きを始めると、いくつかつまずくポイントがありました。まず、パスポートの顔写真ページの読み取りです。ページの表面が部屋の照明や窓の光などを反射して、なかなか読み取ってくれません。試行錯誤してうまく光を避けると、ようやく次に進めます。


…と、ここはまだまだ序の口。問題はICチップの読み取りです。こんな指示が出ますが、もう、どうにもこうにも反応しないのです。


あまりに認識しないので、モバイルアプリでの申請を諦めかけました。でも、ネット検索をしたら「ICタグの入っているページを開いて、とにかくいろんな角度でスマホを当てまくれ」と書いてあったので、ページの表と裏、上から下、左から右…と、ひたすらスマホを動かしまくると…


はい、ビンゴ! 私のパスポートはこんな位置でしたよ。なので、とにかく、諦めず、ひたすら探るしかないみたいです。

そして、次に迷ったのがこちら。「過去5年間のオンラインプレゼンスに関連する情報を入力してください」というものです。要はSNS情報ですね。


「えーっ、アメリカ政府にインスタとか教えたくないしー」と思ったんですが、日々、いろいろ投稿しているにも関わらず、「オンラインプレゼンスはありません」にチェックを入れてしまって「嘘をついた」となると、ややこしいことになりそうなので、ちゃんと入力しました。


さて、お次は「GBPグローバルエントリープログラムのメンバーですか?」という質問。はて? よくわからないので検索したら、これは米国市民やグリーンカード所有者、イギリス、ドイツ、スイス、バーレーン、ブラジルなどからの渡航者を対象としたもので、日本は対象外。なので、ここは「いいえ」を選びます。

入力時に気をつけなくてはいけないのは、項目名が日本語で書いてあるので、うっかり氏名や住所を日本語で入力しそうになることです。入力はすべて半角のアルファベットか数字で。ちなみに郵便番号を入力する欄がなくて、悩んだのですが、ESTA申請では郵便番号は不要でした。

さて、すべての項目の入力と確認が終わったら、最後は支払い手続きです。私の場合、8月1日に入力をしていたら、「支払い手続きの期限:2024年8月8日」と表示されたので、1週間以内に支払いという感じなのでしょう。


支払いを済ませると「申請は保留中です」と表示されます。その後、今回は支払いから1時間ほどで、「ESTA Status Change」という件名のメールが届き、アプリを開いたら「申請は承認されました」と出ていました。

ただ、もっと時間がかかる時もあります。「渡航の72時間前までに申請する必要がある」と言われているので、早い段階で申請を済ませて、承認されたのを確認しておくと安心です。

ちなみに、以前ESTAで渡米し、その後、パスポートを更新した場合、2年以内であってもパスポート番号が変わった時点でESTAが無効になります。その場合は再申請が必要です。渡米直前にこれに気づき、出かける直前に大慌てで申請をして、承認されるまで心臓がバクバクという経験をしたことがあるんです。いやはや、その時もすぐ承認されてよかった!

最後にESTA申請の問い合わせについて。以前、申請サイト内のCBP情報センターというところに問い合わせを書いたことがあるのですが、返信が来たのが1ヵ月半後で、しかも、個別の回答ではなく、一般的な質問事例をずらりと並べたメールでした。なので、何か不明な点があったら、旅行代理店や詳しい人に聞くという方がいいかもしれませんね。

いずれにしても、ESTA申請は早めに済ませましょう。次回は旅の荷物のお話です。