2020年11月8日日曜日

"president-elect"という表現

皆さま、こんにちは。ねこです。まだ多少、ゴタゴタしてはいますが、アメリカ大統領選挙の結果が出ましたね。朝、ニューヨークの友人から、「セントラルパークでは、歓声や車のクラクションが聞こえて、噴水に虹までかかったよ」というメッセージが入り、とても晴れやかな気分になりました。

さて、英語のニュースサイトをチェックすると、"president-elect"という表現があちこちに出てきます。これって、何でしょう?

President-elect Joe Biden seeks to unite nation with victory speech
https://edition.cnn.com/2020/11/07/politics/biden-victory-speech-2020-election/index.html

Election 2020 Live Updates: Biden Proclaims ‘Time to Heal’ in First Speech as President-Elect
https://www.nytimes.com/live/2020/11/07/us/election-results

名詞と形容詞としての用法がありますが、意味は次のとおりです。

(名詞)次期大統領
(形容詞)大統領に選ばれた、次期大統領の[となる]

つまり、選挙が終わってから、1月20日の大統領就任式(Inauguration)までの間は、President-electと呼ばれ、就任式が終わると、Presidentになるわけですね。

ちなみに、vice-president-electとハイフンを2つ入れるか、vice president-electと後半にだけ入れるかは、サイトによってばらつきがあるようですが、CNNとNY Timesは後半のみ、BBCは両方に入れていました。

英語でニュース記事を読むのは大変でも、こういった大きなニュースは、日本語ですでに内容を把握できていると思うので、英語ではどんな言葉を使って報道されているのかなとチラ見してみると、いろいろ発見があります。

また、スピーチは、普通の会話よりもゆっくりで聞き取りやすいことが多いので、こういう機会にぜひ原音に耳を傾けてみるのもいいでしょう。カマラ・ハリスさんのスピーチ、カッコ良かったなぁ。
https://edition.cnn.com/2020/11/07/politics/kamala-harris-speech/index.html

P.S. 11月19日に「英語のプロは何をしてきたのか②」を発売予定です。今、まだせっせと書いてます。無事、出せますように(笑)