2015年2月27日金曜日

図書館の人々

皆さま、こんにちは。ねこです。
図書館でのボランティアも
残すところ、あと1日となりました。

ねこが撮った写真のいくつかは、
すでに、館内モニターの
イベント案内で使われています。
こういうのは、本当に嬉しいですね♪


図書館のスタッフの皆さんは、
本と図書館を心から愛している人ばかり。

先日、窓からこんな光景が見えたので…


何だろう?と思っていたら、
なんと図書館の館長さん自ら、
屋根の雪下ろしをしていました!!


カッコよすぎる!(笑)


彼女が館長(director)に就任してからは、
スタッフの皆さんにとって、
とても働きやすくやりがいのある
職場になったそうで、
誰もが館長さんを絶賛しています。
こういう職場って、憧れますね。

図書館では、ボランティアとして、
手伝えることは何でも手伝ってみました。
お掃除のおばちゃんのモップがけから、
メンテナンス担当のおじちゃんの除雪作業まで(笑)

こちら、除雪機(snow blower)の操作盤です。
見てのとおり、6速とニュートラルと
バックの1速と2速があります。
右のレバーで雪の吹き出す角度を変えます。


写真には写っていないのですが、
自転車のようなハンドルが両側にあって、
左のハンドルを握ると前進あるいは後退、
右を握ると除雪が始まります。

ねこが除雪作業を始めたら、
仲良しのスタッフさんが面白がって、
スマホで写真を撮りにきました。
あとで、写真をもらったら、
こちらに追加で貼りますね。

そして、日が暮れ…
(同じ太陽が日本から見え始める頃)


月1回の本の会(book club)が
始まりました。
こちらにいるのは、すべて
図書館のスタッフです。


毎月、1冊、課題図書が選ばれ、

・主人公がこういう行動をしたことをどう思うか?
・好きな登場人物は?
・嫌いな登場人物は?
・5段階評価をするなら何点?
・この本を友人に薦めるか?
・この作者の他の本も読みたいか?

といったトピックについて、
討論が行われます。

決して堅苦しいものではなく、
ピザなどを食べながらの
非常にカジュアルなお喋りの場で、
館内だけではなく、
時には誰かの自宅に集まって、
Book Clubを開催することもあるそうです。

今回の課題図書は、スティーヴン・キングの
「ジョイランド」でした。


来月の開催は3月26日。
ねこは、もう、この図書館にはいませんが、
Skypeで参加することが決まったので、
さっそく次回の課題図書を読み始めました。


興味のある人は、ぜひ、
こちらの本を入手してみてください。

The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
Douglas Adams著



どんな討議事項が出されたのか、
みんなの意見がどうだったかなど、
こちらのブログで紹介したいと思います。

ところで、最近の図書館では、
電子書籍の貸し出しも始まっているんですね。
レンタルなので、2週間が経過すると、
手持ちのデバイスから
自動的に消えるというシステムですが、
なんと、ねこは、これから先もずっと、
ダナム図書館のカードをなくさない限り、
電子書籍とオーディオブックなどを
遠隔貸し出ししてもらえることになりました!!!

これって、何にも代え難い
あまりにも光栄なお話です。
「ねこさん、全然、本読んでないね」
と言われることのないよう、
一生懸命読まなくては(笑)

2015年2月26日木曜日

Program vs. Programme

皆さま、こんにちは。ねこです。
プログラムの綴りについて、
オクラホマ在住の後輩が、
補足説明を送ってくれました。

英語のままでOKな人は、
こちらのサイトの説明を読んでください。
http://www.dailywritingtips.com/get-with-the-programme/

英語だけだと、ちょっとなぁ…という人のために
簡単に日本語で説明を書こうと思います。

<名詞の場合>
・アメリカ英語では常にprogram
・イギリス英語ではコンピューター関連以外はprogramme
・オーストラリア英語では、公式的には
 programが推奨されているものの、
 現在も、programmeの綴りが一般的

<動詞の場合>
・アメリカ英語でも、イギリス英語でも、
 to programと言うのが普通
・ 過去分詞と現在分詞については、
 Oxford English Dictionaryは、
 programmedprogrammingを推奨
・しかし、アメリカ英語では
 programedprogramingという綴りも許容
 
他にもいろいろと米英の綴りの違いが
Oxfordのサイトに掲載されていたので、
興味のある人は、こちらも
ぜひチェックしてみてください。
http://www.oxforddictionaries.com/us/words/british-and-american-spelling

こちらは、比較的よく見かける単語で
綴りが異なるものの例です。

英:analyse
米:analyze

英:travelling
米:traveling

英:colour
米:color

カナダはイギリス英語の影響を
強く受けているようです。

仕事で英文メールを書く人や、
日英翻訳をする人は、
ぜひ、対象となる国の綴りを
よくチェックしてから
文章を書くようにすると
好感度がアップするかもしれません。

ちなみに、MS Wordの下の部分に
表示される言語設定を変えることで、
各国言語でのスペルチェックが可能です。

ページ1/1 | 文字数4/4
という表示の右側にある
「英語(米国)」というところをクリックすると
こんな表示が出ます。


「英語(英国)」を探してクリックし
「OK」を押します。


ほら、赤の波線が消えました♪

イギリス英語だけでなく、
いろいろな国の英語に設定ができるようです。


ドイツ語やフランス語の
スペルチェックも可能です♪

2015年2月25日水曜日

カナダの英語

皆さま、こんにちは。ねこです。
カナダ旅行のお話をしつつ、
英語表現についても、
ちょっとだけ見ていきましょう。

アメリカとカナダ、かなり広範に
接している部分があるだけに、
英語もかなり似ているんだろうなぁ
と思いきや、案外いろんな違いがありました。

まずは、こちらをご覧ください。
ミュージカルのプログラムです。


これはイギリス英語と同じ綴りです。

〔イギリス、カナダ〕programme
〔アメリカ〕program

「センター」という単語の綴りも
ちょっぴり違います。

〔イギリス、カナダ〕centre
〔アメリカ〕center

MicrosoftのOfficeなどを
設定を変えずに使っていると、
イギリスやカナダの綴りでは
スペルチェックで赤の波線がでます。

すると、イギリス人の中には
「こっちが本当の英語なのに~!」
と言って怒る人がいます(笑)

違うのは綴りだけではありません。
表現自体が違っていて
びっくりしたのがこちら。


ピクトグラム(絵文字)があるので
トイレだというのはわかりますが、
アメリカでは見かけない表現です。

〔カナダ〕washroom
〔アメリカ〕bathroom, restroom

さて、そろそろ
電車に乗ってみましょう。


現在位置のわかりやすい
電光掲示の路線図があります。


こちらの黄色くて長い棒状のものは
非常ベルを鳴らす装置。


下に"Emergency Alarm(非常ベル)"
と書いてあります。

でも、日本でこの位置に
非常ベルをつけてしまったら、
混雑時にはあちこちで
鳴りまくってしまうでしょうね(笑)

つり革は、使わない時には
ぴょんと跳ね上がります。
カナダ人って背が高いんですかね?
でも、たしかにこうすると
背の高い人でも、つり革に
頭をぶつけなくて済みそうです。


出口の表示も、
とてもわかりやすかったです。


ちなみに、申し遅れましたが
ナイアガラの次に訪れたのは
トロント(Toronto)です。

ポストがかわいいですね♪


無印良品がありました!


除雪っぷりはイマイチです。
ユーティカのほうが
ものすごく徹底している印象です。


こちらは"icefest 2015"という催しの会場です。


ニャンコもいました。


こちらはエジプトシリーズのようですね。


高速道路から見たトロントの町は
こんな感じです。
聖路加にこんなのあったよね(笑)


そして、アメリカ国境へ…。


アメリカに戻る入国審査には、
それなりに時間がかかりましたが
無事、再入国できました。
めでたし、めでたし。

というわけで、引き続き、
アメリカの言語と文化の研究を
頑張りますね。

2015年2月24日火曜日

ナイアガラの滝

皆さま、こんにちは。ねこです。
週末にカナダまでドライブしてきました。
ここユーティカから国境までは、
車で約4時間。

オンタリオ湖とエリー湖の間で、
カナダとアメリカは、
こんな風に分かれています。


こちらが国境です。


車に乗ったままパスポートを渡し、
滞在日程や目的などを伝え、
すんなりカナダ側へ。
ETCのない時代の高速の料金所より
ほんのちょっぴり時間がかかるかな
という程度の簡単な入国審査です(笑)。

そして、ナイアガラの滝へ到着です。
「ナイヤガラ」と「ナイアガラ」、
日本では、2つのカタカナ表記が
混在していますが、
外務省や、一般紙などは、
「ナイアガラ」を正式表記としています。

さて、では、こちらのイラストで
滝について、簡単にご説明しましょう。


大きな滝が2か所に分かれているのが
わかりますか?
左側がAmerican Falls
右側がCanadian Horseshoe Falls
と呼ばれています。
馬の蹄鉄の形に似ているので
horse shoe(馬蹄)という名前がついたようです。

そして、ジャジャーン!
はい、半分凍ってます(笑)。


ただ完全に凍っているわけではなく、
ザーザーと音を立てて
流れている部分もあります。



では、てくてくとカナダ滝まで
歩いていきましょう。

後ろにそびえ立っているのは、
スカイロンタワーです。


こちらがカナダ滝。
白く煙っていますが、
少し丸みがあるのがわかりますか?


もう少し接近してみました。
こちらは、あまり凍っていません。


滝の裏側を歩く
Journey Behind the Fallsという
有料のコースがあるのですが、
冬場は滝の裏側までは行けません。
なので、料金が割引になります。
そして、滝を横から見られます。


せっかくなので、映像もお楽しみください♪


滝の裏側ツアーならぬ
滝の横ツアーを終え、
再び、カナダ滝を眺めます。


滝の横の道は、
それなりに除雪されていて、
比較的すんなり歩けました。


それにしても、
木が真っ白で実に美しい!!


再び、アメリカ滝まで戻ってきました。


ところで、遠くに
橋があるのがわかりますか?


「レインボーブリッジ」という
名前の橋なんですが、
封鎖されていなくてよかったです(笑)

2015年2月21日土曜日

"BODY WORK DONE HERE"

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、車に乗っていたら、
こんな看板を見かけました。


ん? ええと~、どういう意味だろ?

BODY=肉体
WORK=労働
DONE=行われている
HERE=ここで

はてさて、肉体労働!?
何かの工事中ってことかしら?

…と思って、運転中のSちゃんに
尋ねてみたところ、
車のボディー(body)の塗装や、
へこみを直すといった作業(work)を
ここでやっていますよという
看板ということでした。
いわゆる小規模な車の修理屋さん
という感じです。


ちなみに、肉体労働を表す英語には
manual laborphysical labor
などがあります。

また、こういった肉体労働をする人を
blue-collar worker
いわゆるデスクワークをする人を
white-collar workerと呼ぶことがあります。

カタカナ表現として、
「ブルーカラー」「ホワイトカラー」という言葉を
聞いたことがある人もいるでしょう。
(※差別用語と受け止められる場合もあるので
公的な場での使用にはやや注意が必要です)

このcollarは「色(color)」とは違う単語です。
襟、ネックレス、首輪などを意味する単語です。
今回の表現の場合は、洋服の襟という意味。

かつて、肉体労働をする人は、
汚れが目立たないように、
紺や水色の服を着ることが多かったので、
こういう表現が生まれたそうです。

一時期、「ホワイトカラー・エグゼンプション」
white-collar exemption)という言葉を
ニュースで頻繁に耳にする時期がありましたが、
これは、いわゆる事務などの
デスクワークをする人に対する
労働法上の規制を
緩和・適用免除(exempt)することを指します。

それにしても、やはり日本と比べると
アメリカでの車の扱いが、
けっこう雑だなぁ…という印象を受けます。
この国では、BODY WORKは欠かせないようです(笑)

2015年2月20日金曜日

言語習得のプロセス

皆さま、こんにちは。ねこです。
今日は、ニューヨーク市立大学(CUNY)で学んだ
言語習得のプロセスについて、
お話ししようと思います。


今回学んだことは、
母国語の習得についてのプロセスなので、
第二言語の習得とは異なります。

子供がどの段階で何を認識でき、
どの段階で、どういう発話ができるのか
ということが中心なので、
英語学習に直接役に立つ内容ではありません。
むしろ、子育て中のパパ、ママたちには
とても参考になるでしょう。

まあ、驚愕の事実が次から次へと出てくるので
お子さんが身近にいない人にとっても、
雑学的な意味で、ネタにはなるかもしれません。

英語学習者としては、
「え~~~、子供って、そんな早い段階に
そんなことができるの?」と
驚愕と落胆を繰り返すばかりですが(汗)、
「では、大人になってしまった今、
できることは何なのか」
というのを考えるきっかけにはなりそうです。

では、本題に入りましょう。
まずは、こちらの動画をご覧ください。

BBC Baby Synapse Connection
https://www.youtube.com/watch?v=8J-JflThHks


すべて英語なので、かいつまんで
内容を説明します。
英語だけだとわからない人は、
こちらの要約を読んでから再生してみてください。

冒頭部分で、Lemur(キツネザル)が登場します。
このキツネザル1匹1匹を別の個体として
認識できるかという実験が始まります。

<1:08~>
まず、6か月以上9か月未満と
9か月以上の乳児に、
キツネザルの写真を見せると
最初はどちらも喜びます。

<1:30~>
9か月以上の乳児に
別のキツネザルの写真を見せますが、
同じ写真だという認識となるため
新鮮味がなく、飽きてしまいます。

<1:53~>
次に9か月未満の乳児に
別のキツネザルの写真を見せます。
彼らは顔の違いを認識できるので
新しい写真に夢中になります。

<2:40~>
植物の種の映像に切り替わり、
この事象についての解説が始まります。
人間は生まれた時点では、
かなり広範な認識能力を備えているのですが、
成長するにつれて、必要のない能力を
失っていきます。
最初はすくすくと成長した植物の芽が
日の当たる場所では成長を続け、
日の当たらない場所では
枯れてしまうのと同じことです。

つまり、これを日本人の英語習得に
当てはめて考えると、
私たちも生まれてからしばらくは
LとRを識別する能力があったのですが
母国語の日本語を聴いているうちに、
「その違いは重要ではない」と脳が判断し、
そのまま識別能力が失われてしまった
というわけです(涙)。

(※ただし、この能力は完全に失われたわけではなく
たくさん聴き、たくさん真似をすることで、
再び高めることは可能です!!)

では、どの時点で母国語と外国語の
音の識別ができるようになるのでしょうか。
これについては、日本語の解説が見つかりましたので、
興味のある方は、こちらの記事もご参照ください。

胎内で言語を認識し始める赤ちゃん
http://www.babytopia.jp/resources/?p=1678

馴染みのある音声を耳にした時に
おしゃぶりを噛む頻度が上がるという実験により、
赤ちゃんは、生後まもない段階でも、
母国語(native language)と
外国語(foreign languages)の違いを
認識できることがわかっています。

乳幼児の言語認識に関する実験に
興味がある方は、こちらの動画もご覧ください。

Three procedures for investigating infant speech perception and language development
https://www.youtube.com/watch?v=EFlxiflDk_o

おしゃぶりを使った実験
The high amplitude sucking procedure)や、
どちらを向くかの実験
The head turn preference procedure
どちらをより長時間見つめるかの実験
The preferential looking procedure)について
詳しい説明があります。

もう1つ、衝撃の実験結果があります。
英語圏の幼児が、いつの時点で、
単数形と複数形を認識できるようになるか
という実験です。

箱の中に車のおもちゃを入れ、
"Could you get my car for me?"
と言った場合と
"Could you get my cars for me?"
と言った場合に、幼児の行動に
差が出るかという実験を行ったところ、
1歳8か月(20 months of age)の幼児は、
おもちゃの車を1つつかんで渡しますが、
2歳(24 months of age)の幼児は、
車を1つ見つけたあと、
もう1つを探そうとするのだそうです。

詳しい内容を知りたい人は、
こちらのハーバード大学の論文を
ご参照ください。

Acquisition of Singular–Plural Morphology
http://www.wjh.harvard.edu/~lds/pdfs/Wood2009.pdf

ちなみに、認識できることと、
実際に言葉として出てくるまでには
時間差があります。
幼児の発話で、複数形が出てくるのは
2歳3か月~2歳6か月ぐらいだと言われています。

つまり、2歳までに耳にした音によって
複数形を認識する能力が徐々に発達し、
2歳で認識ができるようになり、
その後、数か月のうちに、自分の言葉として
複数形が使えるようになるわけです。

なので、赤ちゃんが言葉を話さないからといって
無言でおむつを換えたりしてはいけません。
両親やその他のお世話をする人が、
どれだけ積極的に話しかけたかによって、
乳幼児の言語習得に、大きな差が出てきます。

ちなみに、文法事項の習得の順番としては、
進行形の-ing、そして複数形の-s
前置詞のin、そしてon、所有の's
過去形の-ed、過去形の不規則変化、
三単現のs、冠詞のatheanと続きます。
このあたりで3歳児。
う~ん、いまだに前置詞や冠詞で
苦しんでいる学習者としては、
泣きたくなります(苦笑)。

おそらく、ここまで読むと、
日本の教育熱心なパパ、ママたちは、
赤ちゃんに英語のCDを聞かせまくろうと
するかもしれませんね。

ただし、非常に重要なのは、
乳幼児が認識できるのが、
「今」と「ここ」のことだけだということ。
目の前にりんごがあって、
実際に誰かが"apples"と言うのを聞いて
その物体と"apples"という名称が
次第に結びついてくるわけです。

もちろん、まったく英語の音声を聞かないよりは
なんとなくでも聞いていたほうが、
何らかのプラスの効果はありそうですが、
このあたりの事柄については、
今回の講義で学んではいないので、
ノーコメントとさせていただきます。

また、早い段階での外国語学習が
母語に及ぼす影響については、
諸説あるようです。

国際結婚をした夫婦の子供ように
最初からどちらの言語でも
コミュニケーションが行われていた場合は、
認識のプロセスに時間がかかるため、
言葉を話し始めるのが少し遅くなるようですが、
いずれはどちらの言語も問題なく
話せるようになるとのこと。

一方、母国語がある程度身についた
4~5歳ぐらいの時期から
外国語を使う環境に置かれた場合は、
母国語に何らかの影響(文法の間違いなど)が
出ることもあるようです。
おそらくこれは、どちらの言語に
日々どれだけ触れているかに
大きく影響するかと思われます。

いずれにしても、乳幼児期の環境は
言語習得やその後の学歴などに
大きな影響を与えるとのこと。

とはいえ、「母親は家にいて、
ひたすら子供に話しかけなさい」と
言うのはナンセンス。

大事なのは、母親以外でも、
乳幼児にたくさん話しかけて
言語的なインプットをしてくれる人を
確保することだと思います。

また、子供と一緒に過ごす時間がある時は、
たくさん話しかけたり、
本の読み聞かせをするなどして、
コミュニケーションの質を高めることが
大切かもしれません。

さて、母国語ではなく外国語を学ぶ私たちは
どんな努力をしましょうか。
とりあえず確実に言えることは、
言語学的インプット(聞くこと)が
非常に大切だということです。

また、一度は失われてしまった
LやR、THなどを認識する力を
復活させるには、ただ聞くだけではなく、
意識的な練習も必要になります。

口の形、舌の位置などを意識しながら
リピート練習、オーバーラッピング、
音読練習などを繰り返していきましょう。

こちらのポペノ・メソッドの
ビデオを見ながら、
口の筋肉の動かし方の練習をするのも
発音の改善にとても役立ちます。
https://www.youtube.com/user/popenoemethod/videos

大人の場合、大切なのは、
「意識すること」だと思います。
もちろん、ただ音声を聞き流すだけでも
少しずつ効果は表れますが、
発音や文法を意識しながら
声に出して練習すると、効果は倍増します。
ま、焦らずボチボチやっていきましょう。
最後に笑うのは、
ちょっとずつ末永く続けた人です!


ところで、なぜ、ねこが第二言語の習得ではなく
母国語の習得のプロセスの講義を
聴講したのか、不思議に思う人もいるでしょう。

実は、この3週間の集中講義、
元同僚の友人が講師だったので、
無料で聴講させてもらっていたのです。
月~金、9時から12時、3週間。
普通は週1で15週間かけてやる講義なのですが、
冬学期の短期集中講座ということで、
1月2日から1月23日という
絶妙なタイミングで受講ができました。

でも、もし次に機会があったら、
第二言語の習得のプロセスについても
ぜひ学んでみたいと思います。
あるいは第二言語習得についての
大学のテキストを買って
読んでみるのもいいかもしれませんね。
言語に関する飽くなき追求は
まだまだ続きます♪

2015年2月19日木曜日

図書館の話

皆さま、こんにちは。ねこです。
ねこは昔から、図書館が大好きなので、
今、毎日、図書館でボランティアができて、
本当に嬉しく思っています。

今日は、ダナム公共図書館
Dunham Public Library)について、
そして、具体的に、どんなボランティア活動を
しているかについて書こうと思います。

まずは、図書館の館長さんを
ご紹介しましょう。
とても笑顔が素敵な女性です。


いろいろなことを積極的に取り入れる人で、
館内では、こんな水耕栽培も。


ここでは、イベントもたくさん開催しています。

こちらが、ダナム公共図書館の公式サイト。
http://www.whitesborolibrary.org/

ぜひ、カレンダーをクリックしてみてください。
こんなイベント案内が出てきます。


さらにPDFのチラシ(flyer【フライヤー】)も
閲覧できます。
こちらは、"Teddy Bear and Me"のチラシです。
これは2歳以上の子供を対象とした、
読み聞かせ(story time)と
工作(craft)の時間です。


絵本の読み聞かせの時間は
こんな感じです。


こちらは、工作タイム。


今回は猫のお話だったので、
みんなで猫耳を作っています。


今回読んだお話は、「Skippyjon Jones」 。
日本のAmazonでも、購入できるようです。


日本語版が見当たらないってことは、
これは翻訳のチャンスかしら?

こちらは、月曜と水曜のお話のお姉さん。
図書館の司書さんで、館長さんの片腕として
バリバリ働いています。


実はねこは、彼女のおうちに滞在しつつ、
毎日、彼女と一緒に
図書館に通勤しています♪

それにしても、キッズコーナーが
かわいすぎます!!


蔵書数もかなり充実!


カメさんがアメリカ国旗を持ってる…(笑)


もう少し、イベントの話をしましょう。
こちらは、子供たちの読書の練習を
お手伝いするティコ(Tico)。


どうお手伝いするかというと、
ただ、おとなしく黙って聞いてくれます。
「一切、訂正もしないので、
子供たちが自信を持って、
本を読めるようになる」というのが
主旨なのだとか。

ちなみに、ティコは、
Therapy Dogs Internationalという
アニマルセラピー団体に所属しています。
http://www.tdi-dog.org/

図書館のイベントとしては、
他にFarmers' Marketなども開催されます。
こんなところでも、
クレジットカードが使えちゃうのが
さすがアメリカ!


お野菜ごろごろ。


なんとワインも売ってしまいます!(笑)


ワインとチーズの組み合わせは
最高ですね♪


こちらの図書館では、
市民の皆さんが読まなくなった本を
格安で販売し、その売り上げを
内装のリフォームなどに使っています。

毎日、たくさんの本が
寄付(donation)として持ち込まれるので、
ボランティアが値札などを剥がし、
本の表紙をピカピカに磨きます。


こちらが販売コーナー。


本(Book)とブティック(Boutique)を足して
Booktiqueと呼ばれています(笑)
状態の良い本はこちらで売られます。

こちらが料金表。かなりの格安です!


表紙やページに傷みがあるものは、
バーゲン(Bargain)コーナーで、
さらに安く販売されます。

すごく古いものが傷みのひどいものは、
「ご自由にお持ち帰りください(Giveaway)」の
コーナーに置かれます。
図書館に置かれていた古い雑誌なども
Giveawayのコーナーに置かれます。

もう少し、館内をお見せしましょう。
こちらはコンピューターのコーナー。
すべてネットにつながっているので、
自宅にネットやコンピューターがない人が
ここに来て利用しています。
もちろん無料です。


こちらは、勉強などをする人のための机と
有料コピー機のコーナー。
年配の方などは、コピー機の使い方を
知らないことも多いので、
戸惑っている人がいたら、
声をかけてお手伝いしています。


モノクロコピーは10セント。
カラーコピーは25セント。
なんと、スキャニングは、司書さんにお願いすると
無料でやってもらえます。

1ドルでFAXの送受信もできます。
受信もしてくれるってすごいですよね!
館内は無料WiFi完備で、
図書館の会員になっていれば、
IDとパスワードを入れて利用できます。

確定申告(Tax Return)の書類なども揃っていて、
申告相談会なども開催されています。

図書館で行われているサービス一覧はこちら。
http://www.whitesborolibrary.org/services

もう少し、館内を見てみましょう。
暖炉っぽくデザインされた
実は電気のヒーター。
隣のイスがオシャレですね。


巨大な英英辞書を発見!


こちらはJan Brettという作家さんを
応援するコーナー。


応援してみたい人は、
Facebookで「いいね!」を
押してあげてください。
https://www.facebook.com/byjanbrett

本について尋ねたいことがある時は
こちらのカウンターへ。


新聞も各紙揃っています。


雑誌もずらり!


こちらは新刊コーナー。


CDやDVDも豊富に取り揃えています。


こちらは貸し出しデスクです。
英語では、Circulation Deskと言います。


「本を借りる」は、check out
「返却する」は、returnです。

図書館が閉まっている時は、
こちらの返却ボックス(book drop)に投函します。


この図書館では、
デューイ十進分類法
Dewey Decimal Classification
という方法で本が分類されています。


日本の図書館では、このDDCをもとにした
「日本十進分類法」(NDC)が使われています。


000番台、100番台、300番台、
700番台は同じですね。

さて、ねこがこの図書館で具体的に
どんな仕事をしているかというと、
「できることは何でも」という感じです。
書籍やDVDを棚に戻したり、
販売用の本を磨いたり、
返却された本の回収に行ったり、
イベントの撮影をしたり。

パソコン教室の元インストラクターなので、
WordやExcelの質問に答えたりもします。
データ入力作業などをやる時もあります。
英語のWindowsを使うのは初めてなので
最初は少し不安でしたが、
配置は同じなので、案外すんなりできました。

こちらはオマケの写真。
図書館関係者のみが入れる
バックルーム横の階段です。
なんだかとてもゴージャスな気分になれる
図書館なのでした♪