2012年10月17日水曜日

なぜ "book" が「予約する」なのか

皆さま、こんにちは。ねこです。
バタバタ~っと翻訳の仕事が舞い込んできて、
ちょっぴりてんやわんやな毎日ですが、
『ラジオ英会話』と、『まいにちイタリア語』
そして、オーバーラッピングとシャドウイングは続けてます。
プチ・ジョギングも続いてますよ。^^


さて、今日はサクッと "book"についてお話ししましょう。
この単語の「本」という意味は、
おそらくみんな知っていますよね。

もう1つ、「予約する」という意味があるのは知っていますか?
"reserve" と同じように
I booked a ticket.(チケットを予約しました)
She is going to book a hotel room.(彼女がホテルの部屋を予約します)
といった形で動詞として使われます。

でも、「本」と「予約する」だなんて、
一見、何のつながりもなさそうなものが
なぜ同じ単語で表されるのでしょう?

気になったので、ちょっと確認してみたところ、
"book"の語源とされる言葉はbeech(ブナの木)で、
ブナの木の皮に文字を記したのが始まりと言われています。
(※他にも諸説あり)

その後、紙を束にして綴じ合わされているものは
すべて"book"と呼ばれるようになり、
宿の予約を紙の束に書き留める行為も
"book"と言うようになったというわけです。

ん~、にゃるほど。
そう考えると、ちょっと納得がいきますね。

あ、図書館で本を予約した場合、
"I booked a book."って言うのかしらねぇ(笑)

2012年10月12日金曜日

英語で叫ぶ!

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、本を読んでいたら、面白い言葉に出会いました。

"I can do anything I want, but I can't do everything I want."
(やりたいことは何でもできるけれど、すべてできるわけではない)

後半の部分否定(not everything)などは、
文法的に見ても、なかなか面白い文章なのですが、
内容的にも面白いなぁ…と思いました。

勉強にしても、趣味にしても、
つい、欲張りすぎて、あれもこれも…と思ってしまいがちですが、
(皆さんは、そんなことないかしら?)
1つのことに的を絞って、きちんと取り組むのも
大事なのかもしれないなと。

…と言いつつ、"but"の手前までしか読まず、
日々、やりたいことは何でもやってしまうねこでごじゃります。(^^ゞ


さて、今日の話題は感嘆詞・間投詞。
「わあ!」「うわっ!」「へえ」などの言葉について
見ていこうと思います。

実は、つい先日まで、ねこは「ワオ」の綴りを
間違って覚えていました。

(誤) wao
(正) wow

感嘆詞・間投詞の場合、一応、それっぽい音に見えれば
特に問題はないのかもしれませんが、
それでも、ドラマや映画の脚本、マンガなどでは、
ある程度、共通の綴りが使われています。

英語の感嘆詞・間投詞について書かれた
なかなか分かりやすいサイトを見つけたので
こちらの情報をもとに、いくつかご紹介していきましょう。
http://www.vidarholen.net/contents/interjections/

aha (アハ) 「分かった」などと理解を示す
aw (オー) 「かわいい」「かわいそう」などの気持ちを示す
oh (オウ) 何かに気づいた時など
huh (ハァ) 「へえ、そうなんだ」という気持ち
huh? (ハァ?)  「えっ?」と聞き返す時など
eh? (エイ?) 「えっ?」と聞き返す時など
grr (グルル…) 怒りを表す
mm (ん~) 美味しいものを食べた時など
oops (ウプス) 物を落とした時や間違いに気づいた時など
ow (アウ) 「痛い」という気持ちを表す
phew (ヒュウ) 「ああ、よかった、ホッとした」という気持ち
shh (シーッ) 静かにしてほしい時など
uh huh (アーハ) 同意を示す
uh-uh (アッア) 否定を示す
uh-oh (アッオウ) 「これはマズイぞ」という気持ち
wow (ワウ) 素晴らしいものを見た時など
whoa (ウォウ) 驚きの気持ちを表す
yeah (ヤァ) 同意または喜びを表す

実際に耳で音を確認したい人は、
ぜひ、こちらのオンライン辞書を使ってみてください。
http://www.macmillandictionary.com/

"uh huh" と "uh-uh" と "uh-oh" などは、
見た目はよく似ているのに、
音も意味もかなり違うので要注意ですね。

"wow" と "whoa" も、「ワウ」と「ウォウ」だけの違いですが、
表現される気持ちはけっこう違います。

こちらは、アメリカのドラマ「フレンズ」の脚本が
全エピソード分、読めるサイト。
http://www.livesinabox.com/friends/scripts.shtml
まずは、どれか1つをクリックして、
眺めてみてくださいな♪

2012年10月10日水曜日

始まりはここから

皆さま、こんにちは。ねこです。
今日、とても久しぶりに懐かしいカセットテープを聴きました。
24年前にスコットランドで録音したものです。

初めての飛行機、初めての海外、初めてのホームステイで、
3週間、スコットランドに滞在したねこは、
帰国するちょっと前に、ホストマザーに、あるお願いをしました。

それは、毎朝、起こしてくれる時のメッセージと、
朝食が出来たのを知らせてくれるメッセージを
録音してもらうということ。

今、思うと、どうやって中学生の英語力で
そんなお願いができたのかがとても不思議なのですが、
でも、一生懸命伝えようとしたから、
なんとか伝わったのでしょうね。(^^ゞ

この時の滞在で、
“もっと、ありとあらゆる気持ちを
英語で伝えられるようになりたい”と思ったのが
すべての始まりでした。

ホストファミリーとは、今でも連絡を取っていて、
8年前に、一度、会いに行きました。
それなりに、思い通りに話せるようになって、
嬉しかったなぁ…。

この動画、Dropboxにアップして、
送ってあげようかしら。^^




2012年10月9日火曜日

量る道具

皆さま、こんにちは。ねこです。
突然ですが、これは英語で何と言うでしょう?



はい、正解は、"kitchen scale"です。

では、こちらは?


つい、「ヘルスメーター」と言ってしまいがちですが、
それは和製英語。
正解は、"bathroom scale"です。

では、「体脂肪計」と「体組成計」は?
タニタの英語サイトで確認してみたら、
体脂肪計は、"body fat scale"
体組成計は、"body composition scale"
あるいは、"body composition monitor"と呼ぶようです。

ところで、ここからは日本語の話になりますが、
「はかる」って、すごくたくさんの漢字がありますよね。

「測る」「計る」「量る」「図る」「諮る」「謀る」。
やれやれ、使い分けが大変ら。(^^;

定義は以下のとおり。

測る:<長さ・面積・角度・熱などを>測定、測量
計る:<数・時間を>計算、計測
量る:<重さ・容積を>計量
図る:意図、工夫
諮る:<下の者に>意見を求める、相談
謀る:だます、計略にかける

ちなみに、「気持ちをはかる」の場合は、「量る」が使われます。
「気持ちが重い」「気持ちが軽くなった」という言葉があるように、
やっぱり気持ちには重さがあるのかも!?

2012年10月8日月曜日

可能性について語る

皆さま、こんにちは。ねこです。
ここのところ、ちょっと自信を失くして、
しょんぼりしてました。
なぜって、英語について、
まだまだ知らないことが多すぎるから。(>_<)

ま、でも、それだけいっぱい伸びしろがあるってことで、
前向きに考えて、何とかしていきましょ♪

というわけで、今回は、
maybe
probably
possibly
perhaps
の程度の違いについて調べてみました。

参考にしてみたのは、6つのサイト。
1つずつ、見ていきましょう。

http://english-hanasitaino.seesaa.net/article/184435591.html

↑こちらのサイトでは、
probably 80~90%
maybe / perhaps 50%
possibly 20%

「"maybe" は楽しそうに言うと確立は高め」なんて
面白いことも書いてありました。

http://ecafeplus.com/study-english/expressions/maybe/

↑こちらのサイトでは、

probably 80~90%
maybe  50%
perhaps 30~40%
possibly 10~30%

パーティーの参加などについて
「"maybe" "perhaps" "possibbly"を使った場合、
相手によっては不快感を与えてしまうことがあるので
使い時には注意が必要」と書いてありました。

http://www.b-cafe.net/newsletter/2010/07/002383.php

↑こちらのサイトも、可能性は1つ前のものと同じ。

「"maybe"と"perhaps"は確信度はあまりかわらないけど、
"maybe" の方がカジュアルで"perhaps"の方が少しフォーマルな言い方」
という情報も載っていました。

http://www.sciforums.com/showthread.php?109499-Help-with-English-quot-Maybe-perhaps-possibly-probably-quot

↑こちらは英語で議論が行われているサイトですが、
いろいろ書かれている中で注目すべきは、
"probably"だけが突出して確率が高いと述べられていること。
"maybe" "perhaps" "possibly"は、ほぼ同じ意味と書かれています。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1076388820

↑こちらのサイトでは、「リーダーズ英和辞典第2版」の定義を基に
説明が書かれていますが、
「probably の確信度が突出して高いほかは、
maybe, perhaps, possibly はそれぞれ入れ替え可能」とされています。

http://www.nagoya-bunri.ac.jp/information/memoir/files/2012_10.pdf

↑最後のこちらは、名古屋文理大学の論文。
海外ドラマ「フレンズ」の中での使用頻度に基づいて、
いろいろな分析がされています。

この論文には確率の比較だけではなく、
文頭、文中、文末に置かれる頻度や、
その単語が使用される状況についても
かなり詳細な分析結果が掲載されています。

85ページからのConclusion(まとめ)を見ると、
おおまかに、次のようなことが書かれています。

"maybe"は主にカジュアルな状況で使われ、
フォーマルな文章の中ではあまり使われない。

"perhaps"は主にフォーマルな文章で使われる。
口語で使われるときは、リスク回避、提案、
皮肉、ジョークなどで使われることも多い。

"possibly"は、何らかの外的要因によって
できない可能性がある時に使われる。

"probably"は、口語で使われることが多いが、
文語でも使用される。
正当な理由や証拠と一緒に使われることが多い。

…というわけで、ねこの結論!
結局のところ、いっぱい英語を読んで聞いて、
感覚として身につけていくしかないんじゃない? ^^

実際、ドラマや映画を見ていると、
それぞれの人の口癖という部分もあるようで、
「フレンズ」のレイチェルのように、
やたらと"maybe"を連発する人もいます。

先日、テープ起こしをした
某ビッグバンドの指揮者のインタビューでは、
約1時間のうちに、"maybe"が3回、"probably"が6回。
「これは可能性が高いから "probably"
50%ぐらいだから"maybe"」と考えているのではなく、
"probably"は、彼女の口癖なんじゃないかなという印象でした。

たぶんね。^^

2012年10月4日木曜日

“断捨離”

皆さま、こんにちは。ねこです。
10月に入りましたね。
中学生や高校生だった頃、衣替えで
みんなの制服が一斉に冬服に変わるのを見るのが
けっこう好きでした。^^

「衣替え」って、日本ではよく聞く言葉ですが、
英語では、特に定型表現はないんですね。

change one's wardrobe for the new season
update one's wardrobe
be dressed for winter
put away one's summer clothes and took out one's winter clothes

こんな感じで、やや説明的な表現になります。

さて、先日、クローゼットの中身を入れ替えして、
秋冬の衣類を取り出しやすくしたのですが、
その時、ずっと開けていないいくつかの段ボール箱が
とても気になりました。

そして、思い切って、“断捨離”!
今回、思い切って大量に処分したのが、
ビデオテープとカセットテープです。
普通に市場に出回っている映画や音楽なら、
TSUTAYAやiTunesで手に入ります。
もう一度、見る/聞くか分からないものを
クローゼットの奥に眠らせておいたところで
何の価値もありません。

逆に、二度と手に入らないものは、要検討。
ピアノの発表会や合唱コンクールのテープは、MP3にして保管。
懐かしい深夜番組も、1~2回分だけ選んでDVDに。

そんな感じで、せっせと物を処分していったら、
かなり部屋の中がスッキリして、暮らしやすくなりました。

この“断捨離”という概念、決して日本だけのものではなく、
海外でも同じような考えは広まりつつあるようです。
TEDカンファレンスでも、デザイナーのグラハム・ヒル氏が
人生をコンパクトにする3つのルールについて
お話ししていました。

映像の右下あたりに、字幕を選ぶところがあるので、
英語上級者さんは、字幕なしかあるいは英語字幕で、
初級者さんは、日本語字幕を出してご覧くださいね。

ちなみに、プレゼンのタイトルは
"Less stuff, more happiness"
まさに、“断捨離”という感じ。

また、他にぴったりくる表現はないかなと探していたところ、
"minimalism" や "simple life" という表現も見つかりました。
どちらも、なかなかしっくりきますね。

一見すると“もったいない (= wasteful)”の正反対の概念のようですが、
実は、自分にとって意味をなさない物のために、
空間を使っていることの方が、“無駄 (= waste)”なんですよね。

ところで、この断捨離作業のさなか、
非常に懐かしいものが出てきました。
1988年に人生初の海外旅行に行ったときの航空券と搭乗券です。
機内食のメニューまで出てきてびっくり!!(笑)

あの時、3週間のホームステイを経て、
“もっともっと気持ちの細部まで英語で伝えられるようになりたい”
と思ったのがすべての始まりでした。
あの帰りの飛行機で思い描いたゴールに、
ちょっとは近づいたかなぁ…。


2012年10月2日火曜日

「ドーナツ」の綴り

皆さま、こんにちは。ねこです。
いつもお風呂で洋書を読んでいます。
なぜ、お風呂なのか?
それは、気が散らないから。(^^)/

翻訳者/英会話講師とはいえ、
ねこでも、やはり英文を読むには、日本語以上に集中力が要ります。
特に表現が難しい部分や、自分にとって面白くない部分では
挫折の危険性が急激に高まります。(^^;

そんな時、自分の部屋や電車の中だと、
ふとFacebookにアクセスしてしまったり、
メールを書いてしまったりということになりますが、
お風呂では逃げ場がありません。
なので、ジリジリとでも、毎日ページが進んでいきます。
この方法を初めてから、洋書をきちんと
読破できるようになりました。

目をすばやく動かして速読の練習をしてみたり、
“今日はthの発音”などとターゲットを決めて音読してみたり。
とにかく、お風呂は最高の洋書タイムです♪

さて、前置きが長くなりましたが、
そうやって洋書を読んでいたところ、
突然、びっくりすることに気づきました。

今まで、「ドーナツ」と言えば、
スペルは絶対に"doughnut"だと思っていたのですが、
「ダンキン・ドーナツ」は、"DUNKIN' DONUTS"と書かれています。
実際にホームページを見ても、この綴り。
https://www.dunkindonuts.com

北米では1990年に買収されてしまった「ミスタードーナツ」も
やはり"Mister Donut"。
http://www.misterdonut.jp/

え~!?? なんで? なんで??
お風呂で洋書を手にしたまま、
頭の中をクエスチョンマークがぐるぐるぐるぐる。

お風呂から上がるなり、さっそく調査を開始しました。
すると…

単純に2種類のスペリングがあったというオチ。
イギリス英語では"doughnut"
アメリカ英語では"donut"と綴られるようです。

もともと、「パン生地」という意味の"dough"に
「木の実」の"nuts"がついて、
"doughnuts"と呼ばれるようになったという説が有力ですが、
なぜ、それが"donuts"に変わってしまったのでしょう?

ねこは、てっきり誰かのスペルミスが原因かと思いました。
しかし、実際はそうではなく、ニューヨークのドーナツ製造機の会社が、
誰にでも読みやすい単語にした方がドーナツが流行ると考えて、
1900年代に新語を作ってしまったのだとか。

「パン生地」という意味を無視してでも、
読みやすさを追求して、それが一般化されちゃうって
なかなかすごいことですよね。

でも、それだったら、もっと頻繁に使う、
"daughter" や "neighbor" の綴りも、
もっと簡単にしてくれたらいいのになぁ…
と密かに思うねこなのでした。(^^ゞ