2013年6月22日土曜日

AFN(米軍放送網)

皆さま、こんにちは。ねこです。
英語の練習方法となると、つい熱く語りすぎてしまいます。
だって、好きなんだもの。(^^ゞ

さて、今日、学校のロビーで生徒さんが
イヤホンをつけて何かを聴いていました。
すかさず、「何聴いてるんですか?」と尋ねたねこ。
彼が聴いていたのは、英語のラジオでした。

「昔はFEN(エフ・イー・エヌ)って言ってたんですけどね」と生徒さん。
うわ~っ!!! その名前、懐かしすぎるっ!!!

そう。かつて、関東エリアで英語の放送を聴こうと思ったら、
唯一ともいえる存在だったのが、このFENというラジオ番組。
AMラジオの810kHzで
97年までは、「Far East Network(極東放送網)」というのが正式名称でした。
日本にいる米軍兵士とその家族の皆さんに、
ニュースやエンタテインメントを届けるというコンセプトの番組です。
当時は、極東独自の番組を放送していたようです。

1997年秋からは、衛星放送で世界各地の米軍施設に
番組を供給する体制に変わりました。
そのため、FENという局名は廃止されて、
世界共通のAFN(American Forces Network 米軍放送網)という名称に。

今でも、天気予報や音楽番組、基地のニュースなどは、
各放送局(横田基地、岩国基地、嘉手納基地 etc.)が制作していますが、
平日夜間や休日は、アメリカ本国の
AFRTS(American Forces Radio and Television Service)の放送を
そのまま流しているようです。

「真夜中に派手なロックミュージックなんかが流れるから、
たぶん、アメリカで放送してるんじゃないですかね」
と、その生徒さんが言っていましたが、
なるほど、一部の時間帯は、まさにそのとおり、
アメリカ本国からの放送だったんですねぇ。^^

ねこが学生だった頃とは違って、
今では、インターネットやケーブルTVなどで、
海外のいろいろなテレビやラジオの番組が楽しめるようになりました。

でも、今夜、このブログを書きながら、
あらためてAMラジオの810kHzを聴いてみたら、
なんとも温かい気持ちになりました。
何を言っているのかもわからないまま、
「なんかカッコいいなぁ…」と思っていたあの頃。(^^ゞ

このAFN TOKYOの愛称は、
アメリカの国鳥のイーグル(鷲)と周波数の810を合わせて、
「Eagle 810(イーグル・エイト・テン)」というのですが、
昔は、「“い~ご~ えいってん”って何だろう?」
と思っていました(笑)

お手元にラジオが聴ける環境があったら、
ぜひ、周波数を810に合わせてみてくださいな。

2013年6月19日水曜日

英語の特効薬

皆さま、こんにちは。ねこです。
日曜の深夜に帰国して、
時差ボケと気温と湿度と戦いながら、
どうにかこうにか頑張っています。(^^ゞ
へふぅ…。


さて、今日の話題は言語習得の方法について。
かつて「手っ取り早く英会話ができるようになる方法ってないですか?」
ということを聞かれるたびに、
ねこはいつも、ちょっぴりムッとしながら、
「英語力は、英語に触れた絶対量に比例するので、
手っ取り早く身につける方法なんてありません」と答えていました。

ねこ自身が、ずっとずっと本当に長い年月、努力し続けてきたので、
短期間にパパッと身につけられたりしたら、たまんないわ!
という思いもあったのだと思います。
だけど、最近、ちょっとその考えを変える気になりました。

世の中には、本当に必要に迫られて、
短期間でググッと実力を伸ばす人がいます。
ものすごく多忙なビジネスマンだったり、
有能なミュージシャンだったり、
英語以外にも優先すべきものが山ほどある人たちです。

そんな彼らが、どうやって実力を伸ばしたのか。
勉強の仕方については、最近のビジネス雑誌などでも
よく特集が組まれているので、
具体的な内容については、ここでは触れません。(sorry)

ただ、1つ、絶対に言えることは、
漫然と受け身で学んでいたわけではなく、
かなりの集中力を持って、
英語をつかみ取りに行っていたということ。

意識を研ぎ澄ませて集中すれば、
かなりの気づきがあるはずです。
気づきがあれば、必ずステップアップできます。

ねこは、これまで、
「オーバーラッピングとシャドウイングをしましょう」と
繰り返しお伝えしてきましたが、
何も意識せずにやっていたら、
効果が出るまでには、時間がかかるかもしれません。
なので、これからは、1日1分でもいいから、
完全に集中して、英語と向き合ってみましょう。

例えば、文章を5つ(5センテンス)だけ読むとします。
その時、「今日は/f/と/v/で、きちんと下唇を噛むぞ」とか
「今日は/r/と/l/を意識するぞ」などと決めてみるのです。

また、レッスンや実際の会話の中で、
「今から5分間は、絶対に複数形と単数形を間違えずに
正確に"is"と"are"と"does"と"do"を使い分けるぞ」と
目標を作ってみるのです。

すると、意識がググッと高まり、気づきが起こります。
結局のところ、短期間で実力を伸ばす人というのは、
この“気づき”の力で、メキメキと力を伸ばしたんじゃないかなぁ…と。

いつも、生徒さんたちとお喋りしていると、思うことがあります。
みんなには、英語以外にも優先すべきことがたくさんあるわけだから、
“あれをしろ、これをしろ”、“ちょっとでも時間を割いて練習を”
と言うのは、本当に心が痛むなぁ…と。

でも、みんな、少なからず、英語もいくらかは大事で、
一生懸命通ってきているわけだから、
ねこは、これからも、いろんなことを試したり調べたりして、
ちょっとでも効率よく英語を身につける方法を
探していきたいなぁ…と思っています。


先日、「JAZZ LIFE」という雑誌の7月号が発売されました。
巻頭の特集ページ(P.4~7)に、
ねこがテープ起こしと翻訳チェックをお手伝いした記事が
掲載されています。
日米ジャズ作曲家の対談です。


このテープ起こしは、ねこにとって、ちょっと衝撃的なものでした。
日本人作曲家である狭間美帆さんの英語が、
発音も文法も表現も、あまりにすばらしかったのです。

たしかに、彼女はアメリカ留学もしています。
優秀な音楽家なので、もちろん耳も、ものすごくいいでしょう。
でも、音楽の道を究めてきた彼女に、
じっくり英語と向き合う時間などあったでしょうか。
おそらく、限られた時間の中で、ものすごい集中力を発揮して、
瞬く間に英語を身につけていったのではないかと思います。

雑誌の中には、NYでアメリカ人ミュージシャンたちを指揮する
彼女の写真も出てきます。
あれだけ自然な英語なら、バンドメンバーたちも
違和感を覚えることもなく、快く指示に従ってくれたことでしょう。

いつか、彼女と話をする機会があったら、
どんな風に英語を身につけたのか、
ぜひ、いろいろ尋ねてみたいと思います。
そして、その特効薬が見つかったら、
また、このブログでお知らせしますね♪

2013年6月13日木曜日

「マンハッタン・ヘンジ」

皆さま、こんにちは。ねこです。
(また)ニューヨークに来ています。
これまでになく毎日せっせと活動しています。

日曜日の夕刻に到着して、そのまま夜はジャズライブへ。
翌日は地元(?)ニュージャージーでヨガレッスン、
夜はまたジャズライブ。
火曜日は、以前、旅先で会ったロイターの記者さんのオフィスを訪ね、
夜は友人たちと5人で集まって、食事&ライブ&おうちでおしゃべり。
気分はまさに、ニューヨークを舞台にしたドラマの「フレンズ」(笑)
そして、今日は元同僚とハーレムのウォーキングツアーと、
フラメンコのダンスレッスンに参加しました。
こんなに予定をてんこ盛りにしたのは初めてです。

そして、今さら、こんなことを言うのもなんですが、
本当に本当に英語が話せるようになってよかった!
元同僚や友達と会話を楽しめることはもちろん、
ライブのMCも、ツアーガイドさんの話も、
フラメンコレッスンの指示もちゃんと理解できて、
その瞬間、瞬間を満喫できたことは、
本当に何にも代えがたいことだなと思いました。

この喜びをたくさんの人に味わってもらえるように、
帰国したら、また精一杯、楽しいレッスンをお届けします♪
英語が話せると、すごくすごくすごく世界が広がります。
多少めちゃくちゃだろうが、発音が悪かろうが、
そんなのは、ほんと、ど~~でもよくって、
とにかく口を開けて、声を出せば、何か伝わります。
そして、練習すれば、もっともっと快適に伝わります。
さあ、みんなで頑張ろう。

ところで、今日、素敵な出来事がありました。
ハーレムツアーで、ガイドさんが、
「今日はマンハッタンの碁盤の目に沿って夕日が沈む
特別な日なんだよ」という話を聞きました。
でも、日没の時間帯には、フラメンコのレッスンが入っていたので、
残念だなぁ…と諦めていたのです。
ところが、フラメンコのレッスンを終え、
ダンススクールのドアを開けると…


ほんと、奇跡の瞬間でした。
「ストーン・ヘンジ」を真似した表現で、
「マンハッタン・ヘンジ(Manhattanhenge)」というそうです。

かつて一緒に英語を教えていた元同僚と
こんな素敵な瞬間を共有できたことは最高の喜びです♪

2013年6月4日火曜日

「うれしい! 楽しい! 大好き!」

皆さま、こんにちは。ねこです。
最近ほしいものは、ハリとツヤです。
頑張りますっ!(何のこっちゃ)

さて、昨日、生徒さんからとても素敵な質問をいただきました。
ドリカムの「うれしい! 楽しい! 大好き!」という曲の
英語の歌詞が、"This is it!  You are the one!  I knew it!"と
なっているのはなぜ?という質問です。

うん、確かに、これは直訳ではないですね。
直訳するとしたら、

「うれしい」=I'm happy!
「楽しい」=I'm having fun!
「大好き」=I love you! もしくは I like you a lot!

という感じになるでしょうか。
でも、それだと、なんだかこう…子どもの作文というか、
単調というか、イマイチかっこ良さとか勢いがないですよね。

しかも、ただの対訳ならまだしも、
音楽にのせて歌うとなると、
リズムとか、響きとかも考えなくてはいけません。

なので、言葉そのものの翻訳というよりも、
それを歌う人の気持ちとか、エネルギーみたいなものが
リスナーに伝わることを重視して、訳すことが重要なのです。

というわけで、この英語歌詞、
ちょっと検証してみましょう。

This is it!
直訳すると、「これが、それです」。
もうちょっと、気持ちまで訳すとすると、
「あ~、そうそう、これなのよ、これ! まさにこれっ!!」という感じ。
探してたものに出会えた感覚ですね。
(マイケル・ジャクソンが予定していたコンサートのタイトルも
これと同じ「THIS IS IT」でしたね)

You are the one!
「あなたは、その人」。
"one"という言葉は、人を表すときにもよく使います。
"the"がくっつくことで、「その人」。
この場合は、一歩踏み込んで、「あなたが運命の人」
ぐらいに捉えてもよさそうですね。

I knew it!
「私はそれを知っていた」。
つまり、「最初からわかってたのよ」っていう感じですね。

というわけで、このタイトル、ちょっと順番が違うけど
実はサビの部分の歌詞の訳になっていることがわかります。

やっぱりそうだ(I knew it)

めぐりあえたんだ(This is it)

ずっと探してた人に(You are the one)

ん~、いいですねぇ。(^^)
ねこは、翻訳してて、ぴったりくる日本語に出会うと
こういう気分になります(笑)

やっぱりそうだ(I knew it)

めぐりあえたんだ(This is it)

ずっと探してた文字に(You are the one)

それと、英会話のレッスンをしている時も、
「あ~、これが探し求めていた仕事だわっ!」と思います。

やっぱりそうだ(I knew it)

めぐりあえたんだ(This is it)

ずっと探してた職に(You are the one)

…と、思わず替え歌で遊んでしまいましたが、本当です。^^
レッスンは楽しすぎてヤバイです(笑)

こんな風に、「レッスンとは全然関係ないんだけど…」と
日常で出会った英語について、
質問を持ってきてもらうのも大好きです。
(ねこにとっても、いろんなことを学ぶきっかけになるのです)

そして、英語でつまづいたり、悩んだりする気持ちを
打ち明けてもらうのも大歓迎!
何しろ、ねこ自身が、もうそれはそれはそれは
とてつもなくたくさんの大きな挫折を繰り返してここまで来て、
そして、今も、時々ヘコんだり、しょんぼりしたりしながら、
どうにかこうにか頑張っているので、
「にゃあ~、一緒に頑張ろうぜぃ♪」という気持ちになるからです。

さっ、ドリカムみたいなハッピーオーラ全開で
今日も頑張りましょう!
いっぱいオーバーラッピングとシャドウイングしてね。^^


へへっ、貼っちゃった♪

2013年6月3日月曜日

a.s.a.p.

皆さま、こんにちは。ねこです。
珍しく風邪などひきまして、
週末はゴロゴロしていました。
声が出ないと英会話の“練習”ができなくて困ります。

そう。英会話は練習が必要です。
例えば、ダンスが踊れるようになりたい時、
ただ、じっとダンスのDVDを繰り返し見ていても、
決して踊れるようにはなりません。
ギターが弾けるようになりたい時、
たくさんCDを聴いて楽譜を眺めていても、
決して弾けるようにはなりません。
英会話も同じです。

英語は、どうしても学校の教科というイメージがあるので、
「勉強しなくちゃ」と思ってしまいがちです。
でも、会話をしたいなら、声を出さなくてはいけません。
せっせと口を動かして練習をしていれば、
考える前に言葉が出てくるようになります。
前置詞とかも、口が覚えてくれます。
ぜひ、体で覚えていきましょう。

さて、ねこは英会話の練習のために、
毎朝、「ラジオ英会話」を聴いて、
せっせと口を動かしています。

「ラジオ持ってないし…」
「決まった時間にはなかなかね…」
と思った人、心配ご無用です。
ラジオ英会話はホームページ上で聴けます。
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/

今年から、利用するのに会員登録(無料)が必要になりましたが、
そんなのは、ちょちょいのちょい♪
ぜひ、活用してみてくださいね。
何しろ、この番組は、情報の宝庫です。
毎日のように新しいことに出会えます。

先日も、新たな発見がありました。

a.s.a.p.

"as soon as possible"の略で、
手紙やメールなどで「至急お返事ください」
などという時によく使う表現です。

それ自体は、わりと昔から知っていましたが、
この読み方、「アズ スーン アズ ポッシブル」の他に
エイ サップ」っという読み方があるんだそうです。
いやぁ、知らなかったわぁ…。

こういう小さなインプットを積み上げながら、
口を動かしてアウトプットを続けていけば、
ちょっとずつちょっとずつ英語の世界が
広がっていくんですよね。
ぜひ、欲張らず、ちょっとずつやっていきましょう♪

P.S. ミュージシャンのインタビューを読んだり、
実際に会って話をしたりすると、みんな必ず、
「毎日すごく練習をする」と言います。
NYで会った80歳の著名なピアニスト、ジュニア・マンスも、
「練習の時間だけは何としても確保しないとね」と言っていました。
あれだけの偉大なピアニストさんも毎日練習するなら、
英会話講師も、もっともっと英語を話す練習をしないとね。(^^ゞ