2013年6月19日水曜日

英語の特効薬

皆さま、こんにちは。ねこです。
日曜の深夜に帰国して、
時差ボケと気温と湿度と戦いながら、
どうにかこうにか頑張っています。(^^ゞ
へふぅ…。


さて、今日の話題は言語習得の方法について。
かつて「手っ取り早く英会話ができるようになる方法ってないですか?」
ということを聞かれるたびに、
ねこはいつも、ちょっぴりムッとしながら、
「英語力は、英語に触れた絶対量に比例するので、
手っ取り早く身につける方法なんてありません」と答えていました。

ねこ自身が、ずっとずっと本当に長い年月、努力し続けてきたので、
短期間にパパッと身につけられたりしたら、たまんないわ!
という思いもあったのだと思います。
だけど、最近、ちょっとその考えを変える気になりました。

世の中には、本当に必要に迫られて、
短期間でググッと実力を伸ばす人がいます。
ものすごく多忙なビジネスマンだったり、
有能なミュージシャンだったり、
英語以外にも優先すべきものが山ほどある人たちです。

そんな彼らが、どうやって実力を伸ばしたのか。
勉強の仕方については、最近のビジネス雑誌などでも
よく特集が組まれているので、
具体的な内容については、ここでは触れません。(sorry)

ただ、1つ、絶対に言えることは、
漫然と受け身で学んでいたわけではなく、
かなりの集中力を持って、
英語をつかみ取りに行っていたということ。

意識を研ぎ澄ませて集中すれば、
かなりの気づきがあるはずです。
気づきがあれば、必ずステップアップできます。

ねこは、これまで、
「オーバーラッピングとシャドウイングをしましょう」と
繰り返しお伝えしてきましたが、
何も意識せずにやっていたら、
効果が出るまでには、時間がかかるかもしれません。
なので、これからは、1日1分でもいいから、
完全に集中して、英語と向き合ってみましょう。

例えば、文章を5つ(5センテンス)だけ読むとします。
その時、「今日は/f/と/v/で、きちんと下唇を噛むぞ」とか
「今日は/r/と/l/を意識するぞ」などと決めてみるのです。

また、レッスンや実際の会話の中で、
「今から5分間は、絶対に複数形と単数形を間違えずに
正確に"is"と"are"と"does"と"do"を使い分けるぞ」と
目標を作ってみるのです。

すると、意識がググッと高まり、気づきが起こります。
結局のところ、短期間で実力を伸ばす人というのは、
この“気づき”の力で、メキメキと力を伸ばしたんじゃないかなぁ…と。

いつも、生徒さんたちとお喋りしていると、思うことがあります。
みんなには、英語以外にも優先すべきことがたくさんあるわけだから、
“あれをしろ、これをしろ”、“ちょっとでも時間を割いて練習を”
と言うのは、本当に心が痛むなぁ…と。

でも、みんな、少なからず、英語もいくらかは大事で、
一生懸命通ってきているわけだから、
ねこは、これからも、いろんなことを試したり調べたりして、
ちょっとでも効率よく英語を身につける方法を
探していきたいなぁ…と思っています。


先日、「JAZZ LIFE」という雑誌の7月号が発売されました。
巻頭の特集ページ(P.4~7)に、
ねこがテープ起こしと翻訳チェックをお手伝いした記事が
掲載されています。
日米ジャズ作曲家の対談です。


このテープ起こしは、ねこにとって、ちょっと衝撃的なものでした。
日本人作曲家である狭間美帆さんの英語が、
発音も文法も表現も、あまりにすばらしかったのです。

たしかに、彼女はアメリカ留学もしています。
優秀な音楽家なので、もちろん耳も、ものすごくいいでしょう。
でも、音楽の道を究めてきた彼女に、
じっくり英語と向き合う時間などあったでしょうか。
おそらく、限られた時間の中で、ものすごい集中力を発揮して、
瞬く間に英語を身につけていったのではないかと思います。

雑誌の中には、NYでアメリカ人ミュージシャンたちを指揮する
彼女の写真も出てきます。
あれだけ自然な英語なら、バンドメンバーたちも
違和感を覚えることもなく、快く指示に従ってくれたことでしょう。

いつか、彼女と話をする機会があったら、
どんな風に英語を身につけたのか、
ぜひ、いろいろ尋ねてみたいと思います。
そして、その特効薬が見つかったら、
また、このブログでお知らせしますね♪