2013年1月28日月曜日

単位の落とし穴

皆さま、こんにちは。ねこです。
毎日、ゴキゲンに過ごしてますか?
ニコニコしてると、さらにニコニコするような
出来事がやってきます。
人生いろいろあるけど、
なるべくゴキゲンでいきましょう♪

さて、最近、翻訳をしていて、面白い文章に出会いました。
子供向けアニメの中で、
熱を出した子供を看病する母親がこんなセリフを言います。

"but, I've got it down by two degrees."

皆さんなら、どう訳しますか?
「でも、2℃下がったわ」という感じ?

はい、残念!
これは、アメリカでの物語。
"degree"と言っても、それは摂氏ではなく華氏なのです。

例えば、華氏102℃が100℃になったとしたら、
それは、摂氏で言うと、38.9℃から37.8℃。
つまり、日本語環境で使われる表現としては、
「でも、1℃下がったわ」としなくてはならないのです。

いやはや、これに気づかないと、
誤訳大魔王になっちゃうとこでした。
あぶにゃい、あぶにゃい。(^^ゞ

2013年1月21日月曜日

虫歯

皆さま、こんにちは。ねこです。
英会話講師と翻訳の仕事をしていると、
時々、不思議なことが起きます。

ほんのちょっとした偶然なのですが、
レッスン中に、“これ、英語で何て言うんだろう?”と思った表現が
その数日後、翻訳している映像の中で出てきたりするんです。

先日のレッスンで、お恥ずかしながら即答できなかったのが、
「虫歯ができた」という表現。/(・・)\
あとで調べなくちゃ、と思っていたら、
たった今、子供向けアニメの映像の中で出てきました。

虫歯になる
get cavities(複数) / get a cavity(単数)

せっかくなので、虫歯関連の他の表現も
まとめておきましょう。

虫歯がある
have cavities / have a cavity

虫歯予防
cavity prevention

虫歯を治す
fix a cavity

虫歯を抜く
pull out a bad tooth

"cavity"の元々の意味は、「空洞」で、虫歯の穴を指すので
虫歯になった歯を抜いちゃう場合は、
"bad tooth(=悪い歯)"という表現を使うんですね。

他にも、虫歯関連のさまざまな表現があるので、
興味がある人は、こちらをご覧くださいね。
http://eow.alc.co.jp/search?q=%E8%99%AB%E6%AD%AF
(SPACE ALCの英辞郎 on the WEB)

そういえば、大人になったら、
全然虫歯にならなくなりました。
なんでだろう?
ま、いいけど。(^^)

2013年1月15日火曜日

年号の読み方

皆さま、こんにちは。ねこです。
昨日、関東では、大雪が降りました。
このまま氷河期に入ってしまうのでは
と思うほどすごい雪でしたが、
今日は暖かなおひさまが出てきてくれてよかったです♪

さて、こまめにブログを更新すべく、
今日もちょっと短めのネタを。

皆さん、英語の年号の言い方って知ってますか?

1580年(フィフティーン・エイティ)
1998年(ナインティーン・ナインティエイト)

こんな感じで、2桁ずつ分けて読むのが一般的です。
そして、2000年以降はどうなるのか?

2000年(トゥーサウザンド)
2005年(トゥーサウザンド・ファイブ)

そして、2010年以降は、
2種類の言い方が出てきたようです。

2013年(トゥーサウザンド・サーティーン)
あるいは(トゥェンティ・サーティーン)

この「トゥェンティ・サーティーン」という表現は、
昨年ぐらいまでは、
あまり耳にしなかった気がするのですが、
年が明けたぐらいから、
アメリカのテレビやラジオで
よく聞くようになりました。
(ねこが知らなかっただけかしら?)

英語の会話で年号を聴き取るのって、
なかなか大変だったりしますが、
ちょっとずつ慣れていきましょうね♪

<おまけ写真>
昨日の大雪の様子です。
いやはや、びっくりしましたね。(^^;


2013年1月12日土曜日

サイズの話

皆さん、こんにちは。ねこです。
充実した休暇が終わって、レッスンを再開し、
ほんとレッスンって楽しいなぁ…と
あらためて実感している今日この頃です。^^

さて、今日は英語でサイズを言う話。
日本語で洋服や飲み物のサイズの話をする時、
私たちは、「L(エル)」「M(エム)」「S(エス)」
という表現を使いますよね。
これ、英語で話す時も、そのままでOKでしょうか?

答えはNO。
たしかに、英語圏の国でも、
洋服などには、「L」「M」「S」と書いてあります。
でも、それはあくまでも書き言葉。
実際に話をするときには、しっかりと、
「ラージ」「ミディアム」「スモール」と言います。

もっとも、「エル」「エム」「エス」と言っても、
意味はちゃんと通じてしまうでしょう。
でも、通じるけれど、普通、ネイティヴは言わないそうです。

実は、このことを最近まで知らなかったので、
レッスンの準備で、ネイティヴに確認した時に
とても、びっくりしました。
きっと、これまで外国人と話をする時に、
「エル」「エム」「エス」と言っても、
相手が理解してくれちゃっていたので、
実は普通はそういう表現はしないという事実に
気づかずにきちゃったんでしょうね。(^^ゞ
それにしても、目からウロコでした!

・・・・・

ところで、皆さん、楽しみながら
英語に触れる工夫をしていますか?

比較的最近英語を始めた生徒さんが、
「先生、今日、英語の本を買ったんです」と言って、
英訳されたマンガの本を見せてくれました。

もともと大好きなマンガなので、
日本語と英語を照らし合わせながら、
楽しんでみるとのことです。
そういう工夫って、とてもステキですよね♪


2013年1月10日木曜日

言葉への想い

皆さま、本当にものすごくお久しぶりです。
ねこです。元気にしています。

ずっとブログを書くことができませんでした。
翻訳が忙しかったというのもありますが、
英語とどう向き合っていいかわからず、
しばらく悩んでいたのです。

日本で生まれ、日本で育ち、
英語圏で暮らした経験のないねこにとって、
英語という言語は、いつまでたっても、
どんなに努力を重ねても、
やはり外国語でしかありません。

翻訳の仕事をしていても、
ネイティヴに相談しなくてはわからないところが、
たくさん出てきます。
どんなにたくさんの番組や歌詞や文書を訳しても、
謎の表現は次から次へと現れます。

そして、英会話の講師をしていても、
「これ、英語でどう言えばいいんですか?」
という生徒さんの質問に
いつでも、すんなり答えられるわけではありません。

「まあ、こう言えば一応伝わるとは思うけれど、
英語として自然な表現かわからないので、
ネイティヴに聞いてみますね」と言って、
一旦、宿題にさせてもらい、翌週にお返事をします。

結局、ネイティヴに頼らなければ、
翻訳でも英会話講師でも一人前の仕事ができない。
その事実を強く自覚し始めてからというもの、
なんだか常に“自分の英語はインチキだ”
という感覚がつきまとって、
自信が持てなくなっていました。

しかし、年末から年明けにかけての
数々の貴重な経験を経て、
ようやく気持ちを切り替えることができました。

ブルーノート東京で来日公演をした
憧れのアメリカ人ミュージシャンに、
自分の言葉でライヴの感想を伝えられたこと。

年末年始のアメリカ横断の旅で、
きちんと英語を使って、
いくつかのトラブルをくぐり抜けられたこと。

そして、久しぶりに再会した
ロス在住のアメリカ人の友人との会話を
心から楽しめたこと。

まだまだ知らない表現はいっぱいあるし、
発音もイマイチで、
悪いところを挙げていったらキリがないけれど、
でも、コミュニケーションの手段としては
ちゃんと英語を使いこなせるようになったんだから、
もう少し自分を認めてあげてもいいのかも
と思えてきたのです。

もちろん、プロの翻訳者、プロの英会話講師としては、
まだまだ努力が必要です。
母国語としての英語のバックグラウンドがないのだから、
どんなに努力を続けても、ネイティヴの語感には
手は届かないのかもしれません。

でも、とりあえずは、翻訳でも英会話でも、
今できる精一杯のことを
誠実にやっていけばいいんじゃないかと、
思えるようになってきました。

そして、相談ができるネイティヴの同僚や
友人がいることに感謝し、
また、質問に即答できなくても、
翌週まで待ってくれる生徒さんたちにも感謝しながら、
ちょっとずつ英語力を伸ばしていけばいいかなと。

そんなわけで、新年の抱負は、
とにかくたくさんの映画やドラマの英語に触れて、
ネイティヴの持つ語感を学ぶこと。

気持ちを新たに、ブログもちょこちょこと
頑張っていきたいと思います。
素敵な一年にしましょう♪

P.S. 今年から英会話講師になった友人のYさんへの
応援と“頑張ろうね”の気持ちと込めて書きました。^^