2019年9月13日金曜日

ジャズで国際交流

皆さま、こんにちは。ねこです。
デトロイト・ジャズ・フェスティバルに
行ってきました。


いつも驚かされるのは、
その規模の大きさと、
全コンサートが無料で聴けるという
気前の良さです。

会場前方に有料シート、
また、ステージ横などに
VIPシートなどがありますが、
場所さえこだわらないのなら、
どのアーティストの演奏も
すべて無料で楽しめます。


人、人、人…


人、人、人、人、人、人…。

フェスティバルは、毎年、大盛況で
なんと今年は40周年!

そんなデトロイト・ジャズ・
フェスティバルから、
いろいろ学ばせてもらおうと、
今年は鳥取JAZZの関係者の皆さんが
視察にいらっしゃいました。


こちらはDirector of Operationsの
Kim Collinsさんのセミナー。
Q&Aの中で、とても印象的だった
コメントがあります。

Q. フェスティバルが始まってから
定着するまでに、どのくらい時間がかかりましたか?

A. 初回から大盛況でした。
デトロイトのみんなが、こういう
ジャズ・フェスティバルを待ち望んでいたのです。

録音もメモもないので、
多少、表現は違ったかもしれませんが
“そもそも、デトロイトには、
ジャズを楽しむ土壌があった”
ということなのです。

う~む。そういう意味では、
日本の各地で頑張っている
ジャズ・フェスティバルは、
「ジャズって、難しくないんですよ。
本当に楽しいんで、堅苦しく考えず
ぜひ遊びに来てくださいね」という
ところから始めなくちゃいけないから
その分、苦労も多いのかもしれませんね。

セミナーのあとは、バックステージツアー。
会場の各所で、フェスティバルに
携わっている方たちのお話を聞きました。



このバックステージツアーは、
もともとは、デトロイトの学生さん向けで、
「音楽業界には、ミュージシャンになる以外にも
音響、照明、ステージマネージャーなどなど
さまざまな仕事があるんですよ」
というのを伝えるのが目的です。


バックステージツアーのあとは、
VIPシートで、コンサートを堪能。
「日本の鳥取から、はるばる
視察団が来てくれました!」と
紹介され、みんなで手を振っています。


今回、日本からやってきたのは
視察団だけではありません。
交流プロジェクトの一環として
Tottori Sand Dune Bandも
ステージに登場。




Himiko Kikuchi (pf)
Aya Takazawa (tp)
Kengo Nakamura (b)
Akira Tana (ds)
Masatsugu Matsumoto (g)

会場の観客だけでなく、
警備のおじさんや、
売店のおばちゃんまでもが
足や頭でリズムを取りながら
鳥取サウンドを堪能しています。


会場の撮影で走り回っていたら
何人もの方たちから、
「このバンドは何ていう名前なの?
すごくいいね!」と声をかけられました。

しかも、驚いたことに、
それから数時間経ったあとにも
「あなた、あのバンドと
一緒にいた人でしょ?
すごくよかったわよ!」と
声をかけられたのです。

せっかくなので、コメントを
録画させていただきました。


リンクはこちらです。
https://youtu.be/xOFsInbfSkw

今回、視察団の皆さんの中には
楽器を持参された方もいらっしゃって、
夜のセッションに参加されたり、
路上ライブに挑戦したりと
積極的に音楽交流をされていたのが
とても印象的でした。


ジャズは、聴くのも演奏するのも
一部の特別な人のものではなく
誰もが手軽に楽しめるものなんだ
ということを観客の皆さんからも
視察団の皆さんからも
教わった気がします。

11月には、Detroit Jazz All Starsが
東京と鳥取にやってきます!
ジャズで国際交流、
これからも目が離せません。

鳥取JAZZ
2019年11月2日~11月4日
http://tottorijazz.jp/


<関連記事>
「デトロイトでジャズ」
https://interesting-languages.blogspot.com/2019/06/blog-post.html

「デトロイト写真合宿」
https://interesting-languages.blogspot.com/2018/09/blog-post_27.html