2024年10月3日木曜日

【DJF特集15】鳥取のジャズをデトロイトへ

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバル3日目、いよいよ鳥取の若手バンドThe Bop’sがWaterfrontステージに登場します。

The Bop’sは鳥取大学のジャズサークル「鳥取大学JAZZ&FUSION研究会」の学生バンド。メンバーは井上拓美くん(tp)、藤村建吾くん(pf)、國清晃生くん(b)、中祖真宇理くん(ds)、そして、都内でプロとして活躍中の片山士駿くん(fl)が、サポートメンバーとして一緒にステージに乗ります。

士駿くんは、ねこおじさんのうーんと後輩にあたるミュージシャンで、初めて会った時は、まだ慶應大の学生さんでした。その士駿くんが、みんなのお兄さん的存在として、ぐいぐい引っ張っていくなんて…ねえ。ほんと、感慨深いです(笑)。

さて、まずは午前中のリハーサル。このピリッとした空気感、写真からも伝わるでしょうか。

そんな中、サポートスタッフのTonさんは、どこへ行っても「Hey, Ton!」と声をかけられ、デトロイトの人気者です。和ませてくれて、ありがとね。

さあ、午後はいよいよ腹を括って本番です! メンバーは、なんと全員スーツ。いやぁ、カッコいい。

サウンドチェックでは、野外ステージの開放感のおかげもあってか、みんなどんどん笑顔になっていきました。

客席も少しずつ埋まっていきます。

あら、この人たち、ステージ上でセルフィー撮ってますよ(笑)

バンドの紹介のMCは、前日のセッションの取りまとめを担当してくれたChuck Newsomeさん。自身が鳥取ジャズに出演した時の思い出も語りながら、心のこもった紹介をしてくれました。

そして、リーダーの拓美くんが英語でご挨拶をし、演奏が始まります。

本当に気持ちよさそうなThe Bop’sのメンバー。「緊張」という言葉は、完全にどこかに置いてきたようで、「今」と「ここ」を存分に楽しんでいます。


鳥取から運んできたジャズがデトロイトの空気を震わせて観客の元へ。



そして、最後の1曲では、菊池ひみこさんが登場! 日本のシティポップの再燃で、今、世界から注目を集めているピアニストさんです。1999年に夫でギタリストの松本正嗣さんと鳥取へ移住。そこから地道に鳥取でジャズの種を蒔いてきました。


その種から芽が出て、すくすくと育ち、デトロイトのステージを飾れるまで成長したんですね。



終演後、「CDを買いたい」と、ステージに駆け寄ってきたご夫人がいました。


感想を話してくださったので、よかったら聞いてみてください。


こうして、The Bop'sのステージが無事、終わりました。


メンバーの皆さん、士駿くん、ひみこさん、ひみこさんのお嬢さん、サポートスタッフのTonさん、そして、この国際交流のために膨大なメールのやり取りを重ねてきたねこおじさん、本当にお疲れ様!

DJF特集は次回の投稿が最終回です。皆さんのジャズへの熱い想いについて、語っちゃおうと思っています。お楽しみに!


<本日のおまけ>
The Bop'sのお兄さん的存在として、サポートメンバーとして参加した片山士駿くんが、今日10月3日21:00からのEテレに登場します!

「生誕100年!映画音楽の革命児 ヘンリー・マンシーニ」
https://www.nhk.jp/p/classictv/ts/14LJN694JR/episode/te/M6XW9M31M2/
(※再放送は10月7日14:00から)

「えーっ、どこどこ? フルートなんていないじゃん!」と思うかもしれませんが、最前列のステージ中央に一番近い場所でサックスを吹いているのが士駿くんです。ねこおじさんと私は、士駿くんを自分たちの子どものように思っているので、今夜は本当に楽しみです!

2024年9月27日金曜日

【DJF特集14】ジャズで国際交流

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバルの企画で、鳥取とデトロイトの若者たちが、実際にどんな交流をしたのか、ご報告しましょう。

鳥取からは15歳から25歳までの12人が参加。デトロイトからも12人(年齢はおおよそ同じくらい)が参加しました。フェスティバル2日目の9:30から、ホテルの会議室でのスチューデント・ミーティング兼リハーサル。午後13:15からが、Waterfront Stageでのセッションという日程です。

緊張してこの日を迎えた鳥取の皆さん。Chuck Newsome先生に言われて、なんとなくやってきたデトロイトの学生さんたち(笑)。まずは1人ずつ自己紹介をしていきますが、名前と楽器を言っておしまいという感じで、イマイチ盛り上がりに欠けています。


ところが、あら不思議! 曲の打ち合わせを始めたら、急にみんなの目つきが変わりました。




「言葉も文化も違う国に住んでても、ジャズの演り方は一緒なんだ!」と実感した瞬間ではないでしょうか。

音楽のおかげでグッと距離の縮まった若者たちは、鳥取県を紹介するパンフレットを見ながら話が弾んでいます。


スチューデント・ミーティング兼リハーサルは、最後にみんなで交代しながら「A列車で行こう」を演奏して終わりました。


さて、午後はいよいよ本番です。



はるばる海を越えてやってきた鳥取の若者たちの音と、この土地で練習を重ねてきた若者たちの音が、青空の下でブレンドされていきます。




双方にとって、とても貴重な経験になりましたね。


この交流事業のまとめ役を引き受けてくださったChuck Newsome先生(プロのギタリストで、ジャズ教育者でもある)が、後日、メールの中で、こんな言葉を書いていました。

These kids had quite an experience that will probably last a lifetime!
(これは、みんなにとって、一生忘れられない経験になったと思う)

もともと、この国際交流はホテルの会議室で、非公開セッションという形で実施する予定になっていました。しかし、DJF代表のChris Collins氏が8月1日に「セッションをステージでやってみてはどうか?」と提案をしてくれたことで、全員がDJFのステージに乗れることになったのです。

デトロイトの皆さん、素敵な思い出を本当に本当にありがとう! この日のことは、一生忘れませんよ。


<注目の若手アーティストたち>
今回、セッションに参加してくれた中に、将来、世界的なプレーヤーになりそうな若者が2人います。アルトサックスのカリルくんと、ピアノのジェイコブくん。なんと、どちらも15歳です。

Kahlil Childs
https://www.youtube.com/@Kahlil314

Jacob Hart
https://www.youtube.com/@jhartpiano1

ピアノのジェイコブくんは、近々、レコーディングをしてCDを作るとのことで、今、クラウドファンディングをやっています。
https://www.gofundme.com/f/help-jacob-create-his-jazz-masterpiece

彼が超有名なプレーヤーになったら、「私、ジェイコブ・ハートの1枚目のCD制作に協力してるのよ」と自慢できるかなと思って、ちゃっかり30ドル寄付してみました。Donate Nowというところを押すと、高めの金額の選択肢が出てきますが、金額を自分で入力できるので、少額からでも参加できます。よかったら♪

2024年9月25日水曜日

【DJF特集13】公式フォトグラファーのお仕事

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバルのこと、あと数回、ブログをアップする予定です。今回は、ねこおじさんと私のお仕事について。

2018年から、2人でフェスティバルの公式フォトグラファーとして雇っていただくようになり、今回で5回目となりました。


「アメリカのジャズフェスティバルなのに、なぜ日本人が雇われるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく事務局としては、「世界に向けて情報を発信する」「ジャズを通して国際交流をする」という考えがあるように思われます。

ニューヨーク在住のねこおじさんが、フォトジャーナリストとして初めてデトロイト・ジャズ・フェスティバルに行ったのは14年前。それから毎年、丁寧な取材をし、日本に向けて雑誌や書籍で情報を発信し続けたことで、フェスティバル事務局から注目されるようになりました。

その後、日本のジャズフェスティバルと提携をして、お互いにアーティストを派遣し合うという話が動き出し、ねこおじさんは、その交流事業の橋渡しも引き受けることになります。

交流事業のことはあらためて書くことにして、今回は公式フォトグラファーのお仕事についてお話ししましょう。実はこの業務、とんでもなく大変なんです(苦笑)。コンサートは毎年、3~4会場で行われるのですが、その全ステージの写真を撮らなくてはいけません。しかも、各会場で、いろいろな時間帯にVIPのスピーチがあり、それもすべて撮影することになっています。


なので、ねこおじさんは、毎朝、入念に撮影の順番と移動方法を検討し、分刻みのスケジュールを作成。どうしても時間が重なってしまう時や、ステージの進行が遅れて、何かの撮影が困難になった場合は私がカバーします。

一方、私のメインの業務は、会場全体の雰囲気や観客の様子がわかる写真の撮影、そして、スポンサー広告関係の撮影です。DJFには、莫大な資金を投じてくださるスポンサーがたくさんいらっしゃって、そのおかげで誰もが全ステージを無料で楽しめます。そのスポンサーさんたちに「うんうん、広告の効果はありそうだから、来年も出資しよう」と思ってもらえるように、広告と観客を絡めた写真を撮るのが私の仕事です。撮影リストは数ページに及びます。



フェスティバル期間中、レストランでゆっくり食事をする時間は取れないので、隙間の時間で、屋台のホットドッグやハンバーガーを買ってむしゃむしゃ食べます。


一日の撮影を終えると、私はひと足先に部屋に戻り、サンドイッチなどを囓りながら写真のセレクトと編集作業を開始。私が撮影する写真は主にSNS用なので、締め切りは翌朝です。

ねこおじさんが撮るステージ写真は、DJFの公式記録写真として末永く残されるので、撮影から10日以内に編集を済ませて納品という契約になっています。ただし、10~15枚はSNS用に翌朝納品します。

深夜のセッションの撮影を終えて、ねこおじさんが部屋に戻ってくるのは午前2時頃。その後、シャワーを浴び、数時間の仮眠を取ります。

私はねこおじさんのいびきをBGMに写真編集を続け、ベッドに入るのが午前4時か5時頃。そのタイミングで、ねこおじさんが起き出して、即納用の写真10~15枚のセレクトと編集に取りかかります。

7時頃に目を覚ますと、ちょうどねこおじさんが写真編集を終える頃なので、インスタントのお味噌汁を2人分作って、梅干しを食べ、カップヌードルを朝食にします。リハーサルなどがある場合は、8時か8時半頃にシャワーを浴び、9時前には部屋から出動。また分刻みの一日が始まります。

フェスティバル期間中、2人で同じ場所にいることは、ほとんどありません。でも、最終日の最後のコンサートだけは、一緒に聴くことに決めています。そして、フォトグラファー仲間と「See you next year!」と挨拶して、熱い4日間が終わります。

こんな過酷な現場なのに、まったく嫌にならないのは、毎年会うフェスティバルのスタッフたちのおかげです。かなりの少人数で仕事を回しているので、各自の負担はかなり大きいはずですが、それでも笑顔を絶やさず常に前向きなフェスティバルファミリー。



また来年も、みんなに会いたいから、過酷な4日間を乗り切れるように、黙々とジョギングを続けるねこおじさんと私なのでした。

次回のブログでは、いよいよジャズでの国際交流の様子をお伝えします。お楽しみに!

2024年9月22日日曜日

【DJF特集12】ジャズの国へようこそ

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバルのお仕事を終え、帰国して2週間ちょっと経ちました。現地での出来事などを数回に分けて投稿します。

さて、鳥取の皆さんは台風の影響を懸念して、予定より1日早く羽田に移動し、無事、8月30日のデルタ便で出発。12時間ほどのフライトを経て、同日午後、デトロイトに到着されました。

ところが…

ホテルをツインで9部屋予約していたにもかかわらず、うち6部屋には、キングサイズのダブルベッドがどーんと1台。

すぐさま、ホテルのフロントに交渉し、部屋の変更をお願いしましたが、ツインの部屋は、もう1つも余っていないとのこと。

やれやれ…。これがアメリカです。フロントで責任者を呼んでもらい「家族でも恋人でもない他人同士がダブルで寝るのは厳しいので何とかしてほしい」と必死で訴えたところ、「では、エクストラベッドを入れて対応しましょう」ということになりました。

まあ、でも、フェスティバル事務局に文句は言えません。

1部屋あたり4泊で897ドル(約13万円)、それを9部屋なので、約117万円分の宿泊費をフェスティバル側が全額負担してくださっているんです。しかも、20ドルのレストランバウチャーを全員に4日分出してくれているので、食費として、さらに20万円ほどご負担いただいてることになります。

そもそも、フェスティバル事務局の手配ミスではなく、マリオット側の手違いなので、鳥取の皆さん、DJFのことは悪く言わないでくださいね。

とはいえ、概してアメリカって、大雑把な国なんです。もちろん、性格や考え方は、人や会社によってさまざまですが、基本的に日本ほどは、きちんとしていません。

郵便局員さんが、アパートの上の階への配達を面倒くさがって、郵便受けに不在票を入れていくこともあります。ニューヨークの地下鉄で各駅停車が途中で急行に変更になって、降りる予定の駅に止まらないこともあります。

でも、4.02ドルのコーヒーを買う時に、小銭がなくて10ドル札で払ったら、2セントはおまけして6ドルのお釣りをもらえたこともあります。バスに乗る時、お財布が見つからなくてあたふたしていたら、運転手さんが「いいよ、乗りな」と、タダで乗せてくれたこともあります。

結局、この大雑把さ、いいことと悪いことをトータルで見ると、プラスマイナスゼロなのかなぁ(笑)。

毎年、フェスティバルでは、生配信をするスタジオにゲストを呼んでトークショーをやるのですが、今回は、そのスケジュールも完全にアドリブ状態。音響担当さんとしては、使うマイクの本数を知りたいし、進行担当さんも、カメラ担当さんもどう準備していいかわからず当惑していました。

でも、そこで、スタジオのリーダーがひと言。

「大丈夫だ。何が来ても対応するぞ。なんたってジャズだからね!」

その言葉で、スタッフ全員がやる気満々の笑顔を見せたのは、言うまでもありません。

(2022年のスタジオの写真)

(ねこのつぶやき)
アメリカの他の都市のマリオットのサービスレベルは、どうなんでしょうね。デトロイトのマリオットは、4つ星ホテルであるにもかかわらず、常にかなり大雑把です(汗)。

フェスティバル最終日、部屋の掃除がされておらず、お昼にフロントにお願いしておいたのですが、夜遅くに戻ったら、部屋は出かけた時のままの状態。再度フロントに言うと、「もう、この時間は掃除のスタッフがいないので」と、シーツ、バスタオル、トイレットペーパー、コーヒーなどを大きなビニール袋に入れて渡されました。

ねこおじさんと私は、サンタクロースのように大きな袋を抱えて、エレベーターに乗り、顔を見合わせ、「まあ、ジャズの国だからね」と苦笑。でも、不思議とネガティブな感情はなく、そこにあったのは、アメリカという大雑把な国への愛しさでした。

2024年8月30日金曜日

【DJF特集11】音楽のこと

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバルで渡航する方たちのために、ちょっとずつ情報発信をしています。今回は音楽について。私はまったくの専門外なので、音楽について語るのは、おこがましいのですが、これまで見てきたこと、聞いてきたことをお伝えできればと思い、ちょっと勇気を出して欠いています。

これまでアメリカのミュージシャンたちが、日本でバンドクリニックをするのを何度も見てきました。皆が共通して言うのは「もっとお互いの音をよく聴きなさい」ということ。実際、ほんのちょっと意識を変えるだけで、バンドのサウンドが驚くほど変わります。

とはいえ、私自身、初心者としてこれまで何度もセッションに行っては、自分のことでいっぱいいっぱいの状態で演奏してきたので、「そんなこと言われても…」と思う気持ちも、よぉーくわかります。

でも、初心者の皆さん、途中でロストしても構わないから、デトロイトでの「音の交流」を楽しんでください!

ソロで完全にロストしたら、手拍子しながらニコニコ笑って、誰かに回しちゃってもいいし、拍の頭だけ何か音を出してもいいし、踊り始めたっていいんです。どうしたら、そこにいるプレイヤーや観客たちと楽しい時間を共有できるか、それだけを考えてみてください。

「今」と「ここ」を楽しんだもの勝ちです!

プロのミュージシャンやハイレベルのアマチュアプレイヤーさんたちは、「デトロイトでカッコいいところを見せたい」という気持ちを抑えようと思っても、なかなか抑えられないかと思います。一生懸命、練習を重ねてきたのだから、それは当然のことです。でも…

先日、来日したマリア・シュナイダーさんが、こんなことを言っていました(※私の記憶から再構築したコメントなので、実際の発言とは多少異なるかもしれません)。

「自分自身に意識を向ければ向けるほど緊張するの。どのタイミングで、どういう音を出すべきか、考えれば考えるほど、自分だけの世界に入り込んで、周りの音に意識が向かなくなっちゃう。

でも、他のプレイヤーたちと心をひとつにして、観客に向けて音楽を届けることだけに夢中になった時、自分自身でも驚いてしまうほど、素晴らしい音楽が生まれることがあるのよ」

マリアさんは、東京でのコンサートを振り返り、「Sky Blue」での土井さんのソロを絶賛し「私は感激のあまり、Tokuをハグせずにはいられなかった」と本当に幸せそうな顔をして語っていました。

今回のデトロイトでも、そんなミラクルな瞬間があったら素敵ですね。

ジャズフェスティバルでステージに乗るすべての皆さま、デトロイト川のほとりに集まった観客の皆さんと最高の音楽コミュニケーションを!

2024年8月29日木曜日

【DJF特集10】学生セッション

皆さま、こんにちは。ねこです。デトロイト・ジャズ・フェスティバルで渡航する方たちのために、ちょっとずつ情報発信をしています。今回は学生セッションについて。

8月31日に、デトロイトの学生さんと鳥取の学生さんの交流会とセッションが行われます。鳥取の皆さん、きっと緊張しているのではないでしょうか。皆さんが少しでもリラックスしてセッションに臨めるように、いくつかお話をしましょう。

このセッションを仕切ってくれるのは、チャック・ニューサムというギタリストさんで、彼は鳥取に行ったことがあります。こちらは、2019年に鳥取行きの飛行機に搭乗する前のデトロイトメンバーで、左から3番目の優しいクマさんのようなお兄さんがチャックです。

これでは、ちょっとわかりにくいので、もう1枚。この笑顔を見ると、なんか安心しちゃいません?(笑)

チャックは、ウェイン州立大学でジャズを教えている先生でもあるので、いろいろなレベルの生徒さんのことをよく理解してくれます。今回、彼が担当になったと聞き、常盤武彦からこんなメールを送りました。

Himiko is a bit concerned about the students who only started learning jazz a few months ago.
(ひみこは、数か月前にジャズを習い始めたばかりの学生についてちょっと心配してるんだ)

However, I’m confident you can create a warm atmosphere by mentioning that some of the students are complete beginners.
(でも、チャックなら、超初心者もいるということを伝えて、温かい雰囲気を作り出してくれるよね)

I believe the Detroit audience will warmly welcome these Japanese youngsters who are just stepping into the world of jazz.
(デトロイトの観客も、ジャズの世界に足を踏み入れたばかりの日本の若者たちを温かく迎えてくれると信じてるよ)

すると、チャックからは、こんな返信が来ました。

I agree with you that the Detroit audience and our students will welcome your students with open arms.
(デトロイトの観客と学生たちは、鳥取の学生さんたちを心から歓迎するよ)

That's how we do things around here when we see someone taking interest in our artform of jazz. 
(こちらでは、ジャズという芸術に興味を持つ人がいたら、誰もが温かく迎え入れるんだ)

We take it as a compliment and want to spread the gospel of jazz to every human being.
(ジャズの魅力を感じてくれたことを嬉しく思うし、そうやってすべての人にジャズの魅力を伝えていけたらと思ってる)

・・・・・・・・・・

open armsという言葉を見て、本当に嬉しくなりました。これは相手に安心感を与えたいという気持ちが詰まった表現です。安心して、デトロイトの人々の心に飛び込んじゃいましょう!

では、デトロイトでお待ちしております。

※ブログ冒頭の写真は、デトロイト・ジャズ・フェスティバル代表で芸術監督のクリストファー・コリンズ氏が、鳥取でバンドクリニックをやった時の写真です。そして、こちらは、鳥取のAfter Hoursで、コリンズ氏がセルフィーを撮ってるところ(笑)。