2015年11月30日月曜日

"sew"と"saw"の発音

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、ズボンの裾上げをしました。
そのことをFacebookに書いたところ、
うっかりスペルミスをしてしまったのですが、
その原因が面白かったので、
ちょっとご紹介しようと思います。

ねこが書くべき単語は、
"sewing"でした。
「縫う(sew)」の進行形です。

ところが、うっかりして
"sawing"と書いてしまいました。
これでは、「のこぎりで切る(saw)」の
進行形になってしまいます。
ズボンをのこぎりで切ってはいけません(笑)

"sew"のほうは、
「ソーイング・セット」の「ソー」。
"saw"は「チェーンソー」の「ソー」。

発音は同じかなと思ったら、
実は違っていました!

sew /soʊ/
こちらは、【ソウ】に近い音、

saw /sɔː/
こちらは、【ソー】に近い音です。

/oʊ/と/ɔː/についての
わかりやすいYouTubeがあるので
こちらを参考にしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=dOrVkMMd4AE


このビデオに出てくるポペノ先生との
共同プロジェクトで、
発音矯正の教材を制作中です。

世の中に紹介できるまでには
もう少し時間がかかりそうですが、
楽しみにしていてくださいね♪

2015年11月25日水曜日

英辞郎 on the WEB

皆さま、こんにちは。ねこです。
「英辞郎 on the WEB」の
検索窓をサイドバーに
設置してみました。
ご活用くださいね♪

2015年11月23日月曜日

“ねこあつめ”で英語を学ぶ

皆さま、こんにちは。ねこです。
“ねこあつめ”というスマホゲームを
ご存じでしょうか?

ごはんやオモチャを買って、
部屋や庭に置いておくと、
いろんなねこがやってくるという
非常にゆる~いゲームなのですが、
最近では書籍やグッズまで登場して
かなりの人気ぶりです。

このゲーム、これまで日本語のままでも
少しずつ海外で人気が
出始めていたらしいのですが
なんと、10月30日から、
英語版への切り替えが
できるようになったとのこと。

というわけで、「せってい」のところで、
Englishを選んでみました。


わわっ!
タイトルは「Neko Atsume」と
ローマ字表記なんですね。

"Nyaw loading"は、英語版では
"Myaw loading"になりました。
芸が細かいっ!!
(※日本語で猫の鳴き声は「ニャアニャア」
英語では「ミャウミャウ」だからなんですが、
Nowのニュアンスが消えてる気も…)(笑)


「お礼にぼしアリ」は
"Gifts Await"になるんですね。


「一気に受け取る」は
"Accept All"
あっ、この画面の名前は、
日本語のままのようです。


メニュー画面、
ちゃんと英語になっています。
「にわさき」は"Yard"


「今日のあいことば」は
"Daily Password"

一番下に出てきた広告が
おかしすぎです!(笑)


おっ、こちらの画面は、
なんか外国のゲームっぽいです(笑)


 「高級かりかりを
新しくしますか?」は
"Refill Frisky Bitz?"

このあたりの単語は、
造語というか固有名詞というか…。


「にぼし」は単に"Fish"にしてますね。
正式に説明するなら
"dried small sardines"などと
訳すようですが、
ゲームなら"fish"で十分でしょう。

でも、"Sashimi"との違いは?って
外国人の皆さんは思うかしらね。


いやはや、それにしても、
実に細かく見事に訳してあります。
これ、1つ1つ読むだけでも
なかなか勉強になりそう。

「砂時計」って
"hourglass"って言うんですね。
ねこあつめで覚えた単語です(笑)


おお~、「しろねこさん」の名前は
"Snowball"になっていました。

日本語の画面と比べると
なるほど、そう訳すのかぁ…と
いろいろ勉強になります。

さて、「まんぞくさん」は、英語では
いったいどんな名前に
なっているのでしょうか?

気になる人は、ぜひ英語版を
お試しください。
「せってい」から
簡単に切り替えられます。


ああ、こんなことをしてる場合じゃない。
本業に戻らないと(笑)。

2015年11月21日土曜日

マウスで効率アップ

皆さま、こんにちは。ねこです。
今日は業務効率を上げる工夫について
お話ししたいと思います。

字幕翻訳という仕事には、
ただ文字と向き合っているだけではなく
どのタイミングで字幕を出すかを
決めていく作業(スポッティング)も含まれます。

ハリウッド映画の字幕などを
担当される大御所の場合は
別の人が作業することもあるようですが
テレビやネット配信動画を担当する
ねこのような翻訳者は、
SST G1というソフトを使って、
字幕を出す位置、タイミングなども
自分で調整して、
データファイルで納品します。

このSST G1というソフトを扱う際、
いくつか工夫をしてみたところ、
作業効率が大幅に上がりました。
まずは、ショートカットキーの登録です。


映像ファイルを開く Ctrl + M
位置ダイアログを出す Ctrl + L
AトラックとBトラックの切り替え Ctrl + T
字幕の結合 Ctrl + K
字幕の分割 Ctrl + D

あくまでも一例ですが、
こんな風にショートカットキーを
自分好みに割り当てていきます。

そして、すごいのはここからです。
ゲーミングマウスと呼ばれる
8ボタンマウスを使います。


このマウスの各ボタンに
ショートカットを割り当てていくのです。


字幕翻訳者さん以外の方は
あまりピンとこないかもしれませんが
ちょっと解説しましょう。

コピー(Ctrl + C)は、
いわゆる普通のコピーです。

その右の(Left Windows + V
というところには、
PureTextというソフトを使ったショートカットを
仕込んであります。
フォントなどの情報を一切排除して、
「Ctrl+V(貼り付け)」ができるように設定しています。
これは、原文ウインドウに
スクリプトの英文を切り貼りしていく際に
大活躍します。

この2つのキーの下には
Ctrl + D)を割り当てて、
字幕分割ができるようにしています。
これは、ねこのPC独特のトラブルのため
普通のスポッティング作業ができないため
やむを得ず使っている方法です。
(※SST G1で「Shift」+「→」を長押しすると、
ソフトが暴走してしまい、
最後のフレームまでが
1枚のハコになってしまうのです)

マウスの左前方には、(Ctrl + .)と
Ctrl + ,)を設定しました。
分かりにくいかと思いますが
キーボードで見ると
Ctrl + >)と(Ctrl + <)です。
「前の字幕に戻る」「次の字幕に進む」
という動作を割り当てています。

そして、ホイールボタンを押すと
F12)を押したのと同じ動作ができます。
これは「現字幕の再生」です。

これらが全体として
どんなふうに機能するかを
解説しましょう。

ひととおりスポッティングを終えたあと
F12)で現字幕を再生して
音を確認します。

Ctrl + C)で原文をコピーして
Left Windows + V)で貼り付けます。

そして、(Ctrl + >)で次に進み、
F12)で現字幕を再生し…

という形で、サクサクと
原文貼り付け作業ができる
というわけです。

実際に字幕を訳したり、
修正したりする時も、
F12)で再生し、
Ctrl + >)と(Ctrl + <)で
字幕を行ったり来たりします。

これは、字幕10枚や20枚では、
特に効果は感じられないかと思います。
しかし、字幕の総枚数が
500枚、1,000枚となってくると、
1枚1枚に対する時短が
大きな差となってきます。

ましてや、それを毎日毎日、
何年も続けるわけですから、
トータルでは、かなりの
時間の節約になるでしょう。

字幕の仕事を始めたころは、
1つ1つの作業にすごく時間がかかり、
しかも、訳文もすぐに思い浮かばないので
時給換算してしまうと、
300円台になってしまうのでは?
というような時代もありました。

しかし、作業効率も上がり、
翻訳料もよくなってきたので、
どうにか翻訳を専業に
できるようになりました。
翻訳者の卵の皆さま、
希望を持ってくださいね。

翻訳以外のお仕事の人も、
WordやExcelのショートカットや
ゲーミングマウスの活用、
ぜひ、考えてみてください。
ちょっとした作業方法の変更が
驚くほどの時短に
つながることがありますよ。


ところで、このマウスを作っている
ロジクールという会社には、
本当に感激しました!!

以前、使っていたマウスで
チャタリングという現象が起きるようになり
カスタマーサポートに連絡したところ
保証期間内ということで
なんと無償で新品と
交換してくださったのです。

しかも、同じ物がなかったので
かなりの上位機種です!!
定価はなんと7,700円!!(驚)

LOGICOOL ウルトラファースト FPS ゲーミングマウス G402


日々、チャカチャカとマウスを酷使して
マウスの寿命を早めてしまったのは私なのに
本当に恐縮です。。

皆さま、類似品で迷ったら、
ぜひ、ロジクール製品を選んでくださいね♪


<本日のおまけ>
モニターを2台使う裏ワザ、
用語辞典をパソコンに組み込む裏ワザなどを
以前のブログに書いています。
翻訳者の皆さま、よかったら
参考にしてください。

字幕翻訳修業と裏ワザ
http://interesting-languages.blogspot.jp/2013/09/blog-post_30.html

裏ワザ補足説明
http://interesting-languages.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html

2015年11月19日木曜日

柴田元幸氏が字幕を訳す

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、翻訳仲間に誘われて
青山ブックセンターでのイベントに
出かけてきました。

映画『写真家ソール・ライター 
急がない人生で見つけた13のこと』公開記念
柴田元幸トークイベント
http://www.aoyamabc.jp/event/saulleiter/

写真家を描いた映画について
日本語字幕を担当した大御所翻訳家が
映画の魅力や制作エピソードなどを
語ってくださるなんて、サイコーです!


柴田元之氏は、普段は字幕ではなく、
小説などを訳していらっしゃる方です。
なので、我々字幕翻訳者のように
SST G1というソフトを使って、
字幕を入れる部分を決める作業
(スポッティング)にはタッチせず、
タイムコードごとに区切られた
エクセルファイルを使って、
翻訳作業をされたそうです。

まずは柴田氏が全文訳を作り、
それに対して、字幕制作会社が
修正提案をしていくという形で、
何度もやり取りを繰り返しながら、
字幕を作り上げていったとのこと。

印象的だったのは、
"Well"という言葉の扱いでした。
写真家ソール・ライターは、
独特な話し方をする人で、
柴田氏としては、字幕の冒頭に、
「まあ」という表現を入れたいところが
たくさんあったとのこと。
しかし、制作会社はそれには反対。

結局、"Well"という音が終わったところから
字幕を出すことで、
映画を見ている人は、
「まあ」という言葉を聞いたのと同じ感覚を
味わえるという結論に至ったとのことでした。

この手法は、今後のインタビュー字幕などに
生かしていけそうな気がします。
とても参考になりました。

そして、今回のトークショーで
最も心に響いたことがあります。
それは、「字幕を作る時に、
このセリフの核は何か、
ユーモアなのか、辛辣さなのか、
そこを考えて言葉を選ぶ」と
おっしゃっていたことでした。

文芸翻訳の大御所は、
字幕を手がけても、
やはり一枚も二枚もうわてです。
決して文字だけを見ているわけではなく、
そこにあるメッセージ全体を
見ていらっしゃるのです。

これは、字幕翻訳を始めたころの私には
なかなかできないことでした。
つい、そこにある英単語を
日本語に直すことばかり考えてしまい
ギクシャクした字幕ばかり作っていました。

そこから十数年が経ち、
どうにか字幕翻訳を本業にしていますが
「このセリフの核は何か」ということを
十分に考えられていないことも
まだまだあるかもしれません。

あらためて初心に立ち返って、
心を込めて訳していきたいと思います。


ところで、今日は個人的な記念日です。
2002年のボジョレーヌーボーの解禁日に
字幕翻訳者になるための
トライアル試験に合格したので、
毎年、ボジョレーの日を「翻訳記念日」として
ひっそりお祝いをしています。


日にちで覚えようと思っても、
案外忘れてしまうものですが、
ボジョレーの解禁日なら、
必ずメディアが大騒ぎしてくれるので
いつも助かっています♪


<映画情報>
『写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた13のこと』
http://saulleiter-movie.com/
12月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!


<翻訳学校情報>
日本映像翻訳アカデミー
http://www.jvtacademy.com/

12月17日(木)19:00~21:00 課外講座
「映画の予告編を楽しむ!予告編から学ぶ!
制作の第一人者が明かす予告映像の秘密」
http://www.jvtacademy.com/chair/extracurricular.php?id=467

※受講料1,000円でどなたでも参加できます

2015年11月17日火曜日

できることからやっておく

皆さま、こんにちは。ねこです。
イベント続きで忙しくしておりましたが、
元気に暮らしています。

先日、元生徒さんと
LINEのやり取りをしていて
ハッとしたことがありました。

社会人3~4年目になる彼は、
やり取りの中で、
こんなことを書いてきました。

「最近、英語の勉強すら
ほとんど出来ていないので、
色々落ち着いたら
考えようと思います」

この言葉、ものすご~く
引っかかりました。
「色々落ち着いたら」って
いったい、いつ?ということです。

おそらく彼は、“効果のある方法を
じっくり吟味してから始めよう”
と思っているのかと思います。

でも、実際のところ、
そう思いながら、数か月、半年、
数年…と、先延ばしにし続けている人が
多いのではないでしょうか。

そんな人たちのために提案です。
どんな英文でも構わないので
とりあえずコピーして
トイレの壁に貼って、
入るたびに音読しましょう。
これをやるだけでも、
数か月、半年で大きな差が出ます。

毎週、日曜日に貼り替えるとしたら
“今週は何を練習しようかな”と
考えるきっかけにもなります。

スマホで英文の写メを撮っておいて
食事の前のお祈りのように(笑)
音読してから食事を始めるなんて
決まりを作っておくのも1つの方法です。

英語は学問というよりはむしろ、
歌やダンスに似ています。
勉強じゃなくて練習が必要です。
なので、日々、1分でも2分でもいいので
練習するきっかけを作っておきましょう。

ねこ自身も、このブログを
もっと短くてもいいから
こまめに書くようにしたいと思います。
(…って、これまでも何度も言いながら
ついつい、長い文章を書こうとして
しばらくお休みしちゃうんですが、
今度こそ!)

2015年11月5日木曜日

「マッキントッシュ」



皆さま、こんにちは。ねこです。
9月上旬からずっと書きたかったネタを
1つ書こうと思います。

さて、こちらにリンゴがあります。
ちょっと有名なリンゴです。


その名も「マッキントッシュ」。


え~!? リンゴにコンピューターの名前をつけた?
いやいや、逆です。
オンタリオでこの品種が誕生したのが1800年代前半。
コンピューターのほうがずっと後になります。

アップルの社員のジェフ・ラスキン(Jef Raskin)氏が
自分の好きなリンゴの名前にちなんで、
開発中のコンピューターに
"McIntosh"という名前をつけようとしたところ
すでに同名のオーディオ製品が存在していたため
綴りを変えて"Macintosh"としたのです。

The computer was named after a type of apple.
(コンピューターは、リンゴの品種名にちなんで命名された

というわけ。

アップルについては、もう1つ面白いネタがあります。
リンゴがかじられたような形になっている
有名なロゴがありますよね。
これは情報の大きさを示す単位のバイト(byte)と、
囓るという意味のバイト(bite)をかけているのだとか。

さて、このマッキントッシュというリンゴに
どこで出会ったかというと、
ニューヨーク州中部のこんなリンゴ農園です。


Facebookページもありますよ。
https://www.facebook.com/Old-McMarleys-Apple-Farm-150249618428423/

壁には、さまざまな種類のリンゴの
解説が貼ってあります。


友達のお母さんが週2~3回、
このお店の手伝いをしているので、
便乗して、なんちゃって店番(笑)



リンゴ以外にも、
いろいろなお野菜を売っています。

こちらは大人気の
ハニークリスプ(Honeycrisp)。


1 peckというのは、容積の単位で、
約8.81リットルに相当します。

巨大冷蔵室の中には、
収獲されたリンゴがゴロゴロ。


それにしても、見事な農園です!


ご主人のKevinさんは、定年退職後に
この農園を始めたのだそうです。
本当に楽しそう。


リンゴ収獲体験をさせていただきました。


そうそう、Kevinさんが、
おかしなコメントをくれました。


"Do these apples make me look fat?"
と言っています。

日本語に訳すとしたら、
「このリンゴのせいで、
僕が太って見えるかい?」という感じ。

実はこれは、妊娠中のお嬢さんの口癖の

"Does this dress make me look fat?"
(このワンピースだと、太って見えない?)

"Does this T-shirt make me look fat?"
(このTシャツ着ると、太って見えない?)

というのをマネして言っています(笑)

さて、リンゴ農園から、別の畑に移動しましょう。
こちらは、趣味で巨大野菜作りに
取り組んでいるSteveさんのお庭です。


このカボチャの大きさ、分かりますか?


訪れたのは9月上旬だったのですが、
その後、カボチャも他のお野菜も
こんなに大きく成長したそうです。
(*photos below are by Jeanne and her friends)


そして、コンテストに出品し…


見事優勝!!! Congratulations!


ニューヨーク州の田舎旅では
本当に貴重な経験ができました。

Thank you, Kathy, Kevin, Steve for these wonderful experiences!!