2016年10月22日土曜日

使役動詞はどこ行った!?

皆さま、こんにちは。ねこです。
大都市ニューヨークから
電車で5時間ほど北西の
田舎町に来ています。

家の前を鹿がのっそりと
歩いていくような
とても静かで平和な場所です。


完全に英語漬けな暮らしをしていると
日々、驚くほどたくさんの発見があります。

最近、驚いたのは、
「髪切った?」という表現。

日本の学校教育では、
使役動詞のhaveを習う時に、
こんな表現が出てきます。

Did you have your hair cut?
(美容院で)髪を切ってもらった?

そういえば、そんなの習ったなあという人も、
まったく習った記憶がないという人も
いるかと思いますが(笑)、
「誰かに何かをしてもらう」という時は
「have+人+動詞の原形」
表現すると習います。

英会話学校のテキストなどでは、
Did you get a haircut?
という表現を習います。
(※実際によく使われるフレーズです)

では、次の表現はどうでしょう?

Did you cut your hair?

この表現を使った場合は、
「自分で髪を切った」
という意味になってしまうと
習ったことはないですか?

ところが驚いたことに、
こちらに来て、会う人、会う人が皆
こんなことを言ってきます。

Did you cut your hair?

You cut your hair?

えーーー!?
自分で切ったように見えるのかしら?(汗)

一瞬、そう思って驚いたのですが、
よくよく聞いてみたら、
美容院で切ってもらった場合でも、
使役動詞のhaveを使わずに
"cut your hair""cut my hair"
という表現を使うのだそうです。

まあ、確かに日本語でも、
「髪を切ってもらったの?」とは言わずに
「ねえ、髪切った?」と言うので、
感覚的には似たようなものなのでしょうね。

もちろん使役動詞を使う場面は、
すごくたくさんあります。
関係代名詞や関係副詞、
現在完了形なども、普通の会話の中で
ものすごくたくさん出てきます。
なので、日本の英語教育で習うことは
決してムダではありません。

ただ、教科書にはこう書いてあるけど、
実際、そう言うとは限らないということは
他にもいろいろありそうです。

最近、なかなか
ブログを書く時間が取れませんが、
こういう面白いネタが
どんどんたまっているので、
少しずつ書いていきたいと思います。
お楽しみに♪

2016年10月14日金曜日

"wander"と"wonder"

皆さま、こんにちは。ねこです。
すっかりご無沙汰してしまいましたが、
元気に暮らしております。

さて、今日はちょっと、
発音の似た単語のお話をしましょう。
(※解説の内容はアメリカ英語です)

まずは、"mop"と"map"。
日本人の感覚からすると、
【モップ】と【マップ】ですよね。

しかし、アメリカ人の発音は、
少し違います。
"mop"は/ɑ/という母音で、
【マップ】と【モップ】の中間ぐらいの音になります。
こちらの辞書の「US」の方をクリックして
音を確認してくださいね。
http://dictionary.cambridge.org/us/pronunciation/english/mop

一方、"map"の方は、/æ/という母音で
もっと口を横に広げて
【メァップ】に近い音で発音します。
http://dictionary.cambridge.org/us/pronunciation/english/map

今度は、"iPod"と"iPad"を比べてみましょう。
こちらも、先ほどと同様、
"iPod"が【アイパッド】と【アイポッド】の
中間ぐらいの音に、
"iPad"の方は、【アイペァット】に近い音です。

さて、ちょっと紛らわしい単語の登場です。
"wonder"と"wander"。
「あれっ? どっちがどういう意味?」
と思った人も、結構いるかと思うので、
まずは意味の解説から。

"wonder"は、いくつかの意味がありますが、
動詞だと「~を疑問に思う」や「驚嘆する」など。
"wonderful"というのは、
「驚嘆することが」「いっぱい溢れている」
という状態なので、
「すばらしい」ということになるわけです。

そして、発音についてですが、
さっきと同じパターンかしらと思いきや、
こちらは、/ʌ/という発音。
固くて短い【ア】という音です。
http://dictionary.cambridge.org/us/pronunciation/english/wonder

"wander"の方は、
「歩き回る」「さまよう」といった
意味があります。
こちらは、"a"の綴りであるにも関わらず、
"map"や"iPad"の母音ではなく、
"mop"や"iPod"で出てきた母音に
近い音になります。
http://dictionary.cambridge.org/us/pronunciation/english/wander

ううむ、どっちも【ワンダー】に聞こえる(笑)。

さて、そんな紛らわしい単語を
タイトルに使った音楽CDが
明日発売されます。

(えっ、ねこさん、ここまでの話は、
ひょっとして、その前置きですか?)

NF4という4人編成のバンドの、
「Wandering」というアルバムです。
実は、こちらのPV、ねこが写真を撮って、
(※ジャケット写真以外)
iMovieというソフトを使い、
スライドショーを作りました。
https://www.youtube.com/watch?v=Ql02OW2LgmI



特にお気に入りの曲は、
YouTubeの2分31秒からの
「A Day For Pray」です。

あっ、"play"と"pray"も
なかなか紛らわしいですよね。
"pray"は「祈る」という意味なので、
「A Day For Pray」は、
「お祈りのための日」という
意味になります。

さて、浜辺にある4つのトランク。
これを持ってさまよい歩いた4人は、
いったい、どこにたどり着くのでしょうか。



2016年10月15日発売

NF4「Wandering」

日野林晋(Ts,Ss) 小畑智史(Pf,Or,Ep) 石井圭(Bass) 西村悟志(Dr,Per)
Guest Kasi Jones(Vo,Cho)

収録曲
1. Wandering (6:12) 
2. Hectic Morning (6:36)
3. 24 (6:58)
4. Fond Memories (6:41)
5. Inside Stories (6:57)
6. All Of Me (5:30)
7. A Day For Pray (6:56)
8. Innocence (7:09)
9. Dreams (6:06)
10. If (6:29)
11. Suspension (6:16)
12. After Hours Shuffle (0:56)
All Compositions by Susumu Hinobayashi exept Track 6

Recorded & Mastered at Studio Orpheus
Engineered,Mixed & Mastered by Naoto Sugahara
Photos by Kumiko Hirama