2011年10月28日金曜日

"Do you have the time?"

みなさん、こんばんは。ねこです。
今日、ネット上で英検の合否発表がありました。
受験した人、もう、チェックしましたか?

さて、ねこはとりあえず一休じゃなくて、1級の一次試験に受かりました。
まあ、ここからが勝負です。
時事問題について英語できちんと意見が言えるように、
ジタバタしてみます。
(普段、世の中に無関心なツケがこんなところで…)(^^;


さて、それはさておき、今日のトピックは、時間についての表現。
この2つの文章の違い、わかりますか?

"Do you have the time?"

"Do you have time?"

"the" を入れるか入れないかで、意味は大きく変わってきます。
では、モデル会話を見てみましょう。
そして、意味の違いを考えてみてください。

<会話1>
A: Do you have time?
B: Yeah.  Why?
A: Can you make some copies?
B: Sure.
A: Thanks.

<会話2>
A: Do you have the time?
B: It's 10:30.
A: Oops!  I'm late for the meeting.

さあ、おわかりでしょうか。
会話1のほうは、「時間ある?」と尋ねているのに対し、
会話2のほうは、「何時?(時間についての情報を持っていますか)」
と言って、今の時刻を尋ねているのです。

日本語訳はこんな感じです。

<会話1>
A:時間ある?
B:あるよ。どうして?
A:コピーお願いできる?
B:いいよ。
A:ありがとう。

<会話2>
A:何時?
B:10時半
A:うわっ! 会議に遅れる。

それにしても、"the" をつけるかつけないかで
こんなに意味が変わっちゃうなんて、
英語って、不思議な言葉ですね。

まあ、日本語でも、「おばさん」と「おばあさん」のように
は1文字増えるだけでだいぶ印象が違くなる言葉もありますが…。

でも、「おねえさん」は、この2つの言葉とは
いろんな意味で別格だよなぁ。
(って、なんでわざわざ小さい字で書いてるんだろ:笑)

2011年10月25日火曜日

"will" と "be going to"

皆さま、こんにちは。ねこです。
楽しく英語を学んでいますか? ^^
ねこも日々、楽しく学んでいます♪
ネイティヴ・スピーカーとほぼ同じ発音、
ほぼ同じ知識を身につけることが目標です!
(ん~、一生勉強だな:笑)


さて、今日は "will" と "be going to" の使い分けについて。
中学や高校では、"will = be going to" と習いましたよね。
でも、これ、正確にはイコールではないらしいのです。

どちらも未来について話すときに使われる表現ですが、
話をしているその時点で、“よし、こうしよう”と決めたときは "will"
すでに決めている予定については "be going to" を使うとのこと。


では、Cindy と Rob の会話を例に確認していきましょう。

<シチュエーションA> ※Robは明日、図書館に行こうと思っている
C: Hi, Rob!  What are you doing tomorrow?
(あら、ロブ。明日は何してる?)
R: I'm going to the library.  I have to finish my report.
(図書館に行くつもり。レポートを仕上げなくちゃいけないんだ)

<シチュエーションB> ※Robは明日、特に予定を入れていない
C: Hi Rob!  What are you doing tomorrow?
(あら、ロブ。明日は何してる?)
R: Uh..., nothing special.  Why?
(う~ん、特に何も。なんで?)
C: I'm having a lunch party at my place .  Will you come?
(うちでランチパーティーをするの。来ない?)
R: Hmm, sounds nice.  Okay, I will.
(へえ、いいねえ。オーケー、行くよ)


いやぁ…、英語って奥が深いですね。(^^;

ちなみに、こういう使い分けが詳しく載っている文法書があります。
"Grammar in Use" というシリーズで、
初級、中級、上級、アメリカ英語編、イギリス英語編、
練習問題の解答付き、解答なし、日本語訳版…
と、実にいろいろな種類が出版されていますが、
ねこが使っているのはこちらの"Grammar in Use Intermediate"
アメリカ英語編、中級、解答付きです。



















でも、にゃんこ先生が読むんじゃ、これってかなり難しいんでしょ?と思った人、
それは大きなにゃんちがい!
この文法書、本当にわかりやすい言葉で、わかりやすい例文を使って、
見事に英語という言語を解説しています。
Amazonの“なか見!検索”をチェックしてみてくださいね。

まあ、いきなりこれを全部学ぼうと思っても、負担が大きすぎるので、
辞書と同じような感覚で、自宅に置いておいて、
気になることがあったら、ささっと調べるというのでもいいかもしれません。

でも、やっぱりまだ洋書は無理…という人は、
総合英語フォレスト』も良いです。

総合英語Forest 6th edition


あら、なんだか今日は文法書の紹介がメインみたいになっちゃいましたが、
本当に大事なのは、“伝えたいという気持ち”と“練習”です!
話せるようになりたいのなら、文法書とにらめっこをしながら頭で学ぶよりも、
実際に口を動かす練習をすることが最重要!(^^)/
皆さん、自分に合ったやり方で、楽しく学んでいきましょう♪


<過去の記事から>
最近また、生徒さんに、theの発音と、オンライン辞書について
説明をさせていただきました。
確認したい方は、こちらをご覧くださいね。

●"the" の発音
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

●オンライン辞書
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/03/blog-post_08.html

2011年10月17日月曜日

英語スランプをどう乗り切るか

皆さま、こんにちは。ねこです。
週末に、英検と、友人の結婚式と、翻訳の納品があり、
非常に忙しくしておりました。(^^ゞ

さて、ブログに書きたいトピックが、盛りだくさんなのですが、
最優先して書きたいことが出てきてしまったので、
まずは、この話題から。

“英語スランプをどう乗り切るか”

外国語を勉強していると、必ずと言っていいほど、
スランプの時期はやってきます。

「最初は楽しくて仕方なかったのに、なんだか苦痛になってきた」
「これ以上、ちゃんと喋れるようになる気がしない」
「TOEICのスコアが全然上がらない」

こういう気持ち、本当に本当によくわかります。
というのは、ねこ自身がすべて経験してきたことだから。


では、乗り切る方法を一緒に考えていきましょう。

まず大事なことは、自分は何のために英語の勉強を始めたのか
というのを思い出すことです。
人によって、目的はいろいろあると思います。

・海外旅行先で困らないようにしたい
・仕事で必要だから
・趣味として何かを学んでみたいと思った
・外国人と友達になりたい
・将来、役に立ちそうだから

おそらく誰もが「よ~し、頑張ろう!!」と思って、
新しいテキストを開いた日があるはずです。
そのときの気持ちを、しっかり思い出すだけでも、
モチベーションは戻ってきてくれるかもしれません。^^


次に、大事なこと。
“語学の上達の仕方というのは、右肩上がりの直線ではない”
というのを意識すること。

新しい言語の勉強を始めたときは、
挨拶を覚え、簡単な単語を覚え、基本の文法を覚え、
急に世界が広がっていきます。
モチベーションも高めで、いろいろ努力するので、
どんどん上達していることが実感できます。

ところが、ある程度、勉強を続けていくと、
“停滞期?”と思ってしまう時期がやってきます。
実はここが踏ん張りどころです。

マグカップに水道の水をほんの少しずつ
ためているところを想像してみてください。
少~しずつ、少しずつ…。
マグカップは透明ではないので、
外から見ると、何も変化は見えません。

でも、どんなに少しずつでも、水を注ぎ続けていれば、
いつかマグカップから水があふれ出すときがやってきます。
語学の学習というのは、これに少し似ているところがあります。

単語を覚えたり、CDを聴いたり、
音読やシャドウイングをしたりというのが、水を注ぐ作業。
なかなか結果は見えてきません。
でも、注ぎ続けていれば、いつか絶対に、
「おおっ!! 聴き取れる! わかる! 話せる!!」
という日がやってくるのです。

これは、ねこ自身が経験してきたことなので、
自信を持ってお伝えします。^^


とはいえ、今、スランプの真っ只中という人は、
単語帳を開くことも、シャドウイングをすることも、
そもそもアルファベットを見ることさえも
苦痛に感じているかもしれません。

だとしたら、まずは心にお休みをあげましょう。^^
そもそも、英語スランプ以前に、
心や体が疲れているのかもしれません。
とにかく無理はしないこと。

ただ、ここで完全に英語から離れてしまうのはもったいないので、
1日に5分だけでも英語の歌詞の歌を聴いたり、
日本語字幕付きで英語の映画やドラマを見るなどして、
耳からそっと英語を入れておきましょう。

5分でいいです。
これまでにマグカップに溜めた水を
蒸発させないための5分です。

そんな風にして、ゆる~い気持ちでスランプ期を過ごしていると、
また、モチベーションがにゅ~んと上がってくるときが
やってくると思います。
そのときがチャンスです!

ガッツリ単語を覚えて、英語力の底上げをするとか、
がむしゃらにシャドウイングをして、
スピーキング力をアップするなど、
いろんなことを楽しみながらできると思います♪

とにかく、せっかくここまで水を注いできたのだから、
ほんのちょっとずつでも注ぎ続けていきましょう。^^


<今後のラインナップ>
"will" と "be going to" をどう使い分けるか
文法書の紹介
"the" の発音の復習
便利な辞書サイトの紹介

お楽しみに!

2011年10月11日火曜日

"Stay Hungry, Stay Foolish"

おはようございます。ねこです。
今日は張り切って朝からブログを書いています。

さて、友人からスティーブ・ジョブズ氏の言葉の
訳し方について質問がありました。
こちらの言葉です。

"Stay Hungry, Stay Foolish"

いくつか代表的な訳例があります。

「ハングリーであれ、愚かであれ」
「常にどん欲であれ、愚かであれ」
「どん欲であれ、バカであれ」
「どん欲であれ、愚直であれ」
「どん欲であれ、愚か者でいろ」

訳文の検討にあたって、まず文の成り立ちを見ていきましょう。

まず、"stay" は、この場合「~のままでいる」という意味になります。
"stay young(若さを保つ)" "stay healthy(健康でいる)"
といった使い方をします。
ここでは、ほとんどの訳例が「○○であれ」という訳し方になっています。

"hungry" というのは「空腹の」という意味もありますが、
ここでは「(~に)飢えた」「渇望して」というニュアンスで使われています。
「どん欲であれ」というのは、なかなかぴったりした表現だなと思います。
"stay" のニュアンスを出すために、「常に」という言葉を添えるのも
なかなか良い工夫ですね。

そして、一番問題になってくるのは "Foolish" の訳し方です。
一般的な訳語としては「愚かな」「分別のない」「「ばかげた」
といったものが挙げられます。

友人の質問は、これを「無邪気であれ」と訳したほうが
しっくりくる気がするんだけど、どうだろうか?
というものでした。

"Foolish" という単語自体には「無邪気」という意味はありませんが、
ねこの個人的な感覚から言うと、この訳語はアリです。
ジョブズ氏が伝えようとしていることは、
要はそういうことなのだと思います。
しかし、翻訳者という立場で訳すとしたら、
これは、なかなか難しいところです。

「無邪気」という言葉から受ける印象というのは、
基本的にプラスのイメージです。
しかし、ジョブズ氏は、マイナスイメージのある "Foolish" という言葉を
あえて使うことで、「たとえ他人からバカだと思われようとも…」
というニュアンスまで含めたのではないかと思うのです。

他の訳例も検討していきましょう。
「愚かであれ」というのは、一応、正しい訳かもしれません。
しかし、ねこ個人としては、不適切であると感じます。
それは「愚か」という言葉には、プラスのニュアンスが、
かけらも入っていないように思えるからです。

「愚直であれ」は誤訳になってしまいます。
「正直すぎて気がきかない」「馬鹿正直」という形で
「正直」というニュアンスまで含めてしまうのは、
やや極端な解釈です。

ねこが気に入っているのは「バカであれ」。
「バカ」という言葉は基本的にはマイナスのイメージですが、
『釣りバカ日誌』という映画のタイトルでもあるように
何かに夢中になっているという意味もあります。
なので、「バカであれ」という訳にすれば、
ジョブズ氏が意図したと思われるマイナスイメージとプラスイメージを
共存させることができるのではないかと思うのです。

というわけで、ねこが訳すとしたら、
「どん欲であれ、バカであれ」となるでしょうか。

しかし、翻訳の世界では、
すでに出版されて活字になっている言葉というものが
非常に大きな力を持ちます。

実はこの名言をタイトルにした本があり、
日本でも訳書が出版されています。


















というわけで、何かオフィシャルな場面では
翻訳者は、好む好まざるにかかわらず
この“定訳”を使うことになるでしょうね。

皆さんなら、どう訳しますか?

2011年10月10日月曜日

OGIM

先日、「花金」のお話をしましたが、
日本でこの言葉が使われるようになったのは、
やはり週休2日制が導入されるようになってきた1980年代のようですね。


さて、金曜日の浮かれた気分を表す言葉があるのなら、
月曜日の憂鬱を表す言葉もあるのだろうか?

ということで調べてみたら、
"TGIF" とほぼ同じような表現が見つかりました。

OGIM = Oh, God.  It's Monday. (やれやれ、月曜日だ)

その他には…

Monday disease (月曜病)
Monday headache (月曜頭痛)
Monday morning blues (月曜病)
Monday morning feeling (月曜の朝の倦怠感)
blue Monday(憂鬱な月曜日)

う~ん、やっぱり世界のどこで暮らそうと、
生きていくってのは、大変なことなのよね
と、あらためて実感してみたり。(^^ゞ


でも、今日は「体育の日」でお休み♪
日曜と火曜がお休みのねこは、今日がお休みになったことで
思いがけなく3連休となりました。^^

とは言っても、翻訳の仕事をしながら英検の勉強をしているので
全然、休日モードではないのですが…。

ちなみに、月曜のお休みが増えたのは、
1998年と2001年に国民の祝日に関する法が
改正されたからなんですよね。

・成人の日(Coming of Age Day)
・海の日(Marine Day)
・敬老の日(Respect for the Aged Day)
・体育の日(Health and Sports Day)

この4つの祝日が月曜日に動かされることになり、
それが通称「ハッピーマンデー制度」と言われ、
"The Happy Monday System" という訳語まで存在しています。

アメリカにも同様の制度がありますが、そちらは
"The Uniform Monday Holiday Act" と呼ばれています。
なんだか、アメリカの名称のほうがカッコいいなぁ…。


ところで、メール投稿欄を作ってみました♪
ページ右側の「自己紹介」の下に
「にゃんこ先生に連絡」というコーナーを作ったので
よかったらメッセージを送ってみてくださいね。

すぐにお返事できないときもあるかもしれませんが、
どうか気長にお待ちくださいませ。^^


P.S. "the" の発音でお悩みの方、こちらをご参照ください。
http://interesting-languages.blogspot.com/2011/05/blog-post_14.html

2011年10月7日金曜日

TGIF

“花金【はなきん】” という言葉、
ちょっと古いかなという印象もありそうですが、
なにげに細く長く生き延びている流行語ですよね。^^

さて、先日、レッスンの中で、
花金に該当する英語表現はあるんだろうか
という話題になりました。

すぐには思いつかなかったので、保留にさせてもらい、
調査をしてみました。

すると、完全な訳語ではないのですが、
同じようなフィーリングを表す表現がありました。

TGIF

という4文字です。
さて、何の略語でしょうか?

Thank God!  It's Friday! (神様、ありがとう! 今日は金曜日だ!)

この感覚というのは、やはり世界共通なのでしょうか(笑)。

ちなみに、この "TGIF" という4文字が使われるのは
主にメールやチャットの中ですが、
金曜の夜のパーティーを表す言葉として
"TGIF party" などという表現もあるそうです。

この言葉の起源は1965年に設立されたレストランのT.G.I.Fridaysに遡り、
さらに、1967年に同名の映画が上映されたことで、一般化されたとのこと。


さて、今日はその花金ですが、
ねこは明日のレッスンの準備で大忙し。

"TGIF"ならぬ、"OMGIF (= Oh, My God!  It's Friday!)"
という感じですね(笑)。

でも、レッスンは本当にどれも、ものすごく楽しいです!
明日はどんな話題が飛び出すかな~?^^


P.S. 先日、ラストレッスンだったNさんへ
ねこ宛てのメッセージを送れるように仕様変更をしようと検討中です。
できるようになったらブログの中でお知らせします。
ぜひ、また読みにきてくださいね。^^

2011年10月5日水曜日

歌で発音を学ぶ

友人のFacebookの書き込みでいい情報を入手しました。
NHK教育テレビの『3か月トピック英会話』。
10月からのシリーズは、
歌って発音マスター! ~魅惑のスタンダード・ジャズ編~
だそうです。

毎週水曜日の23:00~23:20。
今夜が第1回ですね。
楽しみ、楽しみ♪

2011年10月4日火曜日

省エネな自己紹介

英会話を習うと、わりと最初のほうで自己紹介の仕方を学びますよね。
"My name is Neko.  Nice to meet you!"
というやつです。

でも、実際にネイティブ・スピーカーたちが
ここまで丁寧に話しているかというと、
実はそうではありません。

では、「ねこ」が「リサ」と出会った場合の会話を再現してみましょう。

リサ: Oh, nice to meet you!  Lisa.
(ここで握手)
ねこ: Neko.  Nice to meet you, too.

名前を名乗るときに、"My name is ..." も "I'm ..." もなし。
ただ、自分の名前だけを言います。

これ、最初は結構、戸惑いました。
だって、いきなり「リサ!」って言われたら、
“え~、私、リサじゃないし~”って思うじゃあないですか。

でも、皆さん、ほんとシンプルに自分の名前を言うんですよね。
これは、"I'm Lisa." の "I'm" を省略していると考えれば
どうにか納得ができそうです。

ねこ自身、最近ようやく、このスタイルの挨拶にも慣れ、
"Hi!  Neko." と言いながら握手できるようになりました。

もちろん、"My name is Neko." というのも大正解です。
まったく問題なし!
むしろ “一生懸命、英語で話してるとこだから、
お願い、わかりやすく話してね” という謙虚さも伝わるので
そのほうがいいときもあるかもしれません。
ぜひ、場面によって使い分けていきましょうね♪

2011年10月1日土曜日

10月になりました

今日から10月。
前回の投稿から、すっかり時間が経ってしまいました。
皆さま、お元気ですか。

ねこは、ちょいとばかりニューヨークに行ってきました。
そこで言葉について感じたこと、気づいたことなども、
これからちょこちょこと書いていきたいと思います。

とりあえず、今日はこれからお仕事なので、
ご挨拶まで。