2011年5月14日土曜日

"the" の発音

"the" には2種類の発音がありますね。
通常は【ザ ðə】で母音の前では【ズィ ði】になります。

ではどうしてこのようなルールができたのでしょうか。
それは、言葉の成り立ちというものを考えてみれば簡単。
“そのほうが言いやすかったから”です。

おそらくどの言語についても
コミュニケーションのための話し言葉が先に存在し、
それを記録するために書き言葉が作られたはずです。
そして、後付けで理由を説明するために
文法ができました。
そんなわけで、誰もが母国語を話すときは、
文法や発音のことは考えなくても済んでしまうのです。

ところが、外国語として言語を学ぶ者にとっては、
文法や発音は頭痛のタネになります。
【ザ】と【ズィ】も自然に使い分けられるわけではなく
後に続く単語を見て判断しなくてはなりません。

では、そのルールをあらためて整理しておきましょう。
まず、母音の前では【ズィ】に変わるというのが基本です。

the apple 【æ'pl
the egg 【e'g
the orange 【ɔ'ːrindʒ

これらは全部母音の前なので【ズィ】というのはOKですね。

さて、こちらはどうでしょう。

the year 【ji'ər
the woman 【wu'mən

カタカナで書くと、「イヤー」「ウーマン」なので、
母音だと勘違いしがちです。
しかし、"y" と "w" は母音ではありません。
言語学的には「半母音」と呼ばれるものです。
なので、この2つは

【ザ・イヤー】
【ザ・ウーマン】

となるわけです。

では、こちらはどうでしょう。

the one 【wʌ'n
the hour 【a'uər

"one" は綴りが "o" で始まるので母音と間違えそうですが、
発音記号で書くと【wʌ'n】なので、【ザ・ワン】が正解。

逆に "hour" は "h" から始まりますが、
発音記号では【a'uər】なので、【ズィ・アワー】となります。

ご理解いただけましたか?
余計に混乱しちゃったかしら。(^^;

とりあえず、ルールの整理はしてみましたが、
ぜひたくさん英語を聞いて、耳で覚えてくださいね。

そして、もう1つ重要なこと。
【ザ】って言おうが【ズィ】って言おうが通じればいいじゃん!
という開き直りも大切に。^^