今日は否定のニュアンスを含む単語について
お話ししたいと思います。
"not" という言葉を使わなくても、
事実上、否定のニュアンスになるという表現がいくつかあります。
その代表例が "hardly"。
"hard" に "-ly" がくっついたから、
「強く」という意味の副詞かしらと思ったら大まちがい。
なぜかこの単語、「ほとんど~ない」という意味になります。
例文を紹介しましょう。
I can hardly see it.
(ほとんど見えない)
I hardly have enough time to study.
(ほとんど勉強する時間が取れない)
I hardly ever go out.
(ほとんど外出しない)
ちなみに、"hard" は形容詞も副詞も "hard"です。
<副詞としての使用例>
He hit the wall hard. (← "hardly" とは言いません)
(彼は壁を強く叩いた)
もう1つ、"little"という単語にも要注意です。
"little" か "a little" かで、意味がかなり変わります。
I know little about Italy.
(イタリアについて、ほとんど何も知りません)
I know a little about Italy.
(イタリアについて、少し知っています)
"few" は数えられる名詞にくっついて、
"little" と同じようなニュアンスで使われます。
Few people know it.
(それを知っている人はほとんどいない)
A few people know it.
(何人かの人はそれを知っている)
今度、"hardly" "little" "few" を見かけたら、
ぜひ、ちょっと気をつけて訳してみてくださいね。