不思議なものですね。
前回、"not"を使わなくても否定のニュアンスになる表現を
特集しましたが、そのブログをアップした翌日、
また、同じタイプの表現に遭遇しました。
"last" を使ったものと、"almost" を使ったものです。
こちらの英文、あなたならどう訳しますか。
She is the last person to cook.
×「彼女は料理をする最後の人だ」
と訳しちゃった人、
意味として間違いとは言えませんが、ちょっと惜しい!
○「彼女は絶対に料理なんてしない」
が正解です。
つまり、他の誰もが料理をするとしても
彼女は本当に最後の最後まで料理をすることを
渋るだろうなぁ…というニュアンスになるわけです。
同様の表現として、こちらはどうでしょう。
Fishing is the last thing to do.
×「釣りは最後にすることだ」
ではありません。
○「釣りなんてするもんじゃない」
が正解です。
釣りをするくらいなら、まだ他にもたくさん
やることがあるというニュアンスですね。
(ちなみに、私は釣りが好きなんですが
他にいい例文が思い浮かばなくて…)(^^;
"almost" という単語は、"last" とはちょっと違う形で
否定のニュアンスを表します。
I almost forgot.
×「私はほとんど忘れた」
ではありません。
○「私はあやうく忘れるところだった」
というわけで、ほとんど(almost)忘れそうだったけど
どうにか無事、忘れなかったというわけです。
こういう表現は、見た目がシンプルで、
普通に訳せた気がしてしまうので、
つい見落としてしまいますよね。
でも、次に "last" や "almost" などを見かけたときは
ちょっと疑ってみてください。