2011年12月9日金曜日

字幕のお話

皆さん、こんばんは~っ!!
ねこですっ!!!
なぜ、こんなにハイテンションかって、
それは一連の翻訳のお仕事が終わったからです♪

いやぁ、ここまで短期間に、ここまで大量の映像を訳したのは
初めてかもしれません。(^^;
でも、やはりコツというものがあるのか、
訳せば訳すほど、訳すのが楽になってきます。
なので、クライアント様、今後もコンスタントにお願いします!
な~んて(笑)。


さて、今回のお仕事でちょっぴり苦労した点について
お話ししたいと思います。
字幕翻訳は字数制限があって
しかも注釈などもつけられないので、
そもそも苦労はいっぱいなんですけどね。(^^ゞ

翻訳をしていて特に泣かされるのは、家族を表す言葉です。
"brother" "sister" "uncle" "aunt" が出てきたら要注意!
"brother" と書いてあったら、
「兄」かもしれないし、「弟」かもしれないのです。

また、"uncle" に該当する日本語表現が
2つあるのはご存知ですか?
「伯父」=父親または母親の兄
「叔父」=父親または母親の弟
という使い分けをしなくてはならないのです。

では、どうやって訳すのでしょうか。
翻訳者は、とにかく調べます。
図書館、インターネット、友人知人、
ありとあらゆる手段を駆使して調べまくります。

フィクションの物語であれば、
登場人物の設定を調べ、
すべてのストーリーの中から情報がないか調べます。
完全に情報がないということが確認できれば、
一応、どちらを使ってもOKということになるでしょう。
(クライアントには申し送りを書いて、その旨を伝えます)

実話のドキュメンタリーは、もっと大変です。
とにかく調査しまくります。
自叙伝などを出しているほど有名な人なら
書籍やネットで情報が確認できることもあります。

しかし、最近急に注目されはじめたミュージシャンなどの場合、
情報があまり世の中に出ていません。
公式サイトの他に、MySpaceやFacebook、
ファンのブログやTwitterに
何か情報が見つからないか調べます。

どうしても埒が明かないときの最終手段は
本人あるいは事務所への問い合わせメール
という方法もありますが、
これは、翻訳者の判断で行うことはできないので、
どうしても、その情報がないと訳せない場合は、
その仕事を依頼してくれた翻訳エージェントに相談します。

まあ、大抵は、そこまで調べてわからなかった場合は、
その情報を出さずにぼかして訳す
という処理をすることが多いですね。
ただ、「とにかく徹底的に調べた」というのが前提です。
最初から逃げてはいけません。(^^;

家族の呼称だけでなく、地名の表記やタイトルの日本語表記、
CDの売上枚数やライヴの回数なども、
ただ音声をそのまま訳すだけではなくて、
すべて公式サイトや書籍で確認します。
今回はスナック菓子の名前の
正式な日本語表記も調べました。^^
(調べてたらお腹が空きましたよ:笑)

“翻訳って大変そうだなぁ”と思った人、
はい、本当に大変です!(^^;
でも、なぜか楽しくてやめられません。
ひょっとしたら、山登りとかマラソンに
似ているのかもしれませんね。

さて、明日は土曜日。
丸一日、英会話のレッスンです。
翻訳の仕事も英会話の仕事も、
どっちも同じくらい大好きなんですよね。
ほんと、幸せだなぁ…♪