今日はアメリカの郵便事情について
いくつかお話ししましょう。
アメリカの郵便局は
USPSと呼ばれています。
United States Postal Serviceの略です。
https://www.usps.com/
非常に紛らわしいことに、
UPSという配送業者がありますが、
こちらは、United Parcel Serviceという
民間の会社です。
http://www.ups.com/
UPSは、個人的にあまりご縁がないので、
USPS(郵便局)関係のお話をしましょう。
まず、町の中の郵便局というのは、
こんな姿をしています。
普通の雑貨屋さんか何かのように
見えますよね。
こちらは、ユーティカの郵便局。
雪国を意識してか、壁も真っ白(笑)
マンハッタンにある中央郵便局は、
なんとこんなに立派です。
なんか恐縮しちゃいそうです(笑)。
郵便局の窓口とかって、
慣れないと、ちょっとドキドキしますよね。
でも、日本に手紙やハガキを
送るだけなら大丈夫。
急ぎじゃないものなら、
"First-Class Mail to Japan, please."
と言って、手紙やハガキを
郵便局員さんに渡せば、
あとは料金を言われてお金を払うだけ。
現金でもクレジットカードでもOKです。
ファーストクラスと聞くと、
一番高い超特急便という印象ですが、
実は一番安いのがFirst-Class Mailです。
他にPriority Mail Internationalや
Priority Mail International Express、
Global Expressなどがあります。
詳しくはこちらの料金表をご覧ください。
http://pe.usps.com/cpim/ftp/manuals/dmm300/Notice123.pdf
ちなみに、いわゆる普通の大きさの
(※サイズの詳細は、上記PDFの66ページ)
ポストカードを日本に送るには、
1.15ドル(約138円)、
手紙も1オンス(約28g)までは
1.15ドル(約138円)です。
(※2015年3月24日現在)
日本からポストカードを送る場合、
世界のどこに送っても70円、
アメリカに手紙を送る場合、
25gまでは110円です。
http://www.post.japanpost.jp/int/download/charges.pdf
ドル高という事情を除いたとしても、
日本の郵便料金は安いなぁ…という印象です。
例えば、500gの小型包装物を
アメリカにSAL便で送った場合、
料金は580円で済みますが、
アメリカから日本に送る場合は
一番安い料金でも、
18.60ドル(2,223円)になってしまいます。
アメリカ国内および国際郵便の
料金を計算できるページがあるので
よかったら、いろいろ数字を入れて
遊んでみてくださいね。
http://postcalc.usps.com/
さて、今度の町の中の
郵便ポストを見てみましょう。
こちらは少し前の写真なので
雪に埋もれていますが(笑)、
この青いポストが郵便を出す時に
使うものです。
取集時刻(Collection Times)が書いてありますね。
月曜から金曜は午前10時と午後5時、
土曜日は午前10時と午後1時のようです。
ところで、青いポストの向こうに
くすんだ緑色のポストがあるのが
わかりますか?
この緑色のポストは、
ニューヨークやボストンなど
大都市だけに存在します。
US MAILと書いてありますが、
投函口はありません。
手押し車に郵便物を入れて配達するため、
1回で集配出来ない場合に、
臨時で郵便物を入れておくために
使われるのだそうです。
中継ポスト(relay box)と呼ばれています。
使われている場面を目撃することは
少ないらしいのですが、
運よくお目にかかったので、
配達員さんにお願いして、
記念写真を撮らせていただきました♪
ところで、今回の郵便のお話には、
実は衝撃の結末があります。
いわゆる町の中にある郵便ポストも、
自宅の郵便受けも、
英語で"post"と言うのかと思っていたら、
それは大きな勘違い!!
イギリスでは"postbox"ですが、
アメリカでは"mailbox"と言います。
「手紙を出す」を
イギリス英語では"post a letter"
アメリカ英語では"mail a letter"と言うのは
知っていましたが、
英語を学び始めて数十年、
なぜか、自宅の「郵便受け」と
町の中の「郵便ポスト」は、
"post"だと思い込んでいたんですよねぇ。
あれを"post"とは呼ばないって
知らなかったのは、ねこだけですか?(汗)