そろそろ旅ネタを終えて、
次の話題に移りたいので、
とりあえず、これが最終回。
さて、今日の話題は「ひとり旅」。
単身で旅をしている時、
どんな場面で
どんな気持ちになるのかを
まとめてみたいと思います。
今回は、何しろロシアでの言葉に
ものすごく不安を感じていたので、
モスクワ滞在は、ただただ必死。
孤独を感じる暇もなく、
ヘトヘトになるまで街を歩き回り
必死で写真を撮りまくっていました。
サンクトペテルブルクも、
基本的には同じ。
絶景を求めて走り回って、
クタクタになって眠るだけ。
猫カフェの店員さんとは
けっこうお喋りできたかな。
エストニアに向かうバスで
隣に座ったロシア人のおばちゃんとは
あまり会話はできなかったけれど、
とても面倒見のいい人だったので
彼女が先にバスを降りた時、
不意に寂しさを感じました。
エストニアのタリンに到着すると
いきなりすべてが英語で
問題なくこなせるようになり、
旅の難易度は急降下。
急に気持ちに余裕ができて、
ふと日本に残してきた
パートナーのことを思い出し、
Skypeで生中継をしながら
街歩きなどしてみました。
日本との時差は6時間なので
遅めのランチタイムが
日本のディナータイム。
久しぶりに誰かと
お喋りしながらの食事です。
しかし、Skypeを切ると、
急にひとりになっちゃうんですよね。
ねえ、カモメさん。
ふと気づけば、周りは
カップルとか家族連れ
ばっかりなんですけど…。
ちょっとした孤独感を抱えながら
ショッピングモールに立ち寄り
コスメや日用品を売っているお店で
ハンドクリームを購入。
ついでに洗濯洗剤がないか尋ねたら
店員のお姉さんが、
「この店にはないけれど、
1階のスーパーの中にあるわ。
ちょっと場所がわかりにくいから、
書いてあげるわね」と
こんなメモをくれました。
何だかこのメモが
妙に嬉しかったんですよねぇ。
孤独感マックスなので
人のちょっとした優しさが
心に大きく響きます。
で、結局、夜は猫カフェ(笑)。
「ニャーン」は、
世界の共通言語です♪
旅の様子が一変するのは
この翌日から。
国立公園ツアーに参加し
皆と家族のようにワイワイと
楽しい一日を過ごしました。
参加者8人のうち、
私を含めた4人が
ひとり旅だったので、
すっかり意気投合し、
夜は4人でディナー。
ドイツ人女性2人、
インド人男性1人と私という
メンバーだったのですが、
何とインド人のGくんが
意外なことを言い出しました。
「ひとり旅っていいんだけど
食事だけは困るよね。
ちゃんとしたレストランで
ひとりで食べてると、
あの人、友達いないのかなって
思われそうでさ」
いやはや、びっくりです!
どこの国の人でも、男の人でも、
そんなふうに思うんですね。
この発言には、
ドイツ人女性2人も私も
「だよね、だよねー」と大騒ぎ。
でも、そういう気持ちを
経験してきたからこそ、
みんなで食べるディナーは
とびきりステキな時間になりました。
翌日からは再会や出会いの連続。
東京マラソンで来日した時に
都内で観光案内をした
バミューダ人のご夫婦と
ヘルシンキで再会。
(※事前に約束済み)
国立公園ツアーで仲良くなった
ドイツ人のNちゃんも
ヘルシンキに到着したので
一緒に街歩き。
その翌日には、
都内のライブハウスで知り合った
フィンランド人のRちゃんと再会。
夜はカモメ食堂で、
たまたま居合わせた
日本人とフィンランド人の
おじさまたちと
相席させていただき
大盛り上がり。
いやぁ、ヘルシンキ、
忙しかったなぁ(笑)。
そして、帰国便では
なんとお隣に座ったのが
プロのカメラマンさん。
写真の話で盛り上がり、
機内で翻訳もせず、
お喋りしまくりながら
帰ってきました。
というわけで、序盤は
孤独感を感じる暇もなく
黙々と旅をし、
中盤で、少しだけ孤独を感じ、
終盤は人との出会いに
恵まれすぎて大忙しという
何とも不思議な旅。
ひとり旅では、
ステキな出会いが
待っているかもしれないし、
何もないかもしれないけれど、
まあ、なかなか楽しいものです。
安宿に泊まるのか
高級ホテルに泊まるのか、
パンを囓って済ませるのか
豪勢な食事を楽しむのか、
早めに宿に帰って寝るのか
トコトン観光しまくるのか
すべては自分次第。
興味のある人は、
いつか挑戦してみてくださいね。