2018年7月10日火曜日

言語習得というのは結局…

皆さま、こんにちは。ねこです。
すでにロシア旅行の記憶が
薄れつつありますが、
いろいろ思い出して
書いてみたいと思います。

今回の旅で訪れたロシア、
エストニア、フィンランドで
最も不安要素が多かったのが
ロシアでした。
特に言葉の問題です。

あまりに不安だったので
半年以上前から、
ロシア語の旅行会話を
学び始めました。
基本的には耳のトレーニング。
日本語とロシア語を
交互に聞き続けるだけです。

最初は単語の切れ目なども
まったく認識できず
意味のない音の連続にしか
聞こえませんでした。

しかし、航空券を予約して
旅が現実のものとなってからは
焦りの気持ちも働いたのか、
少しずつ音の輪郭が見えてきました。

主に使っていたのは、
こちらの教材です。



ウォーキングをする時に聞いたり、
寝る前に聞いたり、電車で聞いたり。

声を出せる時は、
ひたすらシャドーイング。
意味がわかってもわからなくても
とにかく声を出しました。

ガイドの仕事で出かける時は、
行きは英語の音声、
帰りはロシア語の音声を
聞くようにしました。

旅の直前には、
最も使いそうなフレーズを
紙に書き出して、
とっさに言えるように
準備しました。

ロシア到着後、驚いたのは、
駅のアナウンスや人の会話で、
聞き取れる単語があったことです。

もちろん意味がわかる単語は
ほんの少しです。
でも、“あっ、今、
パジャールスタって言った!”
などと思うだけで、
とてもウキウキしましたね。

「~してもいいですか?」
という意味の
“モージナ”という単語などは
あちこちで使いまくりました。

ホテルのフロントで、
部屋の鍵を見せて外を指し
「モージナ?」と言えば、
「鍵を持って出かけていい?」
というのが相手に伝わります。

電車で空いている席を指し、
「モージナ?」と言えば
「座っていい?」という意味に。

そんなこんなで、ロシア滞在中は、
少なすぎるボキャブラリーを
180%ぐらいフル稼働して、
ロシア語を話しまくりました。
要は「必死」だったわけです。

ところが、エストニアに入った途端、
すべてが変わりました。
どこでも英語が普通に通じてしまう環境に
すっかり甘やかされてしまい、
未知の言語と格闘する気力はゼロに。

まるで英語圏を旅しているかのように
楽チンな日々。
エストニア語の
「ありがとう」を覚えたのは
エストニアを発つ朝のことでした。


そして、フィンランドへ。
こちらも、英語圏のような快適さ。
しかも、さすがのデザイン大国、
文字を使わない絵だけの標識まで…。



街の中には、公用語である
フィンランド語と
スウェーデン語の
標識がいっぱいありますが、
予備知識がゼロなので
どっちがどっちか
区別すらつきません。
(※Google翻訳で確認したら
上段がフィンランド語でした)


でも、アルファベットなので
Googleマップと照らし合わせれば
何とかなってしまいます。

地下鉄の行き先表示も
フィンランド語と
スウェーデン語。
でも、アルファベットなので
問題ナシ。


こちらは、ホテルにあった表示。
どちらの言葉も読めないけれど、
「入り口はあっちなので
ぐるっと回ってね」というのは
理解できちゃいますよね。


結局、フィンランドでも、
フィンランド語を使わないと
どうにもならないという場面が
一度もなかったので、
「ありがとう」という言葉すら
覚えずに終わってしまいました。

今、思うと、エストニアと
フィンランドの皆さんに
申し訳ないことをしたなぁ…
という気分です。

日本に来る観光客の皆さんだって
みんな一生懸命、日本語で
「コニチワ」「アリガト」って
言ってくださるのにね。

というわけで、今回、
身をもって実感したのは、
「その言葉を使わないと
どうにもならない」という
切迫した状況に追い込まれれば
言語の習熟速度がアップする
という当たり前の事実でした。

「いつか英語が話せるように
なったらいいなぁ…」
という気持ちだけでは、
なかなか上達できないのは
ある意味、当然なのです。

とはいえ、日本で暮らしていたら
観光地でバイトでもしない限り
あまり切迫した状況に
追い込まれることはありません。
(※浅草の仲見世通りの
おじいちゃん、おばあちゃんは
かなり追い込まれたのか、
最近、皆さん、とても上手に
英語で接客されています)

なので、英語力を伸ばしたいのに
実際に会話をする機会がないという人は
無理やり、その機会を作りましょう。

例えば、語学ボランティアの活動に
参加するといったの方法です。
東京都がこんな活動をやっているようですね。

「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/05/24/25.html

また、ねこがいろいろお世話になっている
GCAIというコミュニケーションの学校では
受講生および修了生のみ対象ですが、
今度の7月21日(土)にも、原宿駅周辺で
語学ボランティアの活動を実施するとのこと。

JVTAの受講生・修了生も参加可能なので、
日頃、パソコンに向かって
独り言ばかり言っている翻訳者さんは
GCAIに問い合わせをして、
ぜひ、ご参加を(笑)。

こちらは、少し古い記事ですが、
活動の様子を写真付きで
ご覧いただけます。
http://gcai.jp/appearance/cosplay

とにかく、いい意味で、
自分を追い詰めてみましょう。
その先に、きっと何かが
見えてくるはずです♪