2020年5月6日水曜日

稼がず楽しむYouTube

皆さま、こんにちは。ねこです。YouTubeの収益化について、ちょこっとお話したいと思います。あまり下調べをせずに「YouTubeで一儲けしよう」と安易に考えている人にとっては、ショックなお話かもしれませんが、参考にしていただけたら嬉しいです。

YouTubeでお金を稼ぐためには、CMを流してもらうことになりますが、実はそこまでのハードルは、かなり高めです。まず、下記の2つの数字をクリアしなくてはいけません。

チャンネル登録者数:1,000人
過去1年間に配信した動画の再生時間:4,000時間

これを達成すること自体を目標にしてしまう人も多いかもしれませんが、実はそこが収益化のスタート地点。ストックフォトについての解説で有名なユーチューバー、Nicole Glassさんが、収益を公開していたので、その動画をご紹介しますね。

How much money can you make on YouTube with 1 million views in ONE year
https://youtu.be/kvEiK725Oew


2分20秒あたりで数字がどーんと出ますが、この動画をアップした時点でのチャンネル登録者数は1万8,000人。過去1年間の再生時間は7万1,300時間。収入は4,008.69ドル(約43万円)。この金額を聞いて、どう感じましたか。アップされている動画は、10~20分程度のものが71本。労力と人気の割には、そんなものなのかぁ…と、ガッカリした人も多いのではないでしょうか(ちなみに、彼女は他にもいろいろな収入があり、YouTubeは、とにかく人の役に立ちたいという気持ちで頑張っているそうです)。

PRESIDENT Onlineには、さらに厳しい現状についての記事が載っています。
フォロワー1000人で月収5000円「普通のYouTuber」の懐事情
https://president.jp/articles/-/33328

決して、「YouTubeの収益化を諦めましょう」と言っているわけではありません。ただ、著名人でもないかぎり、登録者数1,000人にたどり着くのは、なかなか大変です。わかりやすい例を挙げるなら、Facebookのフレンド数1,000人の人が、全員にチャンネル登録をしてもらうと1,000人になります。「な~んだ、そんな簡単なことか」と言える人なら大丈夫かもしれませんね。知り合いのミュージシャンのFBフレンド数を見ると、2,000~5,000人という方も結構いらっしゃるので、彼らなら、割とすんなり1,000人というハードルをクリアできそうですね。

過去には誰でも広告表示が可能だった時代があるので、おもしろ動物ビデオなどが一度メディアで取り上げられただけで大儲けということもあったようですが、2017年4月7日からは、総再生回数が1万回未満のチャンネルには広告がつかなくなり、さらに、2018年2月20日から現在の基準(1,000人&4,000時間)になりました。

ちなみに、4,000時間再生というのは、5分の動画が48,000回再生されると達成できます。仮に1本につき最初から最後まで400回再生されるという想定で計算した場合、毎月10本ずつ12ヶ月アップし続けると達成できます。収益化のスタート地点に立つまでの道のりは、こんな感じです。ファンの多い方や注目されるコンテンツを発信し続けられる人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

ところで私は、8年半前からYouTubeをやっています。とは言っても、これまで自分のチャンネルを宣伝したことはなく、ブログの中に動画を埋め込むのを目的に、ちょこちょことアップをしてきました。また、友達に見せたい動画がある時に、YouTube経由で見せるという方法を使ってきました。宣伝する気がまったくなかったので、検索のためのタグ付けなども何もせず、本当に雑多な映像をポツリポツリとアップ。気づいたらなんと80本になっていました。東武動物公園でヤギが「メェーー!!」と大声で叫びながらヤギ舎に帰る動画(10秒)とか、アメリカの友人宅の電子レンジでポップコーンがはじける動画(5秒)。飛行機の機内放送(1分2秒)に、Amtrakの車窓(17秒)。ニューヨークのターミナル駅のドアを人が通る様子(22秒)。パルマの路上で演奏する人たち(26秒)。凍った川に棒を投げる様子(4秒)。ニューヨークでパンを囓るリス(11秒)。あとは、猫、猫、猫(笑)。

古いカメラやiPod touchで撮っているので、画質もすごく悪いけれど、自分自身にとっては、どれも大切な思い出。他人に見られたくないものは、非公開にしているので、今、見える状態になっているものは、誰かに見られたとしても、それはそれでいいかなと感じで載せています。

そんな状態で8年半運用したYouTubeの分析データがどうなっているかと言うと…


チャンネル登録者数:8人(えっ? 誰か見てるの!?:笑)
2011年10月からの総再生時間:23.6時間

ちなみに、通訳案内士としての英語ブログを始めてから、そちらに連動するように別アカウントでYouTubeを始めました。

こちらも全然頑張っていなくて…


チャンネル登録者数:7人(こちらは、よかったら登録してくださいね)
2017年9月からの総再生時間:9.6時間

1,000人と4,000時間を目指すとしたら、あと993人と3990.4時間(笑)。まあ、収益化は目指さず、あくまでも自分が楽しいと思える動画を載せていこうと思っています。最近、こんな動画をアップしました。

Virtual Cat Travel #1: Tokyo
https://youtu.be/EtWeyC_0M8M


連動企画で、Kindleの電子書籍も出しています。



実際のところ、Kindleの方が、大きなハードルもなく、ちょこちょことした収入につながります。近日中に改訂版を出そうと思っているのですが、2015年に出版した「英語のプロは何をしてきたのか」は、今でも継続的にちょっとした収入(月に数千円)をもたらしてくれています。

あとは、Amazonアソシエイトと、ストックフォトですね。Amazonアソシエイトは、数か月に一度、500円から1,000円程度のAmazonギフトカードをもらえる程度ですが、銀行の利子と比べれば優秀。ストックフォトの方は、ありがたいことに、毎月、数万円の収入になっています。

他のネットビジネスで稼げるならYouTubeなんてやる必要ないんじゃない?と思われそうですが、YouTubeは、今後も完全な趣味としてやっていこうと思っています。ニャンコの世界旅行、飛行機の着陸動画、作りたいものがいっぱいあってどれから作ろうか思案中。

皆さまも、素敵なYouTubeライフを!