2016年12月18日日曜日

Thanksgiving Day

今日は、感謝祭のお話をしましょう。
11月の第4木曜日は感謝祭です。
(※カナダでは、10月の第2月曜日)

感謝祭の由来は、メイフラワー号で
アメリカ大陸にやって来た清教徒たちが
先住民に教わりながら農作物を育て、
翌年の1621年に、初めての収穫物や
七面鳥を食卓に並べ、先住民を招き、
神の恵みに感謝したことなのだとか。

現在は、宗教的意味合いは薄れ、
家族が集まる大事な日となっています。
日本のお正月のような感じで、
アメリカでは、この時期に帰省する人も多く、
感謝祭の前後は長距離列車などが
大変混み合います。

感謝祭のディナーには、通常、
七面鳥の丸焼きが登場します。
そう、マンガに出てきそうな
こういうやつです(笑)


家族や親戚で集まって、七面鳥を囲み、
ひたすら飲んで食べてお喋りするというのが、
いわゆる典型的な感謝祭のようです。

さて、みんなが帰省をしてしまって、
マンハッタンは閑散としているのかしら?
と思ったら、決してそうではありません。

マンハッタンでは、1924年から続いている
メイシーズ・デパート主催のパレードがあります。
巨大なバルーンや山車が9時に出発し、
34丁目のメイシーズまでパレードします。

『三十四丁目の奇蹟』(Miracle on 34th Street)
という1947年のアメリカ映画でも
大きく取り上げられています。

このパレードを間近で見るためには、
早朝から場所取りをする必要があるようですが、
ねこはそこまで気合は入っていないので
10時過ぎに、ふらりと
タイムズスクエアのあたりまで出かけてみました。

おおっ、すごい人だかり!


パレードは6番街を通るのですが、
朝の早い時間に道が封鎖され、
関係者以外は、6番街には
近づけなくなります。
皆、1ブロック離れたブロードウェイから
パレードを見ています。
こちらは、ブロードウェイの41丁目。


こちらは、ブロードウェイの42丁目。


厳重な警備で、パレードには
近づけませんでしたが、
バルーンが大きいので
遠くからでもよく見えました。




運良く(?)ピカチューや
キティにも会えました。

それにしても、すごい警備です。
ゴミ箱が撤去されています。


動かせないゴミ箱は、
すべて中に物が入れられないように
なっていました。
(上にゴミが置かれていますが:笑)


パレードは正午ごろまで続くそうですが
ニュージャージーで
大事な用事があるので一旦帰宅。

向かった先は、地元のピザ屋さんです。
なんと、Mario's Classic Pizzaでは、
七面鳥とドリンクが無料で振舞われます。


日ごろのご愛顧に感謝を込めて
とのことで、飲食代もチップも
必要ありません。

でも、それではあまりに気がひけるので、
お店の手伝いをしていた
中学生ぐらいの女の子に
5ドル札をそっと渡しました。

"No, no, no"と遠慮する彼女。
いいから取っといてと言うと
客席で七面鳥を食べていた
おじさんたちの1人に
"Thank you"と言われました。

彼女のお父さんか
親戚のおじさんでしょうか。
マンハッタンとは一味違った
素朴な感謝祭に心が温かくなりました。

さて、夕方からは
本気を出してクッキング。
久しぶりのBlue Apronに挑戦です。
英語のレシピを見て料理するコツは
知らない単語を先に調べておくこと(笑)


丸ごとではないけれど、
こちら、七面鳥です。


芽キャベツ
(Brussels sprouts)を炒め…


クランベリーを炒め…


プチプチつぶして、
Apple Cider Vinegarを入れ…


それなりに時間はかかりましたが、
無事、美味しい感謝祭ディナーが
できました!


「お昼にも七面鳥食べたでしょ!」
というツッコミはなしで(笑)。

レシピはこちらです。
https://www.blueapron.com/recipes/roast-turkey-cranberry-sauce-with-brussels-sprouts-mashed-potato

初めてBlue Apronを注文した時の
記事はこちら:
http://interesting-languages.blogspot.jp/2016/04/blue-apron.html

ところで、感謝祭の前夜、
0時を過ぎてバスに乗ろうとしたら
びっくりすることがありました。
バスの料金箱のお札を入れるところに
紙が挟んであって、
お金が入れられなくなっているのです。

戸惑っていると、運転手さんは
いいから乗りなというようなジェスチャー。
車内は真っ暗で、座席には
巨大な黒人のおじさんが1人。

他に乗り込んでくる人もなく
バスは静かに走り出しました。
このまま、さらわれたりしないよね?
という微かな不安をよそに
バスは目的地の7th Streetに停車。

運転手さんに"Happy Thanksgiving"
と声をかけて降りたら、
運転手さんはニッコリ笑って
去っていきました。

バス会社的には、
本当はNGかとは思いますが、
運転手さんとしては
感謝祭のスペシャルサービスの
つもりだったのかなぁ。

いろんな形でアメリカらしさを
体感することのできた
2016年の感謝祭でした。