2017年1月26日木曜日

ヒヤッとしたセンター試験の問題

皆さま、こんにちは。ねこです。
ちょこちょこと時間を見つけては
センター試験の英語の問題を
解いてみました。
(時間は計っていません)

実際に解いてみると、
「ああ、そういえば、
こんな文法事項あったよね」
みたいなものがチラホラ。

また、ボーッとしていて
危うく間違えそうになった
問題もあったので、それらを
振り返ってみたいと思います。

第2問 A 問2

Many experts think that we need to create more job opportunities for (     ).

(1) a young
(2) the young
(3) young
(4) younger

正解は(2)。
これって、「the + 形容詞」
「~な人々」という意味になる
というやつですね。

他の選択肢は選びようがないので、
(2)しかないなぁ…と思いましたが、
「the + 形容詞」という用法を
記憶の彼方から呼び寄せるのに
少し時間がかかりました(笑)。

英会話講師に人気の文法書
「フォレスト」のP.486にも
ちゃんと載っていましたよ。

the old(老人)
the young(若者)
the unemployed(失業者)

だそうです。

(※ねこの持っているのは
最新版より1つ前の第6版です)


第2問 B 問3

"Daniel and I have to go home now."
"Oh, (       ) (  22  ) (       ) (       ) (  23  ) (       ) usual? I thought you were going to stay for dinner."

(1) are   (2) earlier   (3) how come  (4) leaving   (5) than   (6) you

正解は22が(6) you、23が(2) earlier。
Oh, how come you are leaving earlier than usual?
という文章になります。

ポイントは「how come+SV」
フォレストの解説はこうです。
「how comeとwhyとはほぼ同じ意味と
考えてもよいが、疑問文の作り方に
大きな違いがある。whyを用いて
疑問文を作る場合は、後ろは
疑問文の語順になるが、
how comeの場合は、
後ろが平叙文の語順となる」(P.374-375)

その理由が気になったので、
もう少し詳しくネット検索をしてみたら、
how comeというのは
How does it come to be (that)?
(どのようにして、that以下になったの?)
という表現を短縮したものなのだとか。
いやぁ、知らなかった…。

この「how come+SV」も
記憶の深い深い深いところに
埋もれていましたが、
数回、口に出して言ってみたら、
SVという語順の方が
しっくりくるなぁ…と感じて
どうにか間違わずに選べました。
ああ、危ない、危ない(汗)。


第2問 C 問2

Taylor: You're watching cricket again? I don't know why you watch cricket matches all the time.
Adele: I love cricket, and this is a great match. (    ) for you, too.

[ (A) If you knew the rules / (B) If you know the rules ]
[ (A) it would be / (B) it would have been ]
[ (A) really interested. / (B) really interesting. ]

正解は (A)-(A)-(B)。

If you knew the rules, it would be really interesting.
「ルールを知ってれば、本当に面白いのに」
(※実際はルールを知らないから楽しめない)
という意味の仮定法です。

一瞬、(B)-(A)-(B)もイケるのでは?
と思ったのですが、その場合は、
If you know the rules, it is really interesting.
という現在時制の文章にしなくては
いけないんですよねぇ。

こちらも「フォレスト」で確認。

「現実のことや現実に起こる可能性の
あることを表す動詞の形を直説法
現実とは違うことを表す動詞の形を
仮定法と呼ぶ」(P.334)

「話し手が現実とは違うと考えた場合には
仮定法を使うことになる」(P.334)

「『もし~なら、…だろうに』という
表現形式では、『…だろうに』の部分には
必ず助動詞の過去形が使われる」(P.335)

ふむふむ。「直説法」って言葉、
久しぶりに見たなぁ…(笑)

長文問題は、さすがに
ヒヤッとするところは
ありませんでしたが、
実際に緊張や焦りがあったら、
いろいろ引っかかったかもしれませんね。

特に第4問 Bのビデオ制作コンテストの
問題などは、あちこちに書かれた情報を
総合して考えなくてはいけないので、
時間に追われて焦っている状態では、
問2あたりで引っかかりそうです。

a high school baseball teamと書いてあって
選択肢にA topic related to a team sport
とあれば、「あっ、これだ!」と
思ってしまいそうですよね。

でも、 a four-minute videoで、
Maximum lengthが3 minutesを
超えているので、
この選択肢は選べません。


第5問は、カフカの「変身」と
夏目漱石の「吾輩は猫である」を
組み合わせたような物語でしたねぇ…。

問1
When Yuji realized that he had turned into a cat, he first felt (    ).

(1) astonished
(2) embarrassed
(3) excited
(4) satisfied

本文に、I was so surprisedとあるので
(1)を選ぶことができますが、
he first feltという言葉で
最初に連想したのは、
confusedといったニュアンスの言葉でした。

Yujiが「あれ?」「おや?」と思っていたのは
「猫になってしまった!」と
気づく前のことなんですよね。
もし、選択肢の中にconfusedという単語があったら
危うく引っかかるところでした。

リスニングは第3問のBが
なかなか難易度高かったですね。
解答の手がかりになる言葉が
しばらく聞いてからじゃないと
出てこなかったり、
逆に一瞬で過ぎ去ってしまったり…。

二人の学生の話を盗み聞きしながら
必死で内容を想像しているような
そんなもどかしさを感じました(笑)

実生活で人と会話をしたり、
何かの説明を聞いたりする時は
こんなもどかしさは、
あまりない気がします。

これが長文問題だったら、
なんてことはないのですが、
リスニングだと、
戻り読みができないので
なかなかツラいですよね。

センター試験はリスニングが
2回聞けるので、
2回目で情報を拾えましたが、
この問題はなかなかヒヤッとしました。

第4問 B 問25も
なかなか意地悪でしたね。
anime and mangaという言葉や
stationaryという言葉が聞こえるので
Pencils, notebooks, and comic books
という選択肢を選びたくなります。

でも、anime and mangaが人気
という話をしているだけで、それ自体を
贈り物にしようとは言っていないし、
pencilsではなくpensと言っています。

なので、Pens, erasers, and foldersを
選ばなくてはいけません。
(erasersもfoldersも、ちゃんと
会話の中で出てきてはいます)
けっこう引っかかった学生さん
多いんじゃないかなぁ。
あっ、でも、学生さんは
こういう引っかけ問題にも
すごく慣れているのかしら。


それにしても、文法問題、
なんだか懐かしかったです。
「フォレスト」を手に取りやすいところに
置いておいて、時々
ちょこちょこと眺めてみようかな。



そういえば、Grammar In Useも
最近、開いてないなぁ…。
読み始めると、なかなか
面白いんですよね。



ま、欲張らず、
ぼちぼちやりましょう♪


<参考>
今回は新聞に掲載された試験問題と
東進のリスニング音源を使用しました。
http://www.toshin.com/center/listning_mondai_0.html