2017年1月9日月曜日

どんな英語を目指す?

皆さま、こんにちは。ねこです。
年の瀬に図書館で何冊か
本を予約していまして、
先日、まとめて取りに行ったら、
笑っちゃうようなラインナップになりました。


どんだけ語学好きなのよ(笑)

これらの本はまだ読み途中なので、
何か面白い発見があったら、
あらためて報告させていただきますが、
今回、ご紹介したいのは、こちら。

「国際共通語としての英語」
鳥飼 玖美子 (著)



印象に残った部分を
いくつか引用させていただきます。

・・・ 引用ここから ・・・

発音やイントネーションだって、英米人の真似をする必要はないわけで、「きれいな英語」よりも「分かりやすい英語」が大切になります。これを守らないと英語には聞こえない。という音を精選して教えれば良い。
非母語話者同士が英語でコミュニケーションをすることを念頭に置いた、ジェンキンズの「共通語としてのコア」が俄然、現実味を帯びることになります。

・・・・・

私もアメリカにあこがれて英語を学びました。ですからその気持ちはよくわかります。教師としてもアメリカではこういう言い方をする、こういう面白い表現があると教えたくなるんですよ。でもあえて教えません。だって、アメリカ人しかわからないものを学んでどうするんですか。そんな言葉は国際共通語じゃない。余力のある人、米英の文化や言語を専門にする人が学べばいい。少なくとも義務教育、公教育で教える英語は国際共通語に絞るべきです。

・・・・・

「国際共通語」として英語を学ぶ、と目的を明確化することで、英語の母語話者を目標にするなどという無理な到達度から学習者を解放し、ネイティブの規範から自由になることで英語学習の内容を整理することができるようになります。

・・・ 引用ここまで ・・・

これまでの英語人生を振り返ると、
ねこ自身、確かにずっと
「ネイティブのようになりたい」
という思いにとらわれてきました。

イディオムやら発音、何から何まで、
ネイティブと間違われるほどの
英語力がほしいと願い続けてきましたが、
ん? ひょっとして、
目指す方向を間違っていたのかしら。

そう考えていたら、ニューヨークでの
こんな場面を思い出しました。
アメリカ人ではない観光客と
話をしていた時のこと。
ねこは、つい、カッコつけて
Manhattanという単語を
ニューヨーカーっぽく
【メンハッんん】に似た音で発音しました。

ところが、その発音では、
異国からの観光客には通じません。
綴りのまま【マンハッタン】と言い直したら
もちろん、ちゃんと通じました。

ネイティブっぽく発音することよりも、
どう言えば目の前にいる相手に
正しく伝わるかを考えることが大事!
ということを実感した瞬間でした。

発音だけでなく、使う単語やイディオムの
選び方もそうです。
アメリカでは、「○○ドル」という意味で
例えば、twenty bucks($20)
という言い方をします。
しかし、この表現も、ネイティブ以外の
すべての英語話者に
通じるわけではありません。
なので、相手が英語ネイティブでない場合は、
そのあたりも考慮して、
言葉を選ぶ必要があるわけです。

とはいえ、今、世の中に溢れている
英語教材というのは、
どれも英語圏の文化を反映したものが
ほとんどなので、
その中から切り取って、
「国際共通語だけを学びます!」
というわけにはいかないのも現状です。

また、世の中全体が、
「国際共通語としての英語」を目指しても
やっぱり自分だけは、ネイティブっぽく
カッコよく話したいなぁ…という気持ちも
そう簡単に捨てられるものではありません(笑)

というわけで、とりあえず、自動音声認識で、
ちゃんと認識される発音を目指そうと思い、
「ニュースで英会話」の英文原稿を
iPod touchのSiriに向かって
読み上げてみましたが…

以下がちゃんと認識されなかった
単語のリストです。

(○)resource
(×)racism

えーっ、うっそぉ!(驚)

(○)rover
(×)robot

ああ、/v/と/b/のせいね、きっと。

(○)early
(×)Aldie

/l/(エル)の発音って簡単そうで
案外、/d/に近い音で
言っちゃったりするんですよね。
I live in Japan.なども、気を抜くと、
【ディブ】のような音になるし。

(○)lie
(×)right

やっぱり/l/(エル)が言えてなーい!

(○)luner surface
(×)newness office

ダメだ。完全に終わってる…(汗)

(○)earth
(×)ours

あちゃー。母音もダメ。thもヤバい…。

ほんと、カッコつけて
【メンハッんん】とか
言ってる場合じゃありません。

コミュニケーションのための
聞き取りやすい英語を目指して
精進したいと思います、はい。。