2012年8月27日月曜日

食べ物と言葉のお話

皆さま、こんにちは。ねこです。
だいぶ風邪がよくなってきて、
エネルギーが右肩上がりな感じです。
やりたいことが頭の中でぐるぐるし始めています。

体調を崩すのは、あまり喜ばしいことではないけれど、
心身をヴァージョン・アップをするための
一時的な不具合みたいなものかなと
ポジティブに捉えようと思っています。^^


さて、今日もちょっとした言葉の疑問を解決していきましょう。
まずは、「ビーフン」について。
さまざまな国の料理が楽しめるようになった昨今、
レストランや食卓でビーフンを見かけることも、
あまり珍しいことではなくなりました。
でも、「ビーフン」ってどこの国の食べ物なんでしょう?
漢字で書くと「米粉」なので、なんだか中国っぽいですね。

…と思って調べてみたら、やっぱり中国でした。
中国南部の福建省あたりが発祥の地で、
台湾やベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールなどでも
食されています。

ちなみに、呼び方はこんな感じ。

福建語:ビーフン
北京語:ミーフェン
広東語:マイファン
ベトナム語:ブン
タイ語:センミー
インドネシア語:ビーフン、ミーフン
マレー語:ミーフン、ビーフン

もともと、言葉というのは、「音」が先で、
すべては口頭伝承が基本。
それを記録するために、後から文字が登場したというのを考えると、
これらの微妙な音の変化も頷けますね。

ところで、タイ料理の「パッタイ」は、
ビーフンとは違うのかしら?と思って調べてみたところ、
材料としては、太めのビーフンを使っていることがわかりました。
では、なぜ「パッタイ」と呼ばれるかというと、
「パッ」は「炒める」、「タイ」は「タイ王国」のことなのだとか。
つまり、「パッタイ」というのは「タイ風炒め物」という意味なのでした。


話は変わって、先日、ニュージャージー州の写真を
生徒さんに見せていたところ、面白い質問を受けました。
「これって、ジャージー牛乳の産地ですか?」

う~~~~む。
「調べときま~す」とお返事したので、
Mさん、ここで回答しますね。^^

まず、「ジャージー牛乳」というのは、牛の種類に基づく名称でした。
「ジャージー種」という牛さんたちがいて、
原産地がイギリス領海峡諸島のジャージー島なのです。
それで、「ジャージー」。
現在では、世界中に分布しているそうです。

じゃあ、「ニュージャージー」と「ジャージー島」の関係は?というと、
ニュージャージー州はイギリスから最初に独立した13州の1つで、
その名前の由来は、ジャージー牛と同じく
イギリス領海峡諸島のジャージー島とのこと。
つまり、「ジャージー牛乳」と「ニュージャージー州」は、
直接は関係ないけれど、名前の由来は同じだったんですね。

では、そんなニュージャージー州から見た
ハドソン川越しのニューヨークをお楽しみください♪