皆さま、こんにちは。ねこです。
昨夜、地元のお祭りで、
同級生たちと一緒に、
お神輿を担いできました。
前髪を上げたのは小学2年生以来で、
しかも、眉をつり上げて描いて、
アイライナーとマスカラも
ばっちり使っているので、
完全に別人になってしまい、
毎日会っているご近所さんにも
「知らない人かと思った」と言われました(汗)。
ま、和風コスプレだと思ってください(笑)。
ところで、私たちがお揃いで
着ているものの名前は
「法被(はっぴ)」と「絆纏(はんてん)」の
どちらだと思いますか?
実はお神輿を担ぐ人が着るものは
「半纏(はんてん)」と言います。
半纏は、庶民の仕事着、作業着として
使用されていました。
江戸時代後期から
職人の間で流行したのだそうです。
(※さらに厳密に言うなら、これは、
「印半纏(しるしばんてん)」と呼ばれるものです)
「半纏」や「半天」、「袢天」と書く場合もありますが、
もとは、職人のユニフォームのようなものだったので、
「絆(きずな)を纏める(まとめる)」という意味で
「絆纏」と言っていたのが語源だとか。
一方、「法被(はっぴ)は、
お神輿を担ぐ人が着るものではなく、
むしろ担ぎ手の世話をしたり、
神社側の代理人的立場の人のみが
着られる清廉な装束なのだそうです。
見た目の違いとしては、
法被は襟の折り返しがあり、
半纏は襟の折り返しがありません。
また、法被には胸紐があり、
半纏には胸紐がありません。
「半纏が作業着やスーツ、
法被は燕尾服やモーニングなどの
礼服のようなもの」と説明しているサイトもありました。
実際のところ、この言葉の使い分けは
現代では、どんどん曖昧に
なってしまっているようで、
コトバンクで検索してみると、
https://kotobank.jp/
辞書によっては、法被についても、
「職人などが用いる」という
説明をしているものがありました。
今回の記事は、和服や染め物を扱う
お店のホームページを参考にしています。
滝本織布有限会社の説明
http://www.taki-hanten.com/tigai.html
株式会社水野染工場による説明
http://www.hanten.co.jp/koeblog/diary/honzome/happihanten/
京屋染物店の説明
http://www.kyo-ya.net/kobanashi/kobanashi.html
とりあえず、細かい内容はさておき、
「お神輿を担ぐ人が着るのは
半纏(はんてん)」ということだけ
覚えておけば、バッチリです!
ちなみに、英語の訳語を
いくつかの辞書で調べたところ、
どちらも、(workman's) livery coatや
short coatなどと書かれており、
明確な違いは表現されていませんでした。
なので、むしろこういう言葉は、
kimonoやsushiと同じように、
hantenやhappiという日本語を使い、
「昔、職人さんが着ていたものです」とか
「法被は、半纏より格上です」のような
説明をするといいかもしれませんね。