今日の話題は「うるう秒」と
「うるう年」という言葉について。
具体的な計算などについては、
あまりにも込み入った説明になるので、
とりあえず、「ずれの補正」ということで、
そこはスルーさせてくださいね(笑)。
さて、この「うるう」という言葉、
漢字では「閏」と書きます。
これは、王様が門の中に居る
というのを表す文字で、
中国では、暦からはみ出した閏日には、
王様が門の中に閉じこもり
政務を執らなかったというのが由来です。
本来は【じゅんねん】というのが
正しい読みなのですが、
日本では「潤」という字を
【うるう】【うるむ】と読むことから、
【うるうどし】と言うようになったのだとか。
この「閏」という1文字だけを、
和英辞典で調べると、
"intercalation"という、
聞き慣れない単語が出てきます。
(覚えなくてもOK)
この"intercalation"という単語を
英和辞典で調べると、
「(連続しているものの中への)挿入」
という訳語が出てきました。
なので1秒を挿入する場合にも、
「閏秒【うるうびょう】」という言葉が
使われるのですね。
英語で「うるう年」と言う場合には、
"leap year"という表現が一般的です。
(※"intercalary year"という表現もあります)
でも、なぜleap(跳ねる)year(年)なのでしょう?
365日は52週プラス1日なので、
閏年でない場合は、
翌年の同じ日は、次の曜日になります。
例えば2013年7月1日は月曜日なので、
翌年の2014年7月1日は火曜日となります。
そして、2015年7月1日は水曜日という形で、
毎年曜日が1つずつズレていきます。
ところが、閏年の2016年7月1日は、
木曜日を飛ばして、金曜日になります。
なので、曜日が1つ「跳ねる、飛ぶ」ので
"leap year"と呼ぶというのが有力な説です。
そして、「うるう秒」は、
「うるう年」の表現をそのまま使う形で
"leap second"と呼ばれています。
こちらは、別に跳ねたり飛んだりは
しないと思うんですけどね(笑)。
うるう秒の瞬間を見逃しちゃった人は、
こちらのニュース映像をご覧ください。
「うるう秒」3年ぶり実施、普段より「1秒」長い日
https://www.youtube.com/watch?v=xDi2SLQM5dQ
ちなみに、なぜ午前9時なのかというと、
協定世界時との時差が+9時間だからです。
ところで、うるう秒は、
地球回転の各種計測データを基に
将来の予測をして
実施が決定されるとのことで、
次がいつというのは、
まだ誰にも分からないそうです。
<本日のおまけ>
"Leap Years"というタイトルの曲が入った
フュージョンのアルバムがあります。
これがなかなかいいんだな♪