皆さま、こんにちは。ねこです。
急に暑くなったので、夏毛の準備が間に合いません。
水分補給が必須です。
さて、今日は、"between"と"among"のお話。
なんとなく漠然と、2つの物の間の場合は"between"
3つ以上の場合は"among"という覚え方をしている人が
多いのではないでしょうか。
例えば、"between"の主な使い方には
次のようなものが挙げられます。
The Hudson River flows between New York and New Jersey.
(ハドソン川は、ニューヨークとニュージャージーの間を流れる)
What's the time difference between Tokyo and Chicago?
(東京とシカゴの時差はどのぐらい?)
boundary between two countries
(二国間の国境)
bridge between different cultures
(異文化の懸け橋)
Between you and me.
(ここだけの話なんだけど)
Read between the lines!
(行間を読め=空気読めよ!)
次に"among"の文例を見てみましょう。
The word is used among young people.
(その言葉は若者の間で使われている)
cooperation among small and medium-size enterprises
(中小企業間の協力)
live among enemies
(敵に囲まれて暮らす)
live among friends
(友達に囲まれて暮らす)
stand among the audience
(観客の中に立つ)
spread among friends
(友達の間に広まる)
spread among people
(普及する)
なんとなくイメージは湧きますか。
3つ以上というよりも、むしろ、
「集合体の中で」という印象です。
そして、英語学習者がおや?と思うのは、ここから。
実は3つ以上の物があっても、
1つ1つを個別に取り出して具体的に比較する場合は、
"between"を使います。
例えば、こんな文例があります。
Switzerland lies between France, Italy, Germany, Austria, and Liechtenstein.
(スイスは、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれている)
There are a lot of differences between Japanese, Chinese, and English.
(日本語と中国語と英語には多くの相違点がある)
The relationships between the three files are explained in the diagram below.
(3つのファイルの関係は、下図に示されています)
もう1セット、面白い文例を紹介しましょう。
こちらの2つの文章から、どんな情景が思い浮かびますか。
Tom walked between the trees.
Tom walked among the trees.
"between"を使った場合は、
両脇に木々が並んだ小道を歩いていくという印象です。
並木道とでもいいましょうか。
別に1本1本の木に注目しているわけではありませんが、
道を挟んで、こっち側の木とあっち側の木があるわけです。
"among"を使った場合は、
木が乱立する公園や森の中を歩いていく感じです。
別に木が隙間なく植わっているわけではなく、
ちゃんと1つ1つの木の区別もつきますが、
別にその1つ1つを個々に注目しているわけではないのです。
なんとなくイメージは湧きましたか。
それとも、余計に混乱しちゃいました?
ん~、なんかよく分からないやと思った人は、
とりあえずは気にしなくて大丈夫です。
だって、日常会話で"between"と"among"を間違えたところで、
大した問題にはなりません(笑)
そういうのは、専門家に任せておいて、
まずは、どんどん声を出して音読練習していきましょうね。
実際に口の筋肉を動かして練習を重ねていくと、
こういう違いも自然に身についてくるものですよ。^^