2014年5月4日日曜日

ネイティブが使わない英語表現

皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、アメリカ人とイギリス人の友人と一緒に飲みながら、
日本人の使う英語表現について、
いろいろとネイティブの本音を聞かせてもらいました。

いやはや…。
もう、なんていうか。
唖然。
当たり前のように使っていた表現ですら、
実はネイティブにとって違和感のあるものだったりと、
かなり衝撃を受けました。
さっそく、いくつかの例をご紹介しましょう。

"Long time, no see"
「久しぶり!」という意味で、テキストなどにも
頻繁に登場する表現です。
これ、実は、ネイティブは、ほとんど言わないそうです。

じゃあ、どんな言葉を使うかというと…
"It's been a long time."
"It's been a while."
"Haven't seen you for ages!"など。
それに加えて、
"It's nice to see you again."
"How have you been?"
などと言ったりもするそうな。

ちなみに、ちょっとリサーチしてみたところ、
"Long time, no see"という表現は、
昔、中国人が「好久不見」という中国語を
英語に直訳して言ったものを、
アメリカ人がふざけて真似をしている間に
広まった表現なのだとか。

まあ、でも、ネイティブは使わない表現だけれど、
アメリカでもイギリスでも、広く認知されている表現なので
「久しぶり~!」って言いたいんだな
というニュアンスは十分に伝わるそうです。

"See you"
"See you"だけで止めるのは、違和感があるそうです。
"See you on Monday"
"See you tomorrow"
"See you next week"
といった形で、"See you"のあとに
「いつ」というのを入れるのが普通なのだそうです。

追加でリサーチしてみたところ、
いつ会うかわからない場合は、
"See you later"
などが使えます。

カジュアルな表現としては、
"Later"(※"See you later"の"later"だけ残したもの)
"See ya"
などが使えるようです。

"I'm fine"
"How are you?"という質問に対して、
"I'm fine.  Thank you."というのは、
なんとなく日本人にとっての
定型表現のようになっていますが、
この"I'm fine."というのは、
実は違和感があるとのこと。

もちろん口調にもよるかとは思いますが、
言葉のニュアンスとしては、
「私は大丈夫。(だから、ほっといて!)」
という感じになってしまいます。

では、どんな風に答えるかというと、
"Good"
"Pretty well"
"Not so bad"
"I'm OK"
など。

今度、映画やドラマを見る時には、
人と人が会う場面で、
どんな挨拶を交わしているか、
じっくり聞き取ってみましょう。

"cherry blossom viewing party"
「お花見」というと、この表現という感じで
どんどん定着しつつあるようですが、
"cherry blossom viewing"と言われると、
みんなでテーブルの上に桜の花を置いて、
じ~っと凝視しているのを連想してしまうとのこと。(^^;

むしろ、"hanami"という日本語を使うか、
あるいは、"I had a picnic under the cherry blossoms."
と言ったほうが違和感がないそうです。

とはいえ、"cherry blossom viewing"という直訳的な表現も
かなり浸透してはいるようなので、
今後はどうなっていくでしょうね。
"sushi"や"kimono"のように、
"hanami"という表現が定着するのか、
はたまた"cherry blossom viewing"で定着するのか。

ちなみに、Wikipediaの英語版の見出しは
"hanami"となっていて、
"lit. flower viewing(直訳:花を見ること)"と書かれています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hanami

Lonely Planetにも"hanami"と書かれています。
http://www.lonelyplanet.com/japan/travel-tips-and-articles/76349

最近では、台湾、韓国、中国、フィリピンなどにも、
"hanami"という文化が広まりつつあるようですが、
元々は日本独特なものだったんですねぇ…。

"maybe"
"maybe"という表現を使ってはいけない
という意味ではありません。
使い方の問題です。
日本人は、「~だと思う」というニュアンスで
"maybe"という表現を使うことがあるようですが、
それは、状況によっては、
ものすごく無責任に聞こえるとのこと。

例えば、歯医者さんが患者さんに何かを説明するときに
"maybe"という表現を使うと、ネイティブは、
「え~、専門家なんだから、
ちゃんと確信を持って治療してよ~!!」
と言いたくなるのだとか。

また、待ち合わせの時間などを決める時に、
「5時には行けると思う」などという文章の最後に
"maybe"なんて付け加えられると、
「こいつ、ほんとに来る気あるのかな?」
と不安になるそうです。
「5時には行けると思う」と言いたいのであれば、
"I'll be there by 5, I think"と言ってほしいとのこと。

"Let's have a great day"
この表現は、あまり聞いたことがないかもしれませんが、
外国人と日本人が一緒にいるミーティングの終わりに
「よろしくお願いします」の訳として使われがちな表現です。

これは、ネイティブにとっては、
やや押しつけがましく感じる表現。
つまり、「いい一日を過ごすことを強要されている」
という印象を受けるのだそうです。
チアリーダーや軍隊のような、
いわゆるイケイケな雰囲気というか、
やる気満々なイメージですね。

では、ミーティングの終わりには、
どんな言葉を言うのが自然なのかと聞いてみたところ、
"Thank you for your time"
あたりが無難とのことでした。

とりあえず、英語表現についての解説は
ここまでになりますが、
いやはや、それにしても、
ものすごく勉強になりました。

そして、本物の英語を学ぶためには、
やはりネイティブとの会話や、映画・ドラマで
本物の英語に触れることが本当に大事だなぁ…
ということを実感しました。

実際のところ、他にもいろいろ
間違っていることがありそうで、
口を開くのが怖くなっちゃうなぁ
という気持ちにもなりました。

でも、仮に失礼な表現を使ってしまおうとも、
非ネイティブが精一杯、心を込めて言葉を発していたら、
相手だって、表情や声音などからも、
こちらの言いたいことを汲み取ってくれるはずです!
なので、怖がらず、開き直りの気持ちも大事にして、
どんどん声を出していきましょう。

そうそう、英語に対して、
こういった疑問を持つきっかけを与えてくれたT.K.さん、
本当にありがとうございました!


<本日のおまけ>
母と一緒に、春日部大凧マラソンで5キロを走りました♪