皆さま、こんにちは。ねこです。
昨日、本を読んでいたら素敵な言葉に出会いました。
二足のわらじを履いたからといって、人間の力は決して半分にはなりません。真剣にやれば、むしろ二倍になります。(中略)自分のキャパシティがこれでいっぱいと思うのは思い込みに過ぎません。人間には無限の可能性があるのです。
『僕は人生についてこんなふうに考えている』―浅田次郎(P.183より一部抜粋)
二足のわらじを履いている人に限らず、
好奇心旺盛であれもこれもやってみたい人は、
その欲張りな気持ちを大切にして、
何でも挑戦しちゃっていいのかも♪
さて、今日の話題は「ドラッグ」と「ドラッグストア」について。
先日、古くからの友人が、
こんな笑い話を聞かせてくれました。
韓国に行った時のこと、(たぶん)入国手続きの際、
事前に記入する用紙があり、
そこに日本語で「ドラッグを持っていますか」
という質問が書かれていたそうです。
ドラッグ…?
ちょっと迷った彼は、「ドラッグストア」という言葉を思い出し、
そっか、薬を持っているかどうかってことだなと考え、
「はい」にチェックを入れ、係員に提出。
すると、用紙を見た係員が血相を変え、
「そのドラッグを今すぐ出しなさい!」
と言ってきたそうな。
彼はカバンからおもむろに正露丸を取り出し、
カウンターの上にトンと置きます。
それを見た係員、呆れた顔をして、
彼をさっさと入国するように促しましたとさ(笑)。
さて、このお話、書類に書いてあった
「ドラッグ」の意味は、おそらく麻薬のこと。
彼の思っていた「ドラッグ」は薬のこと。
「だって、マツキヨとかのことを
ドラッグストアって言うじゃない。
何でドラッグは薬じゃないの」
という旧友の疑問について答えを探ってみました。
まず、"drug" の語源は"dry"で、
"dry herbs"=「薬草を乾燥させたもの」という感じです。
そこから、薬草を売る店が
"drug store"と呼ばれるようになります。
その後、麻薬などを指す隠語として
"drug"という言葉が使われるようになり、
今では、"drug"という単語の主な意味が
「麻薬、覚醒剤」などを指すもとに
変わってしまったのです。
(辞書の2つめや3つめの定義では、
今でも「医薬品」という訳語も載っています)
しかし、"drug"という言葉の意味合いが変わってきても
"drug store"という表現は、そのまま定着したため、
入国手続きのカウンターに
正露丸がど~ん!という事態が起きたわけですね(笑)
ちなみに、英語で普通の医薬品を指す言葉は、
"medicine"です。
ところで、薬事法上、薬局とドラッグストアというのは
区別されているようですね。
「薬局」
一般用医薬品を取り扱わず
調剤機能のみを持つもの
「薬店/薬舗」
一般用医薬品を販売するものの
調剤機能を持たずセルフサービスでないもの
「ドラッグストア」
調剤施設を併設していないもの
いやぁ、知らなかった。。