皆さま、こんにちは。ねこです。
先日、「ムーディーズが日本国債を格下げ」という
ニュースがありましたね。
「これは大変だ!」と思った人、
「ええと…、よくわかんないや」と思った人、
いろいろいらっしゃるかと思いますが、
とりあえず、せっかくの機会なので、
このニュースについて見ていきましょう。
まず、「ムーディーズ」とは何ぞやというところから。
アダルト系の会社も存在するようですが、
今日の話題はそちらではありません(笑)。
経済関係のほうです。(…って、なんで小声なんだ?)
ムーディーズというのは、格付け会社の名前です。
「知恵蔵2014」の説明を一部抜粋します。
ムーディーズ株式会社(Moody's Corporation)傘下のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米国の最も主要な格付け会社の一つ。各国の政府や地方公共団体などが起こした公共債や、企業が発行する債券などについて、それらが滞りなく償還できるか否かについての見通しを明解なランクを付けて公表している。これらの格付けは多くの投資家の判断材料として広く利用されている。
ムーディーズはジョン・ムーディーが1900年に設立した最も歴史のある格付け会社で、現在の主流であるアルファベットの文字による格付け表記もムーディーが始めたものである。
ねこは勝手に、景気の「ムード」みたいなものと
関係するから「ムーディーズ」なのかなぁ…と
想像していたんですが、
ジョン・ムーディーさんという人が設立したんですね。
それと、「国債」ってそもそも何なのよ?
という人は、こちらのページがわかりやすそうです。
http://www.national-bond.com/kiso/about-kokusai.html
「国債」は「国庫債券」の略で、
簡単に言ってしまえば、国の借金の借用証書みたいなもの。
政策がうまくいっていて、順調に返せそうと思われれば
格付けは高くなり、そうでなければ低くなるようです。
さて、ではニュースの記事を見ていきましょう。
今回は英文、和文ともにロイター通信です。
Moody's downgrades Japan sovereign debt, links move to tax hike delay
http://www.reuters.com/article/2014/12/01/japan-economy-moodys-idUSL3N0TL32220141201
ムーディーズが日本国債格下げ、財政赤字削減などの不確実性を懸念
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JF1MT20141201
こちらは、記事に出てくる重要単語です。
downgrade
格下げする
sovereign debt
公的債務
rating
格付け
notch
ノッチ、段階、階級
uncertainty
不確実性
Japanese government bond (JGB)
日本国債
sales tax hike
消費税引き上げ
budget deficit
財政赤字
要は日本政府が消費税引き上げを先送りしたことで、
財政赤字削減は難しそうね…と思われ、
国債に対する評価が下がってしまったというわけです。
そんな残念なニュースが飛び交う中、
こんなTEDのプレゼンに出会いました。
ニック・マークス氏の「地球幸福度指数」
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/141015.html
「人間と地球の両方が幸せであることが大切」と考えたマークス氏は、
それを測る指標として地球幸福度指数を作ったのです。
プレゼンを見ていると、
ムーディーズの格付けよりも、GDPやGNPよりも
もっと大事なことだと思えてきます。
彼はプレゼンの中で、問います。
What five positive actions can you do to improve well-being in your life?
(人生における幸せを増やす5つの方法とは?)
その答えとして、以下の5項目を挙げています。
to connect(つながること)
be active(活動的であること)
take notice(敏感でいること)
keep learning(学び続けること)
give(与えること)
国債の格下げや円安なんて心配していないで、
人とつながり、元気に動き回り、
日々、発見を楽しみ、いろいろ学び、
そして、誰かを幸せな気分にすることができたら、
それが一番の幸せかもしれませんね。