2015年6月25日木曜日

頑張って国際化してます

皆さま、こんにちは。ねこです。
連日のように、ニュースでは、
「訪日外国人観光客が急増」
といった話題を耳にしますよね。

実際に、都内の主要駅や、
観光地などを訪れると、
外国語で書かれた案内版や
パンフレットなどを
たくさん見かけるようになりました。


訪日外国人が増えたから、
外国語対応に励む。
外国語対応に励むから、
訪日外国人が増える。

東京オリンピックに向けて、
とてもいい循環が
生まれているのではないかと思います。

鎌倉の長谷寺の入場券売り場にも、
英語の説明が書いてありました。
Suicaまで使えるようになっていて、
いやはや、びっくり!!


でも、長谷寺の中で、ちょっと残念な
案内版を見かけました。

まあ、こっちはとりあえず、
いいとしましょう。
(気持ち的には、toforに直したい)


問題はこちら。


なんとなく言いたいことは
分からなくもないのですが、
英語として、成立していません。

まず、「整理券」を
「番号の書かれたチケット」
というふうに言うのであれば、
"numbered tickets"になります。

でも、そもそもこういう場面で
使われる英語の定型表現
というのがあるのです。

"Now serving numbers 1 - 849"
(現在、1番から849番をご案内しています)

このあたりが日英翻訳の難しいところです。
まず、意味が伝わるように、
正しく訳すというのがひとつ。
そして、できれば、ネイティブにとって、
違和感のない英文にしたいところです。

ねこ自身、日英翻訳は一応できても、
基本的には、ほとんど引き受けません。
引き受ける場合は、自分で訳したあとに、
必ずネイティブに校正してもらいます。
そうでないと、公の場所に
出すことはできません。

今後、観光地やお店などで、
英語の案内を出す団体があったら、
必ず、絶対に、ネイティブチェックだけは
受けてもらいたいと思います。

でも、多少、おかしな英語であろうと、
“国際化しよう”という努力は、
立派ですよね。
間違えたり、恥をかいたりしながらも、
ちょっとずつ前に進んでいければ、
それでいいのかなとも思います。
長谷寺、頑張れ! 応援しています!

ところで、いいタイミングで、
友達がFacebookに
面白い投稿をしていました。

「海外からの観光客はJR Rail Passがあるから大丈夫?
とは言え、バイリンガルにするとか、アイコンにするとか、もう少し考えた方がいいよ!
2020東京オリンピックまでには頼むぜ」


ん~、確かにそうですね。
これじゃあ、日本語が読めなかったら
数字しか分からない…。

こういうのって、システム全体に
関わる問題だから、そう簡単には
対応できないのかもしれないけど、
でも、何とかしたいポイントの1つですね。

ちなみに、日本のレシートも、
ほとんど外国語対応はしていませんが、
先日、日本を訪れたイタリア人の友人は、
お店でレシートをもらうたびに、
裏に日付と品名を書き込んでいました。
(頭いいなぁ…)

日本の外国人対応、
まだまだ手探りな部分もありますが、
日本を訪れた皆さんが、
素敵な思い出を作ってくれたらいいですね。


<本日のおまけ>
長谷寺のあじさいと大仏様







実は大仏様は、
非常に通気性がいいのです(笑)


こちらは「和み地蔵」。
なんとなくゆるキャラの気配が…。