あらためて言うようなことでもないのですが、
図書館って本当に素晴らしいと思います。
ねこはよく図書館に行きます。
翻訳の仕事のための資料を探すことも多いのですが、
翻訳とは関係なく、足を運ぶこともよくあります。
本との出会いというのは、実に不思議なもの。
新聞などの書評を読んで、
“ああ、これ、面白そう”と思うこともあれば、
書店のポップに書かれた言葉に惹かれて、
ある1冊を手に取ることもあります。
そんな中、図書館での本との出会いというのは、
ちょっと独特なものがあると思うのです。
“お金を出して買うわけじゃないから、まあハズレでもいいや”と、
とても軽い気持ちで手に取り、貸出手続きをして、持ち帰る。
思っていたのとは違う内容で、
全部読まずに返却してしまうこともありますが、
予想外にいい本で、全部読み終えているにもかかわらず、
手元に置きたくなり、結局、購入するということもあります。
さて、そんな感じで、今回、軽い気持ちで手に取った本は
こちらの2冊。
日本語「日めくり」一日一語 (中公新書ラクレ)
読売新聞校閲部(著)
脳に響く「短い音」で英単語がわかる (中公新書ラクレ)
山並 陞一 (著)
どちらも簡単に紹介しましょう。
日本語のほうは、身近な言葉の成り立ちや変遷などを
シンプルに1語1ページでまとめたもの。
例えば、「荒らげる」は「あららげる」と読むのが正解だけれど、
「あらげる」と言う人が多くなってきたので、
最近の辞書では「あらげる」という見出し語を立てて、
「→ あららげる」という形で正しい読みに誘導しているものもあるとのこと。
また、「一段落」の読みは「いちだんらく」が正解だけれど、
「ひとだんらく」と読む人も多いので、
「いちだんらく」を推奨しつつも「ひとだんらく」も許容されつつあるのだとか。
英語のほうは、英単語の中の短い音の意味を知り、
音そのものが持つイメージのようなものと一緒に
単語を覚えていこうというもの。
例えば、"man" という音には、「手を使う」という意味があり、
そこから派生した単語の例が以下のようなものになる
という解説が書かれています。
man (人、人間)
manner (やり方、流儀)
manual (手引書、手動の)
manage (やりくりする)
command (指揮する)
他にも "mob" は「動く」、"pear"は「現れる」など、
かなりの数の音を網羅しています。
この手の本は、言語マニアにはたまりません。(^^ゞ
もう、ニタニタしながら読んでいます。
では、引き続き、堪能させていただきますね♪
<余談>
ずっと迷っていたのですが、Googleクロームを使い始めました。
サクサク動いて、とても気持ちがいいです。