2011年3月7日月曜日

図書館にて

あらためて言うようなことでもないのですが、
図書館って本当に素晴らしいと思います。

ねこはよく図書館に行きます。
翻訳の仕事のための資料を探すことも多いのですが、
翻訳とは関係なく、足を運ぶこともよくあります。

本との出会いというのは、実に不思議なもの。
新聞などの書評を読んで、
“ああ、これ、面白そう”と思うこともあれば、
書店のポップに書かれた言葉に惹かれて、
ある1冊を手に取ることもあります。

そんな中、図書館での本との出会いというのは、
ちょっと独特なものがあると思うのです。
“お金を出して買うわけじゃないから、まあハズレでもいいや”と、
とても軽い気持ちで手に取り、貸出手続きをして、持ち帰る。
思っていたのとは違う内容で、
全部読まずに返却してしまうこともありますが、
予想外にいい本で、全部読み終えているにもかかわらず、
手元に置きたくなり、結局、購入するということもあります。

さて、そんな感じで、今回、軽い気持ちで手に取った本は
こちらの2冊。



日本語「日めくり」一日一語 (中公新書ラクレ)
読売新聞校閲部(著)


脳に響く「短い音」で英単語がわかる (中公新書ラクレ)
山並 陞一 (著)


どちらも簡単に紹介しましょう。
日本語のほうは、身近な言葉の成り立ちや変遷などを
シンプルに1語1ページでまとめたもの。

例えば、「荒らげる」は「あららげる」と読むのが正解だけれど、
「あらげる」と言う人が多くなってきたので、
最近の辞書では「あらげる」という見出し語を立てて、
「→ あららげる」という形で正しい読みに誘導しているものもあるとのこと。

また、「一段落」の読みは「いちだんらく」が正解だけれど、
「ひとだんらく」と読む人も多いので、
「いちだんらく」を推奨しつつも「ひとだんらく」も許容されつつあるのだとか。

英語のほうは、英単語の中の短い音の意味を知り、
音そのものが持つイメージのようなものと一緒に
単語を覚えていこうというもの。

例えば、"man" という音には、「手を使う」という意味があり、
そこから派生した単語の例が以下のようなものになる
という解説が書かれています。

man (人、人間)
manner (やり方、流儀)
manual (手引書、手動の)
manage (やりくりする)
command (指揮する)

他にも "mob" は「動く」、"pear"は「現れる」など、
かなりの数の音を網羅しています。

この手の本は、言語マニアにはたまりません。(^^ゞ
もう、ニタニタしながら読んでいます。
では、引き続き、堪能させていただきますね♪


<余談>
ずっと迷っていたのですが、Googleクロームを使い始めました。
サクサク動いて、とても気持ちがいいです。