2011年3月1日火曜日

"farther" と "further"

"far" の比較級はどう書くでしょう?

答えは "farther" か "further" なのですが、
この使い分けについては、
いくつかの意見があるようです。

距離については、"farther"
程度や量については、"further" を使うという説もあります。

特に使い分けの決まりはないけれど、
“このフレーズのときはこっちが自然”というのがあるので、
フレーズごとに覚えるしかないという意見もあるようです。

また、"farther" を使う状況は限定されているけど、
"further" はどの状況でも使えるので、
とりあえず迷ったら "further" と書いてしまえばOK
という意見も見かけました。

ちなみに、リーダーズ英和辞典の説明は次の通り。

★ farther は「距離」に、further は「程度もしくは量」に
使い分けることもあるが、口語ではいずれの場合にも
further を多用する傾向がある。

辞書やネットでリサーチをする中で、一番、気に入った説明は、
“元は同じ言葉で地域によって発音の仕方が違ったために
違う綴りが出てきてしまっただけなので、
本当は使い分ける必要がない”というもの。

そのくらい肩の力を抜いて、
“コミュニケーションの手段”としての言葉を
楽しん学んでいきたいですね。^^


ここで余談を1つ。
スイスの広域で話されているスイス・ジャーマンというドイツ語には
書き言葉がないそうです。

彼らは公式的な文書はドイツ語で書きます。
そして、日常的に話す言葉がスイス・ジャーマン。
なので、プライベートで手紙を書くときは、
皆、思い思いの綴りで書くそうです。
そのため、親しい友達とは、なんとなく同じ綴りを使うようになるけれど
地域や世代が違うと、綴り方もそれぞれなのだとか。

 おそらくスイス人に尋ねたら、"farther" と "further" についても、
「通じればどっちでもいいんじゃない?」の一言で
あっさり片付けられてしまいそうですね(笑)。

ちなみに、"father(お父さん)" は、"farther" によく似ていますが、
こちらは、意味が違います。
書くときは特にちゃんと使い分けましょう。^^