庭のブドウとオリーブが実をつけています。
こういうのを眺めている時間って幸せですね。
さて、今日は"meet"と"see"の使い分けについて
お話ししたいと思います。
どちらも日本語では、「会う」と訳すことができるので
とても紛らわしいのですが、
ネイティブは、わりと明確な使い分けをしているようです。
簡単に整理してみましょう。
"meet"には、主に2種類の意味があります。
1)初めて誰かと会うという、いわゆる「出会う」の意味。
2)待ち合わせをして会うという意味
それ以外は"see"と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、初対面の挨拶では、
Nice to meet you.
と言います、
初めて会った日にお喋りを終えて
さよならを言う時は、
It was nice meeting you.
と言います。
「あなたと知り合いになれてよかった」
というニュアンスになります。
2回目以降に会ったときは、
Good to see you.
Nice to see you again.
などの表現を使います。
そして、別れ際には、
It was nice seeing you.
と言います。
「会えてうれしかったよ」という感じですね。
"meet"の意味の1つには、
初対面のニュアンスが含まれるので、
例えば、こんな表現は、すごく違和感があります。
(誤)I want to meet my father.
こう言ってしまうと、生まれてすぐ父親と生き別れになり
一度でいいから、自分の父親に会ってみたい
というニュアンスになってしまうわけです。
例えば、実家がとても遠いところにあって、
「ああ、たまには父さんに会いたいなぁ」
というニュアンスで言うなら
I want to see my father.
となります。
もう1つ、面白い例を挙げましょう。
日本人の好青年Kenが友達のMartyに
ガールフレンドを紹介すると、Martyが質問をします。
M: When did you meet?
K:(誤)We met five minutes ago.
"When did you meet?"は、
「いつ知り合ったの?」という意味の質問なので、
それを「(最近)いつ会った?」と勘違いして
「5分前だよ」と答えてしまっては、
Kenは、かなり手の早い男ということになってしまいます(笑)
さて、次は偶然会った場合の表現です。
「エレベーターで友達に会ったよ」と言いたいのに
こういう表現を使うと、どういうニュアンスになるでしょうか?
(誤)I met my friend on the elevator.
この場合、2つの意味が考えられますね。
「エレベーターの中で知り合いになった」
あるいは、「エレベーターの中で待ち合わせをして会った」
というニュアンスです。
前者は、まあ、たまにはあるかもしれませんが、
エレベーターの中で待ち合わせというのは、
普通はしないですよね。
この場合は、"meet"でも"see"でもなく、
偶然会うという意味の"bump into"や
"run into"を使うのが自然です。
I bumped into my friend on the elevator.
I ran into my friend on the elevator.
という表現になります。
ここまで、簡単に"meet"と"see"の
使い分けについて説明してきましたが、
こういった基本動詞には、いろいろな意味があり、
この説明には当てはまらないものも
たくさん存在します。
例えば、「医者に行く」という英語表現は
"see a doctor"となります。
初めて会うお医者さんで、予約をして行く場合でも、
"meet a doctor"とは言いません。
ちなみに、"meet a doctor"と検索したら、
お医者さんとデートをするための情報が
いっぱい出てきました(笑)
専門家のアドバイスなどを聞くために
訪問する場合は、"see"を使うんです。
ああ、紛らわしい…。
結局のところ、言葉を学ぶときは、
ある程度、文法や用法の知識も必要ですが
最終的には、たくさんの文章を声に出して真似して
感覚として身につけていくのが
一番手っ取り早いのかもしれませんね。
ちなみに、今日の内容の大半は、
こちらのYouTubeを参考に書き出しました。
すべて英語での説明ですが、
いろいろ演技を交えて説明してくれるので、
とても分かりやすかったです♪