皆さま、こんにちは。ねこです。
お盆休みは、友人たちの旅の様子を
FB上で楽しませていただきました。
帰省だったり、海外旅行だったり、
旅のカタチも行き先も実にさまざま。
本当に地球上にはいろんな場所があるものだなぁ…と
実感した次第です。
特に東欧が気になりましたね。
友達の写真の撮り方が上手だったからかしら。^^
さて、今日は「里帰り」という言葉について
見ていきたいと思います。
最近では、「帰省」と同義で
使われる場合もある(ように思われる)この言葉、
もともとは、結婚した新妻が
実家に帰ることを意味していました。
いくつかの辞書や事典の定義を比較してみましょう。
<大辞林>
1 婦人が結婚後,実家へ帰ること。特に,婚姻習俗の一つとして,祝言後三日目,五日目などに初めて実家へ帰ること。婿を伴うことも多かった。里開き。
<世界大百科事典>
婚出した女性が一時的にある期間生家(里方)に戻ることをいう。目的によりその慣習は多様である。(1)ミツメ,ハツアルキ 婚礼後3日目,5日目などに夫をともなって行われる里帰り。たいてい1回限りであるが,これを短期間に幾度も行う地域もある。この際祝宴をもうけ婿と生家の親族との間に親類成りの挨拶がなされる。(2)センタクアルキ 〈センタクに行く〉などといって年に数回,自分や子の衣服の調製修繕をするため長期間里帰りする。
<ブリタニカより一部抜粋>
結婚成立儀礼が終了したのち,嫁が実家に帰ることをいう。日本の里帰りには3つの形態がある。第1は結婚成立祝いの終了後ただちに実家に帰る形態であり,多くはミツメと呼ばれる3日目に行われる。 第2はバン、ヒトイリなどと呼ばれる定期的な里帰り。第3はセンダクガエリなどと呼ばれる長期的な里帰りで、田植えや稲刈りののち嫁は20日前後実家に帰る形態である。
<ウィキペディア>
里帰り(さとがえり)は、妻が結婚後 初めて実家に帰ることである。当然実家に帰ったのちは、婚家に戻る。伝統的風習の一形式としては、結婚ののち3日目、また5日目に夫が妻を妻の実家まで送り、夫は婚家に帰り、妻は自分の実家に宿泊し、翌日、妻の母が妻を夫のいる婚家に送り届けるいうふうであった。また、一般に、妻が実家に一時的に帰ることをいう。
<デジタル大辞泉>
1 新婦が結婚後初めて実家に帰ること。祝言後の3日目・5日目に行うことが多い。
2 妻や奉公人などが実家に帰ること。「子供を連れて久しぶりに―する」
3 外国へ移住した人が故国に帰ること。国外に出ていた品物などが戻ってくることにもいう。「三家族が南米から二〇年目の―をした」「流出文化財が―する」
なるほど…。
やっぱり基本的には、結婚した女性が
実家に帰ることのみを指すんですね。
デジタル大辞泉にだけ
「外国へ移住した人が故国に帰ること」
という定義があるのが興味深いところです。
近年になって、多少、言葉の定義が
広くなってきているのかもしれません。
まあ、いずれにしても、独身の大学生や社会人が
実家に帰ることについては、
「帰省」と表現しておいたほうがよさそうですね。
ひょっとして、これって世の中の常識で、
ねこが知らなかっただけかしら? (^^ゞ